ここでしか撮れない奇跡がある?世界の絶景を求めて中国撮影旅行ドキュメント

ヒーコのみなさんこんにちは!Kyon.Jです。暑い中、みなさん元気に過ごされていますでしょうか。私は暑さが苦手なので体が溶けそうな毎日です。バイカル湖の氷でかき氷を作ってメロンジュースをぶわってかけて無限に食べたいです(泣)。さて妄想はおいといて、先月プチ弾丸で行ってきた中国張家界(ちょうかかい)の旅レポを是非ご覧ください!

ここでしか撮れない奇跡がある?世界の絶景を求めて中国撮影旅行ドキュメント

「張家界」ってどんなところ?

張家界?どこ?という疑問が沸く方も大勢いらっしゃるかと思いますが、「アバター」という映画を観たことがあれば想像しやすいかもしれません。

そう、あの「アバター」の撮影舞台、というより舞台設定の原型となった場所です。世界自然遺産に登録されている、高層ビルよりも高そうな巨大な石柱が3000本以上も広がる大絶景です!

今回は雲海の張家界を狙いに、梅雨シーズンの五日間で山頂に泊まり、自分の目であのファンタジーな世界を見てみたいと思って一人で行ってきました!

航空便

張家界(DYG)は、日本からだと直行便がなく、基本的には上海 浦東空港(PVG)か広州(CAN)か長沙(CSX)か台北(TPE)からの乗継となります。(便によっては7~14時間のフライト

上海で乗継をする方は空港コードには気を付けてください!自分の場合は着陸した浦東空港で、フライトする2時間前まで空港で待っていて、チェックインしようとしたら空港が間違っていると言われ(またこのパターンか!)、そこからタクシーで1時間猛スピードで虹橋空港まで走ってギリギリ間に合った、といういつもの空港ハプニングがありました…(泣)。

(SHAはSHANGHAIの略かと全く違和感を感じなかった自分が悪かったのですが、こういうふうに旅程チケットに空港名が記載されない場合もありますので、本当にみなさん気を付けてください!)


(PVGは浦東空港、SHAは虹橋空港の空港コード。同じ上海でも1時間半くらい離れている。)

宿泊

空港から張家界まで2~3時間の車での移動(バスもあります)ですが、後半の道はボロボロで渋滞にもはまりやすいので、帰りは4時間くらいと想定したほうがいいですね。

朝日を撮るなら、宿泊先は断然国立公園の園内(特に山頂のロッジや民宿など)がおすすめです。ただ、宿泊環境に対してかなりの覚悟はしておいたほうがいいかもしれません…。

特にトイレや水回り。森に囲まれているため、夏だと蜘蛛や虫や蚊などは特に多く、普通に部屋の中に飛んでいたりして、まさに自然と生活するワイルドライフです(笑)。園外や麓のホテルなら宿泊環境は良くなりますが、ロープウェー(7:00~17:30)を待っていたら朝日も夕日も撮れず、しかも大勢の観光客に巻き込まれてロープウェーに乗ることだけで何時間もかかる場合があるそうです。(特に7~8月は中国の学生の夏休みのため要注意)

泊まった民宿

ダブルベッドの部屋

ダブルベッドの部屋を予約。ぱっと見は綺麗!

電気

電気は5年前からこうだそう

トイレ

洋式トイレは全棟で唯一

蚊取り線香

蚊取り線香は必須

外の庭

外の庭には梨の木と養殖の鶏とアヒルちゃんと謎の包丁(もしかして鶏用の…)

手作り朝ごはん

オーナーさんの手作り朝ごはん(湖南料理なのに全く辛くなかった)

「張家界」を構成する三つの風景区

そもそも、ややこしいのですが張家界にはいくつかの風景区があります。

「1992年には張家界国家森林公園、索渓峪風景区、天子山風景区の三つの風景区で構成される「武陵源自然風景区」が世界遺産となっている。」(Wikipediaより参照)

つまり全体としては「武陵源」と呼ぶはずですが、中国人の多くにとって「張家界」という名前のほうが昔から馴染みがあり、あのあたりを全て「張家界」と認識してしまっています(笑)。どれでもよいのですが、今回私は、天子山風景区というゾーンに行って撮影スポットを死守しました。

梅雨なのに超晴れな五日間

ががががが、なんと、今年は雨量が少なく、一か月間も雨が降っていなく、雲海どころか、超晴れな五日間でした(笑)。晴れと言っても、湿度はなんと90%every day(それでも降らないのかよ)。

もやもやな気持ち、しめしめなお布団、かすんでいる空、がやがやの人ごみ…途中は「嵐が来るんじゃない?!」という瞬間もありましたが、10分間の雨で終わり(笑)

最終的に雲海は撮れませんでしたが、霧の薄く漂った壮大で綺麗な朝日が一回でも見れて、「嵐が来るんじゃないか?!」という瞬間も撮れて、巨大バナナも食べられて、ドローンは目の前の山に墜落したが無事に拾えて(ドローン撮影は事前申請必要)、空港を間違えたがギリギリ間に合えて帰ってこれて、全て結果オーライでした。

(巨大バナナ、一本食べたら吐きそうにお腹いっぱいになる)

旅の中で出会った一番気持ちいい朝の動画

ではみなさん、短いのですが今回の旅の中で出会った一番気持ちいい朝の動画をご覧ください。小鳥のさえずり、最高でした。

「張家界」の隠れスポットに行くには

整理整頓されている国立公園なので、基本的に階段を登れば自力でも問題がないのですが、隠れスポットに行く場合はやっぱり山道を慎重に登らないといけないので(蛇が沢山出没します!!)ローカルの案内人が一人いたほうがいいと思います。

私の場合は、彼が前に進んで、枝で回りのブッシュや木を叩きながら蛇や虫などを追い払ってくれました。(それでも怖かった)

(無駄に伝統デザインにこだわったゴミ箱)

撮りたかった雲海が撮れなくても

途中は観光客がよく行く「天門山」(巨大な山岩の中に穴が開いている張家界のもう一か所の有名スポット)にも撮影に行こうと思いましたが、天門山は番組制作などの特別申請以外、全員ロープウェーの最終便で下山しないといけないため、夕日も朝日も物理的に難しいということで断念しました。

最終的には撮りたかった雲海は撮れなかったものの、その場とその時の天気を活かして自分なりに工夫すれば、時には想像を超える予想外の良い一枚も撮れるという諦めない気持ちも大事!ということを改めて実感しました。

11月発売の写真集には3枚ほど張家界の作品を収録する予定なので、どうぞお楽しみください^^(ドローンのビデオも♪)

※写真集の先行ご予約はAmazonにて予約可能となっています♪ 是非ご興味のある方は手に取って頂ければ嬉しいです!

写真集の先行ご予約はこちら

ではまた次回の旅(カナダ)でお会いしましょう♪

バックナンバー

世界を旅する風景フォトグラファーが追い求める「感動」とは。

SONY Α7R IIIを持って−40度の極寒バイカル湖に挑んだフォトグラファー体験記

風景フォトグラファーが過ごすアメリカ・サウスウェストの9日間。ホワイトポケット、砂漠、そして雪国!?体験記

雄大な自然に溢れるニュージーランド・秋の南島滞在レポート。世界を旅する風景フォトグラファーが出会った「奇跡」とは。

最終更新日:2021年8月11日
Pocket
LINEで送る

0 replies on “ここでしか撮れない奇跡がある?世界の絶景を求めて中国撮影旅行ドキュメント”