長い前置きからはじめます。
ソニーのα7R IIというカメラは素晴らしい性能で、描写も申し分なく、ありあまるダイナミックレンジと、心の底まで見通すかのような解像感。更には手ぶれ補正までついて、EVFの拡大表示やピーキング機能によって他社製のマニュアルレンズを利用するにも何ら抵抗ない、むしろ純正のボディを使うよりも正確に使えるのではないかと思えるほど。
自分はA7R IIユーザーとして、邪道かもしれませんが Zeiss Distagon 35mm F1.4 ZMをつけて、このレンズ一本で半年間、スナップや作品問わず使ってきました。
これは以前に少し所有していたα7sでは成せなかったことで、このボディには充分納得しているし、今後も使い続けるつもり。
http://www.zeiss.co.jp/camera-lenses/ja_jp/camera_lenses/zeiss-ikon/distagont1435zm.html
ちなみに、A7R IIとDistagon 35mm F1.4 ZMを装着するにあたり、フォクトレンダーのマウントアダプターを利用しています。
http://www.cosina.co.jp/seihin/voigt/acce/adapter/vm-e.html
とにかくこのレンズが持つ陰影の捉え方が好きで、すごく気に入ってるんですよ。この組み合わせで撮られた写真をみてくれた方も多いとおもいます。
さて、まあレンズの話はともかく、この組み合わせでライカレンズをソニーのα7系カメラで使っている人は多いと思います。
ライカには魅力的なレンズがおおいので、Mマウントのために、この決して安くはないマウントアダプターを使う人をよくみます。
さて、今回自分が何をしたかというと、簡単な話です。
よくあるカメラサイトと同じようなカメラとレンズの比較です。
自宅の屋上で、思いつきでやったことなので大した精度ではないですが、それでも驚くべき結果だったのでここに書きます。
A7R II x Leica Summilux 50mm F1.4 ASPH
フル f/1.4
センター f/1.4
コーナー f/1.4
うんうん、いいじゃんいいじゃん。大好きだよ、Distagon
そしてここで本家のファッションカメラ、Leica Mを使ってみます。
Leica M type262 x Leica Summilux 50mm F1.4 ASPH
フル F1.4
センター f/1.4
コーナー f/1.4
セイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイセイ
違いすぎワロタwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
中央部分ですら違う。
本家やばい。何が違うのかもはや言葉にならないくらい違う。
解像感ありすぎる。
意味がわからない。
ちなみにニコンのF2でこちら。友達のカメラを借りたのでD800だけど。
Nikon D800 x Zeiss Makro Planar 50mm F2
開放がF2のレンズなので、お互い開放同士だけども、それでも一段深いF2と比べて、F1.4のLeica M x Summilux 50mmの方が解像感あるって。そんなわけあるの?
しかもコーナーじゃなくてセンターで。
もうお家帰りたい。
絞ったらどうなる?
一応絞った状態でもみてみようということで、F5.6で三者を比べてみた。
F5.6 A7R II x Leica Summilux 50mm F1.4 ASPH
F5.6 Nikon D800 x Zeiss Makro Planar 50mm F2
F5.6 Leica M type262 x Leica Summilux 50mm F1.4 ASPH
これでもやっぱり、Leicaが一番解像している。
ただ、ライカだけは偽色が出ている、ローパスレスのせいかな?
D810ではなく、D800なのでローパスありだけども、D810とかD800Eにしたら同じ問題がでるのかもね。
まあそのあたり自分は大して気にしないのだけども。
まとめ
実はいくつかの記事でこれと同じような事を文章で言われているのはみていて、ただ確証が持てなかったのと実際に写真みたわけじゃないのでそんなわけないだろ?と思ってたんですが、今回ざっくりだけどもテストしてみて、ごめんなさいとなった。
Leicaを、ただのおしゃれカメラだと思っていてごめんなさい。
当たり前のことですが、これはA7R IIが悪いというわけではないです。
自分は純正ソニーレンズを持っていないので試していないですが、マウントアダプターを使わなければ、また違った結果でしょうね。
それでも、ライカxライカレンズ以上にシャープな組み合わせはないとの声も多いですが。
ちなみに以下は試したわけではないので、事実とは異なるかもしれませんが、自分が知っている限りの情報を。
- A7sでは、この収差は発生しないらしい。おそらく画素数の問題。
- ライカレンズの焦点距離が広角になるほど顕著になるらしい。APO SUMMICRON 90mmとかならそこまで。
- とはいえ、50mmでこれなので 🙁
- Apo Summicron 50mm F2 x A7RII よりも、Sony 55mm F1.8 x A7RIIの方が高解像
あとがき
Sony A7R II と Distagon 35mm F1.4を使いながら、この収差は普通のものだと思ってたんですが、上には上がいるものですね。
とは言え、解像が全てではないので、あくまで一つの結果として受け止めて、自分は引き続きこの組み合わせを使っていきますが、今度時間のあるときにでも55mmと試してみたいなあ。
何か質問あれば気軽にコメントしてくださいね。
- ※LeicaのSSとISOがA7R IIと違うために、露出ズレててすみません
- ※全て撮って出し。現像時も何もいじっていません。
- ※A7R IIは良いカメラです。
- ※技術的な事には詳しくないので、あくまで適当に普段使いの感覚で撮った結果として受け取ってくださいね。
くろださん記事ありがとうございます。
Facebookでコメント残させて頂いた大田と言います。
先日思い切ってDistagon35mmf1.4zm買ってしまいました。
自分は富士フイルムのxpro2を使っているのでどうしようか悩んだ挙句、
くろださんの作品やら参考にさせて頂いたりして、今買わないともう買わないかもなと思って買いました。
僕自身カメラ歴は長くなく、素人なのですが、光の捉え方とか陰影の出方、周辺光量の落ち方が凄く雰囲気があって好きで良い買い物をしたと思います。
これからこの子を頑張って使い続けて好きな写真を撮れたらなと思います。
これからも作品や記事楽しみにしてます。
ありがとうございました!