ホリデーフォトグラファー必見!フォトグラファーがAdobe Stockに作品を提供して コントリビューターになるべき5つの理由

多忙なるホリデーフォトグラファーに捧ぐ福音への誘い

百万ドルの夜景を彩る窓の一つは僕の残業!こんにちは!サラリーマンco1(@co1)です。ちょっと田舎の方に勤めているので夜景の話は嘘です。盛りました。残業のあたりはちょっと本当です。

基本的に僕は趣味で写真を撮影していまして、ありがたいことに時々は依頼をもらっての写真や動画を撮ったりすることもあります。もちろん依頼を頂くのは嬉しいし、勉強にもなるし、ギャラだって飛び上がるほど嬉しくて、ね、なんか頼まれたら嬉しくてすぐギャラよりも高額な レンズとか機材とか買ってしまったりとか、そういう感じです。

そういう感じなんですが、実は僕の本業は写真撮影とはあんまり関係ない、メーカーで機械の設計をする仕事なので平日は朝から晩まで写真とあんまり関係ない、ふっつうの仕事に拘束されてる、さらにおカタい職場で撮影禁止だったりして、日常スナップとかも全く無理。結局、写真を撮ろうとすると貴重な休日を使っていくこと になります。

その貴重な休日を!頼まれ撮影に!使ってしまうのは!その前に準備とか段取りとかで時間も取られるし!自由きかないし!正直ちょっと負担!面倒!って思うことも!あります。お金をもらうって大変です。

で、そんな僕を見てなのかどうなのか、ちょうどヒーコとAdobeさんのタイアップ云々で 「Adobe Stock」の紹介記事書いてよ、という話を貰いまして、確かになるほど、ヒーコフォトグラファーにはAdobe Stockはぴったりやねというので、「何がぴったりなんか」「何が良いのか」というのを記事作って紹介します。

話を聞いてからでもたぶん遅くはないんですけど、よう分からんけどオススメと言うのなら、まずAdobe Stockに登録してから話を聞くよ、という奇特な方は先にこちらの登録ページを載せておきます。ちなみに Adobe Stock へのリンクも先に貼っておきますね。まずそっちを見てもらうのも良いかもです。

Adobe Stockはこちら

はじめよう、ストックフォト

そもそも Adobe Stock って何?

Adobe Stock とは

「アドビって?あの?フォトショの?」と思った方は正解です。ヒーコのみなさんにはお馴染みな Photoshop や Lightroom、また動画編集の定番ソフト Premiere, ページデザインとレイアウトの業界標準ツール InDesign の提供など、写真や動画、出版の分野では圧倒的な知名度と信頼、実績を誇る「あの」 Adobe です。

その Adobe が、「作品を使ってもらいたい / 使ってもらっても良いよ」という世界中のクリエイターと「作品を購入して印刷やWebに使いたい」という世界中のお客さんとを、より密に近づけようということで用意したサービスが「Adobe Stock」です。

Adobe Stock の仕組み

Adobe Stock サービスは、次のA~Cの三者によって構成されています。

A : 制作した作品を提供し、作品の使用権を預けるフォトグラファー

これをAdobe Stockでは「コントリビューター」と呼んでいます。
※ ここでいう「作品」とは、写真・動画・イラストなどを含みますが、 ヒーコなので写真作品を前提に話をしますね

B : Adobe Stockにアップされた作品の使用権を購入し、自分の制作に使用する人

ストックコンテンツ購入者、いわゆる「お客さん」です。

C : フォトグラファー(コントリビューター)とお客さんの間を取り持つシステムの運営・管理者

背景グレーの囲い。引用とか注釈のような場面で使うことが多い。まとめで使うことも

これが Adobe の Adobe Stock アプリ/サイト になります。

この三者で構成されてます。我々ヒーコフォトグラファー的に一番関係があるのは A のフォトグラファー(コントリビューター)です。フォトグラファー視点から見ると、このサービスは

  1. フォトグラファー(コントリビューター)は、販売可能なように準備した作品をAdobe Stockに 提供し使用権を預けておく
  2. するとそのうちWebサイトデザインや印刷物、広告などに使いたいというお客さん(ストックコンテンツ購入者)が、Adobe Stockから作品を選び出して使用してくれる
  3. めでたく自分の作品が使われると、規定の使用料がフォトグラファーに支払われる

簡単ですね。

Adobe Stockは提供された作品の管理と、検索・支払いのシステムを提供する立場です。もちろ んそれだけではなく、のちほど説明しますが、Adobe Stock に提供された作品から専門のキュレーターがクオリティが高いおすすめフォトグラファーの作品をピックアップしたり、また自分の提供した作品の売れ行き情報をまとめてリアルタイムでフィードバックしてくれたり、といったケアも行っています。

