自分に合ったカメラバッグと出会うために!写真家が撮影にオススメする機材用バッグとは。

バッグマ二アだとあまり公言していなかったのですが、どこからか聞きつけたヒーコ編集部員からカメラバッグについて突然あれこれ聞かれたので、カメラバッグについてまとめてみようと思います。なんでもバッチコイという気持ちで聞かれてきました。

自分に合ったカメラバッグと出会うために!写真家が撮影にオススメする機材用バッグとは。

実はカメラバッグマニアだった

ボクはカメラバッグを10個以上持っているバッグマニアで、さらに機材用の機材バッグ(人を入れて出国できるぐらい大きいやつから細長いスタンド用まで)も同じぐらいある。

撮影内容に応じていろいろ使い分けていて、カメラ用ではないバッグ(マムートやNIKEのものが多い)も6個ぐらい持っている。

新商品は要チェック!

基本的に次の良いバッグが見つかるまでずっと使うが、新商品はかなりチェックしている。店頭で見る程度では、自分の使い方にマッチするかどうか、また実際に自分の機材を入れたときの重量感や大きさ感がわからないので、結構買っている(買ったけど期待外れ…ということもよくある)。

ただしそれだと買いすぎてしまうので、カメラバッグを買うのは6ヶ月以上間隔をあけること、というマイルールを設定しているが、たまに意図的に忘れる…。

カメラバッグで重視すること

カメラバッグで重視しているのは、当たり前だけどバッグが小さいと機材が入らないので、まずは必要な機材が入る大きさであること。

さらに、なるべくスマートであることを重視していて、その理由は単純に「かっこわるくならないように」ということ。かっこよくなくていいけど、かっこわるくない必要がある。

また、必要な時に素早く撮影体勢にはいりたいのでショルダータイプのものを選ぶ傾向が強い。あと、個人的にすっごい水を飲むから、ペットボトルを入れる場所があると嬉しい。これは生命的な意味でも、素早く取り出せるという意味でも重視しているポイントである。

カメラバッグが勝手に動けばいいのに

理想を言えば軽くて沢山はいる、沢山はいるのに肩がつかれない、悪天候に強いのに機材が出し入れしやすい、など…矛盾したリクエストになってしまう…(笑)。

夜間の撮影が多いので、レンズや機材を真っ暗闇でも直ぐにわかるように、バッグ内にルームライトみたいなライト機能が欲しい。一度自分でプラモデルに使うような極小のLEDライトを改造して組み込んでみたんだけど、使っているうちに壊れてしまった(笑)。

あとはもう、ドローン内蔵でどこに移動しても勝手についてきてくれるバッグ。アシスタントがいなくても思う存分機材を積み込むことができる(笑)。さらに、バッテリーやカメラを忘れたときに自動で家まで取りに行ってくれたらもう最高なのに…。

撮影の状況で使い分ける

カメラバッグの使い分けは、使うカメラや台数(特にGFXを使う場合は必然的に大きいカメラバッグの出番になる)、撮影スタイル(スタジオ/外ロケ/スナップ)や撮影規模(スタッフ数)、天候(悪天候に強いカメラバッグがある)などで変わる。

「カメラバッグを持って長距離歩行移動するかどうか/カメラバッグを持ってくれるアシスタントがいるか」も大きな分かれ目。

なので、最も使うカメラバッグは特に無い。撮影内容が先にあって、それに応じたカメラバッグを持って行っている。

実際の現場では


この作品を例で言うと、この日は雨。さらにGFXを持っていこうと思ったため、悪天候に強く大きい荷物が入るHAKUBA GW-PRO G2を持って行った。

バッグの中身はカメラとレンズ。詳しいことはもう覚えてないけれど、GFX 50SとX-T2とレンズだったと思う。

スピードライト(防塵防滴タイプ)などの機材は機材用のカバンに入れて運んでいた。この時の機材用カバンは1つか2つぐらい。今だったら、荷物多くて疲れるの嫌だし、雨の時はできる限り荷物減らしたいのでアディショナル(←カッコイイ表現)は1つにするだろう。

バッグマニア浅岡氏のカメラバッグポイントまとめ

  • カメラバッグは撮影内容で変える
  • 新商品はよくチェックする
  • 悪天候の日はアディショナルバッグは少な目が理想
  • 必要な機材が入る大きさであること
  • かっこわるくないこと
  • ペットボトル入れがある
  • 素早く出せるショルダータイプが基本
  • 肩が疲れないバッグが理想
  • 欲しい機能は自作することもある
  • 勝手に動いてくれるバッグがあったら最高

おすすめのカメラバッグベスト3

最後に、ヒーコ編集部が、バッグマニア浅岡省一氏に聞いたベスト3をご紹介!

HAKUBA GW-PRO G3

HAKUBA 公式HP
見た目:★★★☆☆
機動性:★★★☆☆
容 量:★★★★★

片手で操作できるバックル、マグネット内蔵で吸着する自立ハンドル、YKKのファスナー、悪路でも安心して直置きできるハイパロン(特殊部隊のゴムボートなどに採用されている対摩擦性・防水性に優れた素材)製の底面足、インナーフレームによる高い剛性、ショルダーベルトの歪みをおさえるよう配慮されたアジャスター、など、細かいところまでとことん考えて作られたことが良くわかるカメラバッグ。しかも大容量。GFXを基準にして機材を運ぶ時にはマストバッグ。

死ぬまでに誰か一人表彰するように言われたら、このカメラバッグの開発の方を表彰しようと思っています。

▼HAKUBA GW-PRO G3のサイトはこちら
https://www.hakubaphoto.jp/gw_pro_g3/shoulderbag.html

thinkTANKphoto Lily Deanne Tutto

thinkTANK™ 公式HP
見た目:★★★★★
機動性:★★★★★ 
容 量:★★★☆☆

ピューリッツァー賞受賞経験を持つ女性カメラマンが開発に携わった、見た目と実用性を限りなく両立させた本革のカメラバッグ。

街中スナップなど機動性が要求される場合に特に良い。とにかくオシャレ。バッグの内側は鮮やかな水色でさらにオシャレ。ただし、カメラ本体を二台以上運びたい場合には容量不足で使えない。

▼thinkTANKphoto Lily Deanne Tuttoのサイトはこちら
http://www.thinktankphoto.jp/product/2738.html

Endurance

Endurance 公式HP
見た目:★★★★☆
機動性:★★★★☆ 
容 量:★★★★☆

「カメラバッグ」と聞かれているのでリュックタイプを入れて良いのかどうか迷ったが、リュックタイプのオススメといえばやはりこれ。studio9 中原一雄氏監修のエンデュランス。使いやすいし、機材がかなり入るし、それでいて本体重量は比較的軽い。以前Thuleの似たようなロールアップのリュック「Thule Covert DSLR Rolltop Backpack」を使っていたが、ちょっと重くて嫌気がさした。デザインは格好良くて内装はブルーでこれまたオシャレでよかったんだけど、意外と機材も入らなくて閉口した。Enduranceはそんな不満点を全部解消したようなリュックだ。

個人的にリュックタイプはショルダータイプに比べると機材の出し入れの素早さで劣るが、移動時に両手が空くという大きな利点がある。一つだけ無念なのは、ボクはリュックが似合わない体型という点だ…笑。

▼Enduranceの公式HPはこちら
https://www.endurancecamera.jp/

インタビュー・編集:Yumi

浅岡省一氏の撮影術・思考法を学びたい方はこちら

Pocket
LINEで送る

0 replies on “自分に合ったカメラバッグと出会うために!写真家が撮影にオススメする機材用バッグとは。”