ポートレートに使える? VSCO Film 01 全プリセットの効果まとめ。

やっぱりフィルムだよね。こんばんは、あきりん @crypingraphyです。僕のことを知っている人はご存知だと思いますが、僕は一切フィルムカメラに興味がなく、フィルム的な色調や粒状感にも特に興味を持っていない人間なのですが、見ていて良いなあと思う程度の人間らしさは持っているので前回に引き続きVSCOフィルムを試してみたいと思います。

VSCO Film で簡単 Lightroom レタッチ

こちらは前回ご紹介した記事です。
まだ未読の方は予習しておいてくださいね。
自分も予習しないと。

Lightroomでフィルム風レタッチ! VSCO Film を使用してみよう

VSCO Film チュートリアル

VSCO Film 01とは

Modern Films is an excellent all-around pack, emulating the look of contemporary, popular film stocks. Classic, clean, and universal, this collection is well-balanced and ideal for an array of settings, from wedding photography to editorial, and everything in between.

ということで、こちらは VSCO Film 01 の説明文章ですが読んでの通り、英語ですね。
なんて書いてあるかは Google翻訳におまかせするとして、ざっくりいうと「フィルムっぽい感じにするエクセレントなパッケージだぜ」ということでしょうか
それぞれのプリセットが特徴のある構成になっているみたいですね。

VSCO Film 01ということだけあって、いわゆる「よくみるフィルムっぽいやつ」が揃っている感じにもみえます。

今回は、こちらを購入して全てのプリセットを試してみたいと思います。

購入を迷われている方は参考にしてください。

必要なモノ

自分は全てLightroom版を利用していますが、PhotoshopのCAMERA RAWでもOKのようです。
(やったことありませんが)

  • Lightroom
  • VSCO Film 01 (購入方法は、前回の記事を読んでくださいね)

Modern Films

VSCO Film 01 は、Modern Films というタイトルで販売されています。お値段は全て一律 $59 なのですが、中には、 VSCO Film Essentials という良いどこどりのパッケージもあるので、全て買うかとりあえず試しに良いとこどりするか試されるところ!

このあたりをポートレートに適応するとどうなるのか試してみたいと思います。

VSCO Film 01を試してみよう!

紹介文で、近代フィルムと書いてある通り、いまでも販売されているフィルムが中心のようにみえます。(詳しいことは知らないんですが)

Color Film

Kodak Portra 160 / Kodak Portra 160 ++ * / Kodak Portra 160 + / Kodak Portra 160 – / Kodak Portra 400 / Kodak Portra 400 ++ * / Kodak Portra 400 + / Kodak Portra 400 – / Kodak Portra 800 / Kodak Portra 800 ++ * / Kodak Portra 800 + / Kodak Portra 800 – / Kodak Portra 800 HC * / Fuji 160C / Fuji 160C ++ * / Fuji 160C + / Fuji 160C – / Fuji 400H / Fuji 400H ++ * / Fuji 400H + / Fuji 400H – / Fuji 800Z / Fuji 800Z ++ * / Fuji 800Z + / Fuji 800Z –

Black & White Film

Kodak Tri-X / Kodak Tri-X ++ / Kodak Tri-X + / Kodak Tri-X – / Kodak T-MAX 3200 / Kodak T-MAX 3200 + / Kodak T-MAX 3200 – / Ilford HP5 / Ilford HP5 +
Ilford HP5 –

サンプルにした写真

かれこれ一年近く前の江藤香凜

Sony A7R II, Carl Zeiss Distagon 35mm F1.4 ZM, w / Carin
Sony A7R II, Carl Zeiss Distagon 35mm F1.4 ZM, w / Carin

この時は今よりも髪が普通の女の子でした。まあそれはさておき早速試してみましょう。

Sony α7R II / Carl Zeiss Distagon 35mm F1.4 ZM

今回ためしたカメラです。
また、以下の通りプリセットをあてた条件を書いておきますね。
できるだけニュートラルな写真でみてもらいたいので、そのままにしています。

  • SOOC(撮って出し)にプリセットをあてただけ
  • 露出・コントラスト・ホワイトバランスもいじっていません。
  • (でも本当はホワイトバランスやコントラストや露出は写真ごとに調整したほうが良い)
  • (今回はたまたまピッタリ調整せずに合っただけ)
  • 一つのプリセットでは – / + / ++ の三種類で効果の強弱の違ったモノが用意されています。

Fuji 160C

なるほど、たしかに変わっていますね。

粒状感もそうですが、色味なんかもだいぶ違う。
自分の印象では、基本的に中間域でコントラストが強くなるイメージをもっていたのですが
元の写真が柔らかかった為かそれもなく普通に使えるレベルに見える。

Fuji 160Cは、- / + / ++ の強弱違いも試してみました。

Fuji 160C-
Fuji 160C+
Fuji 160C++

こう比べてみると – / + / ++ の違いは大きいようにみえる!
コントラストの強弱と、それに伴う色の出方が大きく違うみたい。
基本的に + が増えるに従って、フィルム固有の色が出てくる感じなのかな。

