クリップオン一つあれば大丈夫!スピードライトを使用した簡単テクニック

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X20141029-DSC_5649

今回は、ストロボ応用編です。

そして、今回でストロボ編は終了!

次やるとしたらLightroom編!

応用編とは

前回、実践編ということでボックスやアンブレラについて説明したけども
今回はそれを使って実際に撮影した写真たちを元にまとめます。
その前に、いくつか基本的なところです。

前回の実践編はこちら(http://www.artratio.net/gears/2015/11/1862)

おさらい

  • 光源の面が大きいほど光はやわらかい
  • ダイレクトにスピードライトを使うと、光源も歪で光も硬すぎる
  • 光源が近づくほど光は柔らかい

色温度

まず基本的なところですが、簡単に説明します。
自然光をはじめとする、光には色があります。
ホワイトバランス(以下WB)ってあるじゃないですか
あれが、その値の調整なんですね。
そしてケルビン(K)という数値で、あらわされていて、カメラが色温度をみて
オートWBにすると、色温度に合わせて調整してくれてるんです。

朝陽と夕陽でも色温度は違うし、太陽の光でなくても、人工光でもちがう。
蛍光灯や、白熱ランプ、ろうそくの光など、それぞれ違うんですよね。
でも、大体の人工光はそのあたりの色温度が決まっていて、誤差はあれど
蛍光灯なら7,000K – 5,000Kだったり、白熱ランプなら2,800Kから1,900Kだったり
日の出や日没は2,000Kくらい、直射日光で5,000Kくらいとか数値化されてるんですよ。

Colour-Temperature-Chart
Photo By Downlight

ちなみに、数値が高ければ高いほど寒色で、低いほど暖色です。

で、スピードライトの色温度というのは、個体差や発光時毎の誤差などはありますが
大体5,500Kを前後してるんですね。これがどういうことかというと光源がストロボ光だけならよいのですが
日中シンクロや人工光と合わせる場合、その他の光源からなる色温度との差を理解してないとWBがもううまく変更できません。

例えば、日の出・日没頃の暖色な光とストロボの寒色の光を合わせると光の質が全然違うので違和感がでます。

X20140601-_DSC6820_sharp

基本的にオレはざっくり合わせちゃうので、あんまり良い例がないのですが
例えばこちらの写真とかは色温度が自然光とズレています。
あっちをたてればこちらが立たずという状態ですね。
これは自然光と人工光のミックスにおいても同じことが言えるので、ほんとに基本的なところなのですが
その差を作品の一部として理解した上で利用するのであればそれでもよいですが、もし合わせたいなら
ストロボ側にカラーフィルターやジェルをつけて、色温度を調整する必要があります。

ストロボの閃光時間

X20151030-_DSC5699

次に、ストロボの閃光時間についてです。
これは非常に大切なことなのでよく理解して欲しいのですが
ストロボ光というのは、見ての通り光っているのは一瞬です。
自然光や人工光のように常に動いているわけではありません。
ではだいたいどのくらいの速度光っているのか?というと、ブランドや機種によるのですが

だいたい数百分の一秒から数万分の一秒くらいです。
1/1,000 ~ 1/10,000とかですよ!!!
シャッタースピードにあてはめて考えてみてもらえればわかると思いますが、めっちゃ速いんです!!!

ちなみにモノブロックよりも基本的にはスピードライトのほうが閃光時間も短いです。

ただ、カメラ側のシャッター機構との仕組みで、カメラ側では大体はやくても1/160くらいが限界。
というのは皆さんご存知のとおりだと思います。HSSやFP発行と言われるような機能を使っても
1/250や1/500程度が限界です。しかもこれは仕組み上、非常に電力を食います。※その点については後述。

これはカメラとストロボにおける同期の問題なのですが、その点は話がズレるのでぐぐってみてください。

つまりですよ、大体1/160sくらいでしかSSを稼げないのです。日中だと明るすぎますよね?
1/1,000 ~ 1/8,000の世界ですから。被写界深度浅めの写真なんかはまず撮れないです。
その為には、F値をあげて絞り、SSを1/160にもっていくかもしくはNDフィルターで暗くするかですね。

