その弾丸に涙は似合わない。ハードボイルドバイマイサイド&ワッチュゴナドゥ、鈴木悠介(@monocolors_)です。
本日は以前よりご質問を多くいただいていました「作品撮りと仕事の撮影で意識していることは??また、ポートレートとウェディングではその違いはあるか?」という内容に関してお話をしようと思います。
仕事と作品撮りで気をつけるべき事とは?!ポートレートとウェディングの視点であのハードボイルドが吠える!
はじめに
ポートレートとウェディング
まず始めに、ウェディングも人物を主な被写体としておりポートレートの1つになるわけですが、ここでいうポートレートとウェディングは下記①②のように明確に分けてお話を進めていきます。


ウェディングフォトグラファーとしての10年
現在はポートレート撮影もしておりますが、元々は10年程前にウェディングフォトグラファーになったのが人物を被写体として撮影するようになったきっかけでした。このプロセスを経験してきたからこそ得られたものがあったと思います。詳しい詳細は以前寄稿した記事でも触れておりますので、本記事のページ下部にあるリンク先から興味のある方は見てみて下さい。
その写真は誰のために?
それでは本題の作品撮りと仕事の撮影で気をつけていること。
ポートレートとウェディング、それぞれ目的によって撮影する本質を見極める必要があります。
ここでは私が撮影する上で重要にしているポイントをそれぞれご紹介します。
作品撮り


作品撮りに関しては、説明するまでもなくと言ってしまえるほど、ポートレートであっても、ウェディングであっても、どちらも撮りたいように自由に撮影することだと考えています。
ポートレートについて
ポートレートに関しましては、前述した通り、イメージした写真を思いのままに撮影できるという部分がありますが、もう1つの側面として、その作品撮りの内容を今後の仕事に繋げることを視野に入れて撮影をするということも大切なことだと思っています。
ウェディングについて
また、ウェディングに関しては、ウェディングの撮影にはいわゆる撮影時においてタブーと言われることがあります。例えば、衣装に関してお伝えすると、ドレスや着物のこの部分が写ってはいけないといった内容のことです。これをあくまで私見ですが、作品撮りとなるとそうした部分も少なからずラフに考えてることもあります。決まり決まったことを優先するよりも、自身のイメージに近づけることを優先している感覚です。
その他
その他、現像時の写真の作り込みもあまり普段はしないようなイメージに思い切って挑戦できることも楽しみの1つかと思います。
仕事


仕事に関しては、ポートレートであっても、ウェディングであっても、お察しの通り、やはり作品撮りのように自由に撮影可能とはいきません。依頼者となる方の要望に十二分応えることが重要になってきます。ここでポイントになってくることが、依頼された写真が自身の作家性を要望されたものなのか、それともフォトグラファーとしてのスキルを要望された依頼なのかということです。この判断を見誤ることはリスクを抱える可能性が高くなると言えるかと思います。
作家性について
ポートレートとウェディング共に、作家性に重きをおいた依頼であっても、依頼内容によっては作家性を出しつつ、その加減を調整することも必要になってきます。経験談としては、ウェディングに関してはフリーランスになって以降、撮影依頼となる方は私の作家性に好意的な方からの依頼となるため、ウェディング会社に常勤していた際と状況は異なり、作家性を重要視していただいています。ただし、やはり依頼者となる方がどのような要望があるのか常にヒヤリングは欠かせません。
また、現像においては仕上がりのパターンをいくつか用意し、その中から依頼者に要望に合ったものを選んでもらうなどの提案をすることもあります。
まとめ
- ポートレートであっても、ウェディングであっても、撮りたいように自由に撮影する
- 作品撮りをする際、今後の仕事に繋げることを目的として取り組むこともある
- 作品撮りにおいてのウェディングは、タブーよりイメージを優先する場合もある
- 作品撮りなら、普段はしないような思い切った現像にも挑戦できる
- 仕事は、作品撮りのように自由に撮影可能ではない
- 依頼者の要望に十二分に応える事が重要
- 依頼された写真が「自身の作家性」か、「フォトグラファーとしてのスキル」を求められているか見極めが大事
- 依頼者はどのような要望を持っているか常にヒヤリングが欠かせない
- 現像の仕上がりのパターンをいくつか提案し、要望にあったものを選んでもらう場合もある
仕事と作品撮りのアプローチ
作品撮りは自由度が高い分、そうして撮影された写真だからこそ、今まで撮影できなかった新たな一面の写真に出会えるかもしれないですし、そうでなかったとしても何か今後の良き転換点になる可能性も秘めていると思います。
仕事の撮影では、その要望に十二分に応えることに注力しつつも、状況にもよると思いますが、1、2パターンだけ新たな提案として自身のイメージをプラスした写真を撮影することも依頼者のさらなる満足に繋がる可能があるかもしれません。ポートレートとウェディングはそれぞれ状況は違えど、仕事と作品撮りにおいて、どのようなアプローチを試みるかで状況は変わってくるかと思います。
SNS写真時代、個人が個性を発揮して写真を仕事にすることが可能になったからこそ、こうした部分を意識していくことが大切なのかもしれません。
全体のまとめ
全体のまとめとしては、
- ウェディングフォトグラファーというプロセスがあったからこそ得たものもある
- 目的によって撮影する本質を見極める事が必要
という事になるかと思います。
それではこの辺で。鈴木ハードボイルド悠介でした。