Adobe Stock に提供しても作品の著作権は自分のもの

あとで書く「オススメする5つの理由」に入れて6つの理由にしようかな、と思ってたんですけど、これはちょっと大事なことなので、独立させて先に書いておきます。

ストックフォトと言うと、なんとなく若干不安になる感じって、正直あると思うんですよ。 「これってアドビに魂を売ってしまう奴なのでは」的な不安というか。僕もありました。

で、僕はこれがすごい意外で、おすすめできる一番の理由でもあるんですけど、気がつきましたかね、さきほどから、Adobe Stock への作品の提供については「作品を提供して使用権をアドビに預ける」と書いています(正確な契約の文言はこちらのPDFに記 載)。

…そうなんです。Adobe Stock は「写真を著作権ごとAdobeに渡してしまう」ではないのです。「著作権は作品を提供するフォトグラファーが持ったまま」なんです。ここすごい重要です。

ストックフォト、という話からのイメージだと、「丹精込めて制作した作品を奪われてしまうのでは」「提出した作品は自分でも二度と使えなくなるのでは」という不安からはじまって、そうなると「大事な作品は渡せない」みたいになって、結局「イマイチな写真しか集まってない」みたいなイメージがあると思うんですけど、Adobe Stock は最初の二つの不安に対して、

  • 作品を渡してしまったら、その作品はAdobeのものになってしまうのでは…
    ⇒著作権は手放さないので、提供作品はあくまで「自分のもの」のまま
  • 提供すると撮影者の自分も使えなくなるんじゃないか…
    ⇒アドビに預ける使用権は非独占的なので自分でも作品は引き続き使える

ということでクリアをしています。専門用語的にはストックフォトのうち、著作権は作品の制作者が保有したまま使用権だけが販売される「ロイヤリティーフリー」作品という扱いになるんですね。

Adobe Stock に並べられた写真は著作権フリーになる!とか、作品が買った人の所有物になるぞ!とかいうことではないので、そこはストックコンテンツを購入する場合には気をつけないといけませんが、作品の著作権はあくまで制作者の自分が持ち続ける、これは我々ヒーコフォトグラファーにとって絶大なメリットになります。

ていうか、それならこれはもう特にフォトグラファーは損することはないんじゃないか、とりあえず登録して作品を提供しておくしかないんじゃないかな(ぽちっ)という感じです。

フォトグラファーがAdobe Stock に作品を提供すべき5つの理由

…紹介を受けてこの記事を書いておきながらなんですけど、僕の場合、作品をばんばん提供して世界中からオファーが殺到、がっぽがっぽ儲けてうはうは使用料ライフ!みたいな感じではなくて、ちょっとだけ…ちょっとだけは夢見てるけど、そもそも僕はあんまり写真撮ってないですし、さすがにそこまで甘くなさそうです。

で、そういう僕みたいな怠惰な場合でも、もちろん積極的なフォトグラファーであれば間違いなく!「フォトグラファーが作品をAdobe Stockに提供すべきその理由」を5つ、説明します。

自分の作品を世界中の人に見てもらって、使ってもらえる

ヒーコの記事を読んでる方々の多くは、ふだん何かのSNS、インスタとか、ツイッターとかに写真をアップして、みんなに観てもらってるよって人が多いと思うんですけど、Adobe Stock に作品を提供した場合、やはりなんと言っても提供した作品を観にきてくれる人々の質と量が違う、ということが挙げられます。

Adobe Stock に提供した作品は、主に3つの選択肢から、Adobe Stockから作品を購入するためにお客さん(ストックコンテンツ購入者)によって閲覧・検索が行われ、作品が選択されて使用・購入されます。

  • Adobe Stock のサイト
  • Photoshop / Illustrator など Creative Clouds のアプリ
  • Powerpoint など Microsoft Office アプリのアドイン

「Photoshop CCとかならライブラリパネル(見当たらない場合は「ウィンドウ」>「ライブラリパネル」をクリック)からダイレクトで検索できます。また、実はなんとPowerpoint上から直接検索されたりもするんですね。作品を購入するお客さんは契約料を支払って、写真を購入するためにAdobe Stockに参加していますから、それらの方々が写真をみる真剣さはまず全然違います。

あと、もちろん数も多いです。Adobe Stockのストック購入者は数百万単位でいます。この沢山の人達がAdobe Stockへ膨大なアクセスを行い、そのほとんどが良くも悪くも「貴方の作品を購入しようかどうか」という意思を持ってやって来ている点もポイントです。

