こんにちは。高橋 優里(@yrmk222)です。
私は普段、バリスタという仕事を通して、コーヒーと落ち着く空間を提供しています。日常に自分にとっての落ち着く場所やものが何か一つでもあると心が穏やかでいられて良いなと感じます。
人によって色々あると思いますが、例えばカフェや映画館だったり、料理や読書など。私の場合は暮らしの中に花があると落ち着くことができます。
これまでも花に興味がなかったわけではありません。ですが、なんとも単純な理由で、大きな花束をもらったことが好きになるきっかけでした。
今までは幼い頃に発表会やお祝い事でもらうことはありました。ただ大人になってからもらうのは初めてで、こんなにも特別で嬉しいものなのだと自分でも驚きました。翌朝から起きて花瓶に生けた花を見ると、不思議と心が穏やかになり幸せでした。
それから自宅に花を飾ることが増え、花のある暮らしが日常のひとつに加わりました。
今回は、私なりの花の楽しみ方をお話させていただきます。
日々の暮らしを彩る、花の撮り方。
眺める楽しさ、撮る楽しさ
この一年は気軽に出かけることが難しくなり、おうち時間が増えたこともあって、花を飾る・撮る機会がさらに多くなりました。
休日はゆっくり寝ていたい時もありますが、花があると不思議と少し早く起きてみようと思えます。
花瓶の水を取り替え、コーヒーを淹れて、飲みながら花をぼうっと眺める。いい光の中に佇む姿を写真に撮る。それはとても癒しの時間で、気持ちが穏やかになります。
どんな時に花を買うのかというと「良いことがあった時」。それが次第に、記念日やお祝いの時、落ち込んだ時、疲れた時、特に何があった訳ではないけど寄ってみる時、出先でお花屋さんを見かけたら入ってみるなど、きっかけは日常の様々なところに増えていきました。
なんとなく旬も分かってきて、お花屋さんの前を通っては「あぁ、もう〇〇の季節かぁ。」と季節を感じるのもまた良い瞬間。最近は近くにある馴染みのお花屋さんにお願いしたり、仕事帰りに立ち寄れるお花屋さんができたのでそこで買うこともあります。
花の変化を写真で楽しむ
生花は綺麗なお水に生ける、涼しい場所に飾るなどいろいろ気をつけてあげれば長く楽しめますが、それでも少しずつ日々変化していきます。
その中でも私の中で思い入れのある3種類の花を紹介します。
構図や撮り方で変わる表情
左の写真を撮影した3日後、ヤグルマギク(矢車菊)の一本がうなだれていました。茎が十分な水を吸い上げられていないようなので、水揚げ(水の吸い上げを良くすること)をしましたが、残念ながら復活せず。悲しい反面、その姿は頬杖をついて首を傾げる女性のようでなんだかとても美しく見えました。
開花を写真に残す楽しみ
満開の花を選ぶ時もありますが、蕾の状態で買ってくれば花が開いていく姿も楽しめます。朝起きて花の様子を見るのが楽しい。こちらのチューリップは数日間、開きそうで開かず。明日辺りかなと、キッチンで洗い物を片付けることにしました。
そして何となく振り返ると、見事に開花した姿が。急いで片付けてカメラを手に取りました。
朽ちていく姿を記録する魅力
“カサブランカのおすそわけ”というPOPに惹かれて購入。テーブルサイズにアレンジされていてとても可愛らしい。香りもとても良く、リビングに来ると「はぁー」と肩の力が抜けました。
純白の花弁が次第に乾燥して退色していく姿は、とても儚く美しかったです。日々の観察がこんなに楽しかったのは久しぶりだったかもしれません。最後は花脈がはっきりしてきて、和紙のような質感に。
余談ですが、お花屋さんでちょっと朽ちている花を見つけてはウキウキしながらレジに持っていくと、その都度「お客様、こちらは恐らく長くお楽しみいただけないので、新鮮なものとお取り替えしますね。」と言われてしまいます。どうしてもこれがいい旨を伝えてもダメでした。店員さんとしては当然そうですよね。厄介な客で本当にすみません(笑)
でもやっぱり欲しいので、うまい伝え方はないものでしょうか。
ドライフラワーにすれば鑑賞も撮影も長く楽しめる
いつでもドライフラワーを撮影できる生活
花は見頃を迎える季節がありますよね。名所などに足を運ぶ場合は、スポットを探したり、道中の楽しさなど外だからこそ味わえる楽しみがありますが、見頃のタイミングが合わないなんてこともあるかと思います。
その点、自宅だと好きな時に買ってきて楽しむことができます。何よりいいのが元気で綺麗な状態から朽ちていく姿までを見られること。そして、ドライフラワーにすることでより長く楽しめます。
私も生花を楽しんだあとは、乾燥させてから花瓶に挿したり、本棚の一部をドライフラワーのスペースとして使っています。
ドライになった花が1本、また1本と増えていくのもまた楽しい。
綺麗なドライフラワーを作るポイント
綺麗なドライフラワーにするためには、お花がまだ元気で綺麗な時に吊るすことがポイント!
