素晴らしき Nikon AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G の世界

Nikon D810 / AF-S Nikkor 85mm F/1.4G
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かつてカメラ一つと単焦点レンズ85mmのみしか持っていなかった謎のフォトグラファー、@crypingraphyです。

素晴らしき Nikon AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G の世界

AF-S Nikkor 85mm f1.4G
出典: http://www.nikon-image.com/products/lens/nikkor/af-s_nikkor_85mm_f14g/

ポートレートの定番中望遠

自分は人物をその主要な被写体にするフォトグラファーなので、85mmというのは当然大切な焦点距離です。
しかし85mmという数字には、それとは別に今思い返しても理解不能な謎の思い入れがあります。
カメラを購入して最初はズームレンズを購入していたのですが、何を思い立ったのかそれを売り払い
一時期、何故か85mmのレンズ一本しか持っていないという状況がありました。
しかも人を撮るわけでもないのに、何故か85mmで風景やスナップを旅行中に撮るという意味の分からない状況です。

こういう不可解な思い出のある焦点距離なのです。

まあそんな与太話はおいといて、いくつかこちらのレンズを使用したスペックと写真をご紹介します。

スペック

型式

ニコンFマウントCPU内蔵Gタイプ、AF-Sレンズ

焦点距離

85mm

最大口径比

1:1.4

レンズ構成

9群10枚(ナノクリスタルコートあり)

最短撮影距離

0.85m

最大撮影倍率

0.11倍

絞り羽根枚数

9枚(円形絞り)

絞り方式

自動絞り

最大絞り

f/1.4

最小絞り

f/16

測光方式

開放測光

寸法

約86.5mm(最大径)×84mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで)

質量

約595g

写真例

ここが素晴らしい

程よい解像感

X20141223-_DSC0861

一部の解像度モンスターのようなレンズと比べてはいけませんが、それとは違うニコンらしい味のある余韻を残した解像感が顕著にあらわれています。角質の全てを見せるというよりも、湿度のある描写といったらいいのか、とにかく空気感があるのです。

X20150923-_DSC9843

一見、ぼやけてしまいそうな遠景での描写についてもこのようにはっきりと表示してくれています。

逆光性能

X20141222-_DSC0147

あとで別途逆行写真を紹介していますが、とにかく逆行性能が高いです。
つまり、逆光時の解像感がたかく、いやなゴーストなどがない。
ポートレートで逆行というのはドラマチックに撮影する定番みたいな部分がありますが、そこでまさに効果を発揮するので、このレンズを使って逆光撮影をするだけで絵になると言っても過言ではないと思います。

悪光源下での描写

X20141222-_DSC0668

X20141222-_DSC0663

こちらのようにLEDイルミネーションという自然光に比べると劣悪な光源の元でもしっかりとした質感を描写してくれる事におどろきました。

おすすめの用途

様々な形でボケを活かそう

前ボケ

X20150207-_DSC0456

85mmくらいの中望遠になると、前ボケでもキレイに写真に溶け込んでくれます。
見事な調和を見せてくれるので、効果的にボケを楽しむことができるのは嬉しいですね。
ボケというと後ろだけに思われがちなところですが、少しひねってみるのも悪くないと思います。

もちろん後ボケも

X20150311-__DSC5172

夕陽の逆光ですが、もはや背景に一体なにがあるのか理解不能なほど蕩ける後ボケ。
脳みそまで溶けてしまいそうですが、そこは既に溶けてますから安心してください。
これはF1.6と気持ち絞ったかな?くらいの状態ですが、見ての通りピント面の解像感は充分なのが素晴らしいですね。

複数人数で撮影

X20150104-_DSC8179

背景に人を配置しています。
かろうじて判別可能な形で、少し意味ありげな雰囲気になったかな?と。
意味は特にないんですけど、ストーリーを感じさせるのが好きなのです。

これも中望遠による若干の圧縮効果とボケ具合で好きな雰囲気をつくることができました。
被写体とある程度距離をとる必要がありますが、広角気味のレンズではこの雰囲気は出ないんですね。
中望遠とその被写界深度の浅さが成せる技です。

X20150104-_DSC7928

こちらは、二人を合わせた状態で出来る限り開放気味に。
F2くらいだったので、なかなか厳しいピントでした。
しかし浅めに仕上げたおかげで後ろの竹やぶもキレイにボケてくれていますね。

撮影距離に気をつけよう

中望遠を使う時には、撮影距離をシビアに考えるようにしています。
もちろん背景との距離次第ですが、だいたい被写体と2m~4mくらいの状態で、
浅いピントを使用した撮影をすると他のレンズでは出せない空気感を演出してくれます。

風景とのコントラスト

中望遠だからといって、寄りのバストアップ写真ばかりではおもしろくありません。
風景と効果的に合わせることで85mmが彩る世界を表現していきたいですよね。
全身がキレイに配置されるポイントで、背景と光に気を配りながら撮影してみました。

逆光を楽しもう

X20141222-_DSC0274

先ほども一枚紹介しましたが、天下のナノクリスタルコートが逆光でも変なゴーストを出したりすることは許しません。
多少のフレアは角度によって存在しますが、ごくごく限られた状況です。
これは非常に強い逆光を直接うけていますが、コントラストの低下が程よく効いていて個人的には理想的な逆光写真です。

逆光状態でのAF性能もカメラの機能も相まって問題ありません。
ただ、逆光状態は当然通常に比べてAF等難しくなるので、マニュアルで合わせるなどの調整は必要ですね。
このあたりは機材の使い方をよく把握して手足として動かさなければいけないところです。

85mmの世界

良い点

  • ポートレートの幅と次元を一歩広げる。
  • 解像感がある。
  • 暗所でもシャッタースピードを稼げる明るさ。
  • 程よいサイズと軽さ

気になる点

  • 価格

まとめ

あまりに多用しすぎているので、もう一度作例紹介がてらレビューを書こうと思っています。
個人的な印象としては、解像感や色ノリ、コントラストといった全ての点で平均点以上を叩き出す万能型というところ。
そして何より小さく軽い。

ニコンユーザーには是非使って欲しいレンズですね。

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