環境光と遮光、モニターキャリブレーションの必要性について

運河に面した窓からは落陽の気配を含んだ日差しがかすかな潮の匂いを運んでいる。
男は窓際に置かれた机に向かい写真が映し出されたモニターを見てほんの少し訝しげに肩をすくめた。
護摩の煙と朝靄が白装束の女性を包む美しい写真、だったはずなのだ。少なくとも数時間前には。
その女性から別れを告げるメールが届いた今、アンバーな間接照明の元でそれは何かぼんやりとした草臥れた風景になってしまった。

はい、どうも。ToruTANNOです。
…やっぱポエムは無理。普通に書きます。

キャリブレーションより前にモニター環境?

今回のお題はモニター環境です。
と言ってもあまり本格的な話ではなくて(というかコレやっとかないとダメだ)お手軽なやつ。
モニターキャリブレーションとかカラーマネージメントとかそういうのに凝る前に、
蛍光灯変えて、遮光カーテンつけましょう」と。  で、この話はそれでおしまいなんだけれど、それじゃあんまりなんで冒頭の駄文を書きました。
せっかくなので使います。

環境光は一定に

「運河に面した窓からは落陽の気配を含んだ日差しがかすかな潮の匂いを運んでいる。男は窓際に置かれた机に向かい写真が映し出されたモニターを見てほんの少し訝しげに肩をすくめた。」

論外。モニターに自然光を当てないこと。っていうか環境光は一定に保つのが原則。

デザイン事務所とかDTPの現場でも(工場の方はさすがにないけど)遮光してないところ、わりとよくある。

午前中に色調補正してOK出したはずなのに、夜に入校するとき確認したらなんか違うとか。(本当にあった怖い話)
日の当たるオフィスっていうのは精神衛生上は大変結構な話なんですが、朝昼夕晩と刻一刻と環境光が変わったら仕事になりません。

色評価用の蛍光灯も選択肢の一つ

「護摩の煙と朝靄が白装束の女性を包む美しい写真、だったはずなのだ。少なくとも数時間前には。」
「その女性から別れを告げるメールが届いた今、アンバーな間接照明の元でそれは何かぼんやりとした草臥れた風景になってしまった。」

せめて作業中だけでもお洒落照明はoffにして色評価用の蛍光灯使いましょう。
あんまりストイックにモニター環境突き詰めると部屋が味気なくなりますから。そこはほどほどに。
天井の電球を替えたくない場合はデスクライトなんかでも良いです。
(※デスクライトの場合も購入前に蛍光灯の型番を確認しましょう!!!)

できればモニターに直接光源が映らないポジションで。

モニターにこだわる前に蛍光灯にこだわろう

使う蛍光灯は色評価用とか色比較用って謳っている蛍光灯なら多分OK。
スペック的には 演色AAA昼白色 平均演色評価数 Ra99 とか明記してあれば間違いのないところです。
大きめの電気屋さん、量販店で売ってますし値段も1本数百円です。

(こんなのとか→ パナソニック 40形高演色性 直管蛍光灯・演色AAA昼白色リアルクス FL40SNEDL

大切なのは、環境光をコントロールすること

あとはカーテンを遮光タイプのものに変えたら完璧。

今回はキャリブレーションする前にお部屋の環境光を整えましょうって言いたかったんです。
なぜなら… 環境光が変わったらキャリブレーションってやり直すのが原則だから。
時間は大切に。キャリブレーションとかあんまり楽しいもんじゃないし、ささっと済ませたいですよね。

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