生花を長く楽しみたい方にとっては、もったいないと思うかもしれません。しかし、ドライにすれば長く楽しめて、残すことができます。思い出の花はドライにして残してみるのも良いと思います。
ドライにするのに向き不向きな花があるので、購入する際にお花屋さんに聞いてみるのもいいかもしれません。
花の選び方や吊るすタイミングが難しい!という方は、スワッグはいかがでしょう。スワッグとは、見た目はブーケと同様ですが壁にかけるインテリア用に束ねられたもの。すでにドライになったものもあれば、フレッシュな状態で売っているものもあるので、それを吊るして飾れば鮮やかな状態から乾燥して変化していく姿を楽しめます。
花瓶以外でも写真映えするおすすめのアイテム
お花を生けるのは、花瓶じゃなければいけないと思いますか?私はそんなことはないと思っていて、実は身近なところに素敵な花瓶はたくさんあったりします。例えば、調味料の瓶、ジャムの瓶、おうちにあるグラスも使えます。牛乳瓶も可愛いです。
花を選ぶのと同じく、生けるのが難しいという点をハードルに感じる方もいるかもしれません。そんな時は、小さな瓶をたくさん並べて、一種類ずつ生けると簡単。瓶も種類やサイズは色々だと楽しいです。
実際に花瓶以外に生けたものが、栄養ドリンクの空き瓶 です。
ラベルを剥がすと大変身。褐色の瓶がなんとも可愛い。小さいのでテーブルにも飾りやすいサイズなので、ラベルを貼ったり、麻紐をちょっと巻いて、たくさん並べるのもおすすめです。
目から耳からたくさんの情報が入ってくる毎日ですが、コーヒー時間のお供にスマホではなく、花を眺めて過ごすのは結構癒されます。
個人的には玄関に飾るのもおすすめです!一輪あるだけで外出時、帰宅時にちょっと気分が違うものです。少し気持ちよく出かけられて、疲れて帰ってきたり、ちょっとイライラして帰ってきても、見たらほっとして優しい気持ちになれます。
ワイン、クラフトビールの瓶や、変わり種でコーヒー器具なんかも面白いです。
お花の購入はオンラインや定期便が気軽
花を楽しみたいけど、小さいお子さんがいてゆっくり見るのが難しい、お花屋さんに行くのはちょっと恥ずかしいという方もいらっしゃるかと思います。
そんな時は、オンラインショップやお花のサブスプリクション(定期便)を利用してみてください。
サブスクならお花屋さんセレクトの旬のお花が届くので、選び方が分からない方も気軽に「花のある暮らし」を始めることが出来ます。
次第に好きな種類や色ができて、今度はお店に行って選んでみるという新たな楽しみ方ができると思います。
お花屋さん以外で花を買うことのススメ
そういえば、お花屋さん以外でも色々な場所で花を買うことができます。ちなみに私がよく行くスーパーは野菜売り場の隅に花が並んでいます。
お花屋さんとはまた違い、言い方はよくありませんが「ザ・スーパー」なラインナップ。でも、買い物をする時、野菜より先にまずは花をチェックしてしまいます。
実はこれ、違う効果もありまして。夕方など混んでいる時間帯のスーパーは戦場で殺伐としているので、花を見てまず心を鎮め、買い物に向かいます。一旦冷静になっておくと、道を譲れる心の余裕ができます(笑)レジも一人くらい割り込まれても大丈夫。
自宅で楽しめる花の撮り方まとめ
まとめポイント
- 花を買うことで季節をより強く感じることができる
- 生花はドライフラワーにして二度楽しむ
- 日常で使っている調味料やジャムの瓶などは立派な花瓶になる
- オンラインショップやサブスクリプションで花をより身近に
いかがでしたか?
私なりの花のある暮らしの楽しみ方をご紹介させていただきました。もし良かったら、今日花を一輪買ってみてください。生活・仕事をしていく上で楽しいこともありますが、エネルギーを使う場面も多々あると思います。
そんな時、花があったら帰りの足取りが少し違うかもしれません。朝起きた時、玄関を出る時の気持ちが少し変わるかもしれません。
家族やわんちゃん・ねこちゃんの顔を見て安堵するあの感覚と同じ。何か特別な日ではなくても、日常にお花を飾ってみてください。花一輪のパワーは本当にすごいのです。