ポートレート肌レタッチのコツを学んでよかったこと

こんにちは、ヒーコのすー(@iamnildotcom)です。

食べ物ばかり撮っている私ですが、昔はポートレートをメインで撮影していました。

その時に「肌レタッチ」という大きな壁にぶち当たりボス(@crypingraphy)に助けてもらったことで、なんとかある程度まで仕上げられるようになった過去があり、それが今やいろんな撮影ジャンルに活かされています。

この記事では、私が肌レタッチの技術を学んでそれを活用したことで、自分の作品にどんな影響があったのかを、実際の作例とともにご紹介していきたいと思います。

ポートレート肌レタッチのコツを学んでよかったこと

はじめに

この肌レタッチ方法については「肌レタッチ方法の決定版セミナー再収録!ポートレートのレタッチはこれで決まり 悩みを一気に解決するガイドムービー」に収録されているので、技術が知りたい方はこちらを見ることをオススメします。

ちなみに、顔の形を変えたり細くしたりといった変形は、一切使わないレタッチ方法になります。変形や合成方法ではなく、撮影した写真を無理矢理変えずに最大限良くするお手伝いをしてくれる、そう思っていただくのが良いと思います。

肌レタッチを避けていたあの頃

肌レタッチがうまくできず苦手意識があった頃は、かなり明るく撮って肌の質感を飛ばすか、写真編集時に明るく飛ばす、もしくは顔に寄った写真は避けたりして、撮りたくても撮れない・撮らないといった我慢をしていました。また、撮ったとしても「顔をレタッチしてほしい」と写ってくれた人からお願いをされて、それが叶えられずお蔵入りなんてことも。

学んでも始めからうまくはできなかった

肌レタッチ術を学んだからといって、すぐにレタッチができるようにはならず、最初のうちはかなり大げさで極端なレタッチを行っていました。

結果、肌がのっぺりした、わざとらしい仕上がりになってしまっていました。それがもちろん悪いというわけではないのですが、せっかくいい光と思って撮った写真をレタッチで明るく飛ばしてしまい、結局撮って出しのほうがしっくりくる(肌のコンディション以外は)…ともやもやしてしまうことが私は多かったのです。

初めの頃のレタッチ

肌レタッチを学んだ直後の写真がこちらです。せっかく肌レタッチ術を学んだのに、目のクマといったような部分を明るさで飛ばそうという意識が抜けきらず、人物の肌を極端に明るく仕上げてしまっていました。

特に明るすぎると感じる点に赤マルをつけてみたのがこちら。

明るすぎて、顔は鼻の先なんかが消えかけています。百歩譲って顔はメインで明るくさせて際立たせたいという理由があったとしても、腕の部分も同じくらい明るくなっています。腕は顔と比べて目立たせなくていい箇所だと感じるので、明るさを抑えるべきだったと今は思います。

自分にとっての理想の肌感

全体のバランスがキモになる、という技術だけでない審美眼の部分も、肌レタッチを試していって学んだことの一つです。

肌レタッチに慣れてくると、落ち着いた明るさで肌の質感を残しながら肌レタッチをおこなえるようになりました。

肌レタッチ例

一例として、このプロフィール写真をご覧ください。

レタッチ前・レタッチ後の比較

実はかなり肌を整えていて、毛穴部分やくすみ、ちょっとしたシワ、あと肌以外にも顔にかかった髪の毛・はねた部分なども同じ技術で少し消しています。

肌の質感は残してツルツルのザ・加工という形にはならないように気をつけつつ、影のグラデーションにも気を配って不自然でないように仕上げました。

最初にやりがちだったレタッチバーションも、当初を思い出して再現してみました。

やりがちだったレタッチ失敗例

やりがちなレタッチ失敗ポイント

気になるポイントを列挙します。

  • 明るいところが極端に明るく不自然
  • 肌を修正しすぎて鼻の形も消えている
  • 均一に肌をベタ塗りするような修正を加えて肌がのっぺりしている
  • のっぺりした表現にすることで顎がもとより広く見える
  • 肌レタッチが髪の毛にも影響して髪の毛が薄くなっている箇所がある

大げさに見えるかもしれませんが、意外とあるあるです。今でもレタッチしては少し引きで確認したりして、こうなっている箇所はないか探して気をつけています。

肌以外にも応用できる

光の当たり方の補正

肌レタッチと言いながら実は、肌レタッチ以外にも応用可能です。極端に言えば被写体への光の当たり方を補正するという点で言うと、どんな写真にもおそらく応用できるでしょう。

背景の調整

例えばこういったカットの調整もすることができました。

左:レタッチ前 / 右:レタッチ後

これは背景のムラを整えています。左のレタッチ前をみると分かりやすいように、このムラは背景紙の凹凸に影が出て一層際立ってしまったものです。

特に目立っていた、レタッチ前の以下の赤マル箇所部分を比較してもらうと、一目瞭然かと思います。

一見すると背景の柄も合って、それらに影響を与えずに整えるのは難しそうですが(以前のやり方がわからなかった自分では無理だった)、他の物、例えばスプーンや器などには影響なく、背景の陰影のみを調整するといった便利な調整もできるようになりました。

レタッチする写真・レタッチしない写真

肌レタッチを学んだことで、レタッチする・しないもかなり明確になりました。これは人それぞれの基準になりますが、私は「そのままだからこそ良い写真・レタッチすることでより良くなる写真」というように認識しています。

例えばこの2枚

1枚目は、逆光でかなり顔が暗く影っていたので、光をコントロールして雰囲気のある仕上がりにすることで、撮影時の理想のイメージに近づけられました。これはレタッチをすることでより良くなる写真と思ったからです。

2枚目は、友達と話しながらふいに撮った一コマ。顔が帽子の影で真っ暗ですが、そのままにしています。レタッチどころか色の情報すらいらず、この時間の記録があることだけが大事なので、構図さえも気にしていない、そのままだからこそ自分が良いと思える写真です。

肌レタッチ方法を学ぶまでは、そもそもレタッチができないのでこうやって選ぶこともありませんでした。選べるからこそ、自分のなかでどちらの写真に分類されるのかというのがかなり明確になったとも感じます。

肌レタッチを学んでよかったことまとめ

  • 自分の表現したい光に近づけられる
  • 撮影時にはどうしようもなかった光も調整できる
  • 顔のアップの撮影も避けなくてよくなる
  • 撮影時にレタッチ後の完成イメージまで湧きやすくなる
  • 肌レタッチに自信を持てる
  • ポートレート撮影で肌いコンディションに振り回されずに撮影ができる
  • どこまでレタッチで出来るかが分かるので写真セレクトがスムーズになる
  • 撮影時に気をつけるポイントも逆算して気づけるようになる
  • レタッチする写真としない写真が自分の中で明確になる

身をもっておすすめする肌レタッチ術はこちら

ここまで読んでいただきありがとうございます。

肌レタッチを学んだことで、写真表現から写真との向き合い方まで、広く考えられるヒントも得られました。自分ができる肌レタッチはこの一つの方法だけですが、逆に言えばこの一つの方法で私には十分でした。

ぜひ興味がある、またはレタッチに悩んでいる方は「肌レタッチ方法の決定版セミナー再収録!ポートレートのレタッチはこれで決まり 悩みを一気に解決するガイドムービー」を見て、特典のPhotoshopアクションを活用して、次の一歩へ進んでみてはいかがでしょうか。

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