このあたりは好みもそうですが、元の写真に合わせて選ぶと良さそう。

Fuji 400H

Fuji 160C の次は、ISO400の Fuji 400H
こちらはISOの違いもそうですが、Fuji 160C であったような赤から黄色への変化が弱いですね。
それでも元の写真に比べるとオレンジ寄りに。

粒状感もましつつ、ISO感度アップによるコントラスト低下と平面化もほんのり。

Fuji 800Z

そしてこちらは、ISO800 シャドーがだいぶ浅くなったんですが、Fuji 160C > Fuji 400H の変化と同様に、肌色が元画像に近くなってますね。

モデルの顔もだんだんと猫に見えてきます。

Ilford HPS

こちらはモノクロ。
イルフォードといえば、自分がよく展示作品に使用している紙もイルフォードなんですよね。
まあそれは良いんですが、モノクロになっているのでわかりづらい面もありますが、程よい粒状感と同時に肌の階調もソフトになっている印象。

これだけで良いかもという感じ。個人的にはけっこう好みかな。

Kodak Portra 160

はい、 Kodak Portra の出番。こちらはISO 160なので、粒状感は殆どないですね。
しかし階調が狭まってきて、中間域のコントラストがあがっている感じ。
色もはっきりしてきていて、肌色は少し調整が必要そう。

Kodak Portra 400

Kodak Portra 400ということで、ISO400です。
160に比べるとコントラストも含めてちょうどよくなってますね。
これならこのまま使えそうだけど、スネのあたりが階調はっきりしはじめているから
このあたりの露出に顔がくると露出とかコントラストも調整しないといけなそうかな。

Kodak Portra 800HC

ISO800!これは好みかもー、顔のあたりの露出が丁度よい感じになってきている!
でも黒は少し濃いですね。普通の400と比べるとより黒が締まっている感じ。
顎のあたりのシャドーは丁度よいけど、膝あたりがちょっと濃すぎるので調整したいかな。

Kodak Portra 800

こちらは同じISO800ですが HCと比べると赤の彩度が少し違いますね。
これは好みだと思うんでまあとやかく言わないですが、肌色以外の所はHCより好き笑

Kodak T-MAX 3200

今度は突然のISO 3200ということで、同じ Kodak T-MAX 3200 です。

さすがに粒状感が半端じゃ無いんですけど、実際はこのくらいやっている人は多いですよね。
コントラストもISO 3200という設定だからかかなり低いようにみえます。

Kodak TRI-X 400

同じモノクロながら Kodak TRI-X 400

T-MAX 3200 と比べると普通のISOなんですが、よりコントラストが浅いようにみえますね。
というよりは黒が浅い。フィルムの特徴なのかな?
個人的には、T-MAX 3200の方が好みかな。

VSCO Film Toolkit

最後に、買うと必ずついてくる VSCO Film Toolkit にある Fade+++ がわりと使いやすいのでご紹介。

カメラのレタッチアプリなんかでもよくあるのですが、フェード効果を与えることができます。
ざっくりいうと、黒をグレーにしていくようなイメージですね。コレを使うと黒つぶれが強制的になくなります。
正確に言うと、黒い部分がグレーになっただけなのですが、浅い感じのコントラストがフィルムらしさを強調してくれる感じもしますよね。

自分が普段仕上げている写真とは違いますが、こういうのも見ている分にはキライじゃないです。

Fuji 160C Fade +++

kodak Portra 160 Fade +++

ですが、ハッキリ言ってこの写真には合わないですね笑
この写真は、自分にしてはめずらしく元から浅めの光で撮っていたので
Fade +++ ともなるとやり過ぎという感じ。

今度、普段の写真で試してみますね。

まとめ

お気に入りのプリセットはありましたか?

買ったはいいものの使う機会が殆どなかったので良い機会になりました。
自分は、改めて自分の写真で使ってみると、現像一つで全然かわるものだなあと。
色々試してみたくはありますが、種類がおおすぎて疲れちゃうんですよね。

VSCO Film 01 は使いやすい。

ポートレートで使用するのは、肌など人間が本来「こうあるべき」という先入観を持っているモノに対しては、その先入観の斜め上のような仕上がりになってしまいそうで難しいのかなとおもっていたのですが、そんなことはなかったですね。
露出さえきちんとしていれば普通に使えると思いました。(使わないけど。)
いまは右も左もフィルム風や実際にフィルムだったりする印象があるので、このビッグウェーブに乗りたい方は使ってみるのも良いんじゃないでしょうか

ただ、他のVSCO Filmに比べるとプリセットの数が少ないようなので、絵的なところではなくたくさん試したいという方には不向きかもしれませんね。

それでもこのプリセットはいわゆるフィルムっぽいモノが多いので、VSCOが気になった方は結局買ってしまう気がしますね。

AKICO

最後にオマケで自分が普段やりそうな現像バージョンです笑
こうやってみると、大差ないような気もしてくる。
RAW現像っていうのは、本当に奥が深いですね。

そろそろ迷子になりそうなのでこのあたりで。

購入して試してみたら教えてくださいね。 #XICO でも #ヒーコ でも、直接リプでもタグでもウェルカムです。

ではまた桜の咲く頃に。

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