Adobe Stockは、世界中でWebや印刷制作などを行うクリエイティブな人々が重点的にアクセスしてくる(というよりそういう人しかアクセスしてこない)、さらには完全にお金を払って買うつもりで探してくる人が多い(そのためのシステムですから)という点が、一般的なSNSに写真をアップすることとは大きく違うところです。

自分が提供した作品を、これだけのガチなストックコンテンツ購入者の人々が閲覧し、彼ら彼女らのお眼鏡にかなえば購入していってくれる。

それらの経験、また作品に対してのアクセス数・ 販売数フィードバック情報は、我々フォトグラファーにとって非常に貴重なものとなるのは間違いありません。

”世界から求められる写真”がわかる

普通だと「写真を購入するという世界の市場において、自分が提供した作品がどのような反応を受けるか」ということをダイレクトに知れる機会ってそんなにありません。

ですが、Adobe Stockに提供した作品にアクセスするストックコンテンツ購入者の方々は、基本的には普通のSNSとは本気度が違う「写真を買ってくれる世界各地の人」です。この、日本に閉じていない、という点は、コントリビューターとして参加する際の大きな利点の一つになります。

私たちは基本、日本の情報に多く接しています。というより、日本語という大きな障壁によって国内の情報にしか接していないとも言える状態です。ガラパゴス、みたいに言われることもありますよね。写真もまた、実は日本特有とも言えそうな独自の写真文化が築かれていて、これはこれで立派で素敵なことなのですが、そのために、「世界の写真っていまどうなっているのか」を知ることは、なかなかに難しいことになっています。

Adobe Stock で作品を提供しているフォトグラファー(コントリビューター)の方々は世界中にいます。いちど作品を提供したら、Adobe Stock の写真検索を使って他のフォトグラファー・イラストレーターが提供した数々の作品を観てみてください。たぶん今まで知らなかった世界、知らなかった作品の数々を発 見することができるはずです。

特にプレミアムコレクション内に設けられた「エディターズ・チョイス」は、Adobe Stockのキュレーターによって選抜された「クオリティが高く印象的な”強い”写真」が並んでいます。

Adobe Stockにただ作品を提供するだけでなく、世界中のライバル…というか、世界中の同志が切磋琢磨して作り上げる世界の潮流、世界の隆盛を肌で感じることができる。そして自分もその流れを一緒に創り上げていくことができる。Adobeがどこまで狙って作っているかはわかりませんが(たぶん全部狙ってやってるんでしょうね)、Adobe Stockにはそういう「自宅にいながら世界を知れる」という魅力もあります。

気ままに写真をアップできる

「モデルさんが写った写真は同意書の提出が必要」とか、「商標の写り込みには十分注意」みたいな、 権利関係などの約束ごとこそありますが、「作品の提供」はとても簡単です。基本はサイトに高画質の写真をアップしてタグ付けして…という一般のSNS的な写真投稿とそう変わらないプロセスです。

特に重要でフォトグラファーにとって便利な点が、締め切りもノルマも要求もないということです。自分が時間あるときに好きなだけやれば良いんです。貴重な休日を撮影のために丸々潰されたり、 容赦ない締め切り日程に追われて泣きながら深夜のRAW現像に明け暮れたりすることもありません。

クライアントとの面倒な事前打ち合わせとか、イメージのすり合わせとかそういうのも特に要りません。ロクに自分の作風も写真のことも知らない偉そうなおっさんに「XXさん(有名写真家)みたいな写真を撮って欲しいんだよね」とか無茶振りされることも、もちろんありません。

クライアントが喜ぶようにと気を使いつつ、全く好きでも得意でもない創造性ゼロなお決まり写真をしぶしぶ撮って調整して渡す、みたいなこともありません。そろそろしつこくなってきましたね。つまりは自分のペースで作品を制作して提供することができます。

朝から晩まで鬼のように撮影をして、沢山の作品を精力的に提供し続けるのも当然ありです。試行錯誤を繰り返し、クオリティの向上と売り上げの最大化を狙う、そういう切磋琢磨をすれば”強い” フォトグラファーになることも可能です。

普段は自分のアイデアと知識を使って自由に制作しつつ、「Adobe Stockに提供しても良いな」 と思う作品が出来たら、そのときにアップロードする。自分が好きな、撮りたい写真・得意な写真に絞って勝負できる、というのは我々にとっては大きな魅力です。

自分の作品を使ってもらった対価を受け取れる

…や、当たり前の話なんです、当たり前の話なんですけど、自分が提供した作品が世界の誰かに使 われたら、Adobeはちゃんと規定の使用料を払ってくれます。

フリーランスとか副業とかで、頼まれて撮影したときに死ぬほどあるあるな「予算がないから申し訳ないけど友達価格でお願い」とか「作品作りなんで宣伝も兼ねて無償で」みたいなふざけたことは言われません。