自分がメインで私用しているD810という機種ではISO64という100よりも小さい値が使えるので、その設定にしたりもしますね。

ケースバイケースで自分はいろんな手法を使いますが、これもどういう写真にするかを事前に決めていないと判断がくだせないところですよね。

自分がしつこく、事前に写真のイメージをしておくと言っているのはこういうことです。

話がそれましたが、本題の結論です。

SS1/160sが基本であれば、仮に1/500sだとしても、ストロボの閃光時間の方が常にSSより短い。

それがどういうことなのかは、次の例をみてください。

閃光時間の特性を利用する。

X20141029-DSC_5649

当たり前のことを話します。
カメラで写真を撮ると、光のあたっている部分が絞りとSSに応じて、写ります。
絞り値というのは、絵に影響が出てくるので、どういう写真を撮るかで決める必要があるので
基本的には固定で、SSを変更していくのが常ですよね?
カメラのAモードが推奨されているのは、そういう理由ですよね?(と、オレは思ってます)

SSを早くすれば光を取り込める量が減るので暗くなり、遅くすればより多くの光を取り込めるのが明るくなる。

ここでストロボの話に戻ります。
先ほど書いたように、ストロボの閃光速度はということは、常にSSよりも速いのです。
この例の写真では、赤い部屋の中でモデルが手前に立っています。

ストロボはモデルへの一灯だけです。
そして後ろの赤い照明は、室内のただの定常光なので非常に弱い光です。
なので、例えば以下のような設定でいくと、真っ暗でモデルだけ明るい状態になります。

例えばこのくらい?

F2.8 1/160s

これだとモデルだけ明るい。背景は真っ暗という状態でした。

自然光の頭で考えると、こういう時はSSを限界まで下げて、ISOをあげると思います。
そうすると確かに明るくなりますよね。
大体 F/2.8, 1/50s ISO/1600 くらいでしょうか?

ですが、最初の話に戻ると、閃光時間が1/1,000以上なので、ストロボの光があたっている箇所
そして人工光があたっていない場所であれば、SSをどんなに下げても1/160なのです。
ということはですよ、ほとんど被写体ブレもカメラブレもないということです。

結果的に、この写真なんかは以下の設定になっています。

実際の設定

F2.8, 2s, ISO/100

シャッタースピード二秒!!!笑

精神と時の部屋や!!!
0718ff33

つまり、そういうことなんです。

二秒だと普通は被写体もブレるし、自分もブレますよね
特に人だと、それだけで目元の解像感も消えるので基本的にオレは避けるのですが
何度も言うように、ストロボ光があたっている部分は1/1,000s以上なのでブレないんですよ。
自然光や定常光が影響してくるような場所であれば、二秒にするとその点だけ多少ブレますが
今作の例でいうと、大丈夫なポイントでした。

考え方としては、環境光(自然光や人工光)のあたる部分と、ストロボ光があたる部分を
わけて考えることです。SSを二秒や三秒にしても、ストロボ光のあたっている部分は
SS(1/1,000s)くらいだと考えることができれば表現の幅広がりますよね。

ざっくりとした手順

1. ストロボを焚かないで撮ってみて、背景が自分の気に入る明るさになるSSを見つける。
2. この時、被写体ができるだけ環境光のあたらない場所を探す。
3. 背景が明るくなり、被写体は暗いままというのが理想。
4. 被写体も明るくなるようであれば、環境光の影響をうけるのでぶれないSSをシビアに探す。
5. ストロボを焚いてみて、被写体に対して調度良い明るさを探す。(TTLでも良いしマニュアルでも)

以下のようなサンプルはそうして撮っています。

Ironman

haru

スローシャッターライティングの利点

No Mind I

  • ノイズレスに明るい背景を手に入れることができる
  • 環境光を使える
  • 一灯でも背景を使った撮影が可能
  • スローシャッターによるエフェクトを取り入れることができる
  • レタッチ耐性を充分に残したデータで撮れるのでレタッチをキレイにできる。

ISO/100で撮る理由

ISOをあげてしまうとレタッチへの耐性が極端に減るので、自分は極力ISO100で撮影しています。
現像時に上げることのほうが多いというのは前に書きましたね。

HSS, FP発光について

これは、どういう機能かというと、上に書いたような同期の問題による
SS 1/160sが基本という点が解決しまして、1/1,000sとか1/500sとか、場合によっては1/8,000s
とかのSSでも撮れるようになります。それはそれで良いことで、日中シンクロの際なんかには重宝します。

が、仕組み上これって、同期の問題を解決するために、内部で複数回発光してるんですね。

つまり、バッテリーをめちゃくちゃ食います。
気づいたら瞬殺で電池キレたりバッテリーきれてたりするんですよ
なのであんまりおすすめできません。

ほんとに写真上必要な場合にだけ使うと良いと思いますよ。

ということで、以上、ストロボ応用編でした!

次回は、Lightroom編か、写真管理編、もしくはリクエストのあった色の置き換え編かなあ。
色の置き換えやっておきたいけど、その前にLRとかやらないとだよね。
先が長いな笑

Alone

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