SNS写真時代に、オリジナリティーを出そうともがくアナタに「写真を楽しむ」という思考が改めて大切だよとあのハードボイルドが言っている!

蝉時雨のころは、鈍く長い秋雨に飲み込まれるようにして、その気配を消していた。ただじっと動かずにいた靴に足を真っ直線に入れ、丁寧に踵具合を整えると、私は家を出た。目前の時間に一斉に広がった光の束。そうして虚ろに足を踏み出すと、そこには雄弁に語りかけてくる街の姿があった。街は秋。空にはうろこ雲。朝の風はやや肌寒いほどになっていた。私はコートの襟を喉元まで引き寄せて首をすぼめると、

「SNS写真時代に、オリジナリティーを出そうともがくアナタに『写真を楽しむ』という思考が改めて大切だよとあのハードボイルドが言っているって、それ、ボクやねん」と唸った。

行き交う車の音が昨日より乾いているように聞こえた。東京は今日も東京だ。
ハードボイルドバイマイサイド。鈴木悠介(@monocolors_)です。
どうぞよろしくお願いします。

オリジナリティーを出そうともがくアナタにオススメ

はじめに

魅惑のオリジナルポートレートと警笛

ポートレートに限らず、自分にしか撮影できない唯一無二の写真を撮ることができたらいいなと思う方は、きっと多いのではと思います。誰の写真か名前を聞かなくても、一目見ただけで認識できる写真。紛れもなくその人だという特徴があり、そうした写真を撮れるようになれたら素敵ですよね。
ただ、この考え方に縛られ過ぎて写真を撮り続けることは、もしかしたら、かえって写真が楽しくなくなるかもしれないという部分を潜めているとも思っています。今日はそんな事態になる前に、モノカラーズ流写真を楽しむお勧めマインド方法をお話します。

SNS写真時代

ポートフォリオはSNS

今や言わずもがなSNSに多くの写真が溢れています。ポートレートもまた然り、たくさんの写真が日々投稿されていますよね。本格的に一眼レフを使用して撮影した写真もとても多く、今や現像のbefore/afterを複数枚投稿されている方も目にします。ビジネスに繋げるため自身のブランディングとして様々なアプローチをして活用している方は、増加の一途を辿っているように思います。
今やSNSがポートフォリオを担っている時節といえます。

SNSならではのスランプ

そうした中で耳にするようになったのは、いわゆるSNS的写真、例えばインスタ的な写真と呼ばれる雰囲気の写真、類似した写真の傾向が多くなっていることです。私見にはなりますが、それ事態はとりわけ問題視することはないように思っています。

ただし、そうした状況の中でオリジナリティーを出したい、周囲との写真の差別化を図りたいと悩みながら写真を撮っている方が増えてきていることは、最近強く感じています。

写真を変化させることを恐れない

どのような事を意識してオリジナリティーを表現してきたのですか?

今夏の2度実施したセミナーで、こちらの質問を多くいただきました。
前述したように私もSNSから写真をご覧になっていただく機会が増えた者なので、そうした点もあって質問をいただいたように思います。(ちなみに、「オリジナリティーとは?」という定義付けは今回は考慮せずにしました)

戻りまして、質問の答えとしては、自分が撮りたいと思うものを考えて(フォトコーディネートして)好きなように撮り続けてきた、という至ってシンプルなものです。 もう少し詳細をお伝えすると、とりわけSNSだということも、その中で差別化を図ろうと意識はせずにいたと思います。
誰かの真似をするというよりは、自分自身がいいなぁと思うことだけを取り入れて撮影していたように思います。シンプルにその時撮りたいものを好きなだけ撮って、楽しんでいたということになります。

結論、写真を楽しむこと

自分のカラーを維持することには努めない

また、友人や知人から『この写真モノカラーズっぽいね』と言われる機会が多くなって来たとき、むしろ意識し始めたことがあります。それは今までと変わらず、好きなものを撮り続けようというものでした。そのモノカラーズっぽいという枠組みは正直自分では認識ができないところがあるのが実情ではあるのですが、今までの写真と撮りたい写真に大きな変化があったとしても、今まで通り好きなように撮っていこうと思っています。

差別化を図ることに意識を向けるよりも、まずは変化を恐れず撮りたいものを撮るということが大切だと思います。きっと写真がもっと違う景色に連れて行ってくれるはずです。

それではまた次回に!鈴木悠介でした。

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