なにより細々した費用や経費に関して延々とDMのやりとりが続く…みたいなものもありません。 安心です。面倒がなくて気持ちも楽です。あと、何回でも使われると何回でも使用料がもらえます。

提供してから何年間にもわたって繰り返し使われる人気作品とかになると、延々と利益を生み出してれるちょっと貴重な作品になったりもします。使用料のうち報酬比率は、静止画だと33%、動画は35%です。この類のサービスとしては上々です。

写真をAdobe Stock に出すという新しい視点

いちど検索してみるとすごい実感するんですが、Adobe Stockにはいわゆる「ストックフォトっぽい!」という作品から「こういうのもあるんや」という作品まで、本当にいろんな写真が提供されていて、また必要とされているのだということがすごい良く分かるんですよね。

これはすごく貴重な情報だと思います。もちろん、そういった「ストックフォト購入者の多くに人気である作品・必要とされている作品はこうである」という視点と、「自分の作品はどうありたいか」という話は(とくに自分が何かフォトグラファーとしてこうありたいという像があるのなら)それぞれ別個に捉えていく必要はあります。

「自分の作品は売れ筋と違うからダメなんだ」ではないし「売れまくる自分の作品はすなわち最高である」とも一概には言い切れない。

作品の良し悪しと人気・需要の大小は直結しないということは(以前のコラムにも書いた通り)口を酸っぱくして言っておく必要はありますが、自分の市場的な立ち位置を客観的に理解しておくことの重要性、自分の作品のあり方から少し目線を変え、”求められる写真とは” という観点を持っておくことは、とても大事なことです。

これって日頃慣れ親しんだWebの写真を見ているだけではなかなか得ることができない視点で、 この視点を得るためだけでも、いちど作品を提供してみる価値があるでしょう。

千里の道もまた足下より始まるのだ

1.まあ登録してみましょうよ

最初は「登録のやり方を紹介してください」的に頼まれたんですけど、や、そんなに改めて説明するほどの難しさじゃないです。ネットに慣れた方なら簡単にできると思います。

…が、お金が絡む「契約」なので、さすがにちょっと次のような準備と注意があります。

【作品を提供する際の注意事項】

  • 18歳以上であること(年齢足りない人はもうちょっと我慢しましょう)
  • 提供作品の単独所有者であること(グループワークの場合は注意!)
  • 作品に特定できる人物・私有財産が含まれる場合は署名付き承諾書が必要(無断はダメです)

【準備するもの】

  • 写真付き身分証明書のスキャン写真

とりあえずはこれだけです。あとはAdobe IDでログインして(持っていない人は新規でAdobe にメールアドレスを登録してAdobe IDを取得してください)、こちらのサイトの「今すぐ始める」から、画面に従って進んでいけば登録と作品提供ができます。

2.登録作業がよく分からない人のためのガイド

いちおう不安な方はこちらに登録の手引きを画面キャプチャとともに載せておくので、見ながら行ってもらえば安心と思います。

※Adobeはアメリカの企業なので、日本在住の日本人の場合は作品の使用料に関する税金の適用 の関係から「W-8 BEN」というアメリカの書類を書かないといけないんですけど、そのあたりのことも記載しておきます。

とっても簡単! Adobe Stock に作品を提供するフォトグラファーになるための具体的ステッ プを易しく教えます!コントリビューター登録方法完全図説!

世界に挑戦するというと大げさですが

実際にAdobe Stock に作品を提供して、本格的に自分の作品群・ポートフォリオを作り上げていくと、まずは世界が大きくひろがったあと、ああなんか自分の作品には足りないものがあるなって気づくこともあるかもしれません。

また、結構自分もイケるやんってなった後に、やっぱり自分の好きな写真・得意な写真と、反応や売り上げの良い写真とが少し離れてきたり、ちょっと戦略的に動く必要が出てきたりするよなって実感したりすることなんかが、そのうち出てくるんじゃないかとは思います。

結局のところ、そういったときにどこに進むか、舵取りをどうするかは自分自身の意志次第です。悩んだり迷ったりしたら、ヒーコには沢山の手助けとなる記事があります。技術的な救いの手だけではなく、浅岡さんのコラム、別所さんのエッセイなんかは悩んだ時の羅針盤として機能することがあるかもしれません。私の過去のコラムもその一助になれるかもしれません。ぱらぱらとそちらも読んでもらえれば幸いです。

みなさまの健闘を祈ります。

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