良い写真の基準とは?自分の中の美意識をみつめなおす。

なぜその瞬間を撮ろうと思いましたか?

なぜその構図で、なぜその露出で、なぜその色で、なぜそのポーズで、なぜその位置で…。
感覚的なものなので文字にして理由を説明することは困難かもしれません。
それで構いませんが、少なくとも胸を張って自信を持って「これが良いと感じたから」と言えますか?

美しいものを美しいと感じるセンス。これがあるから美しくないものは修正し、美しいものを狙って撮影することができます。
ここがあやふやだとどんなに良いロケーションでも、どんなに素敵なモデルさんでも、どんなに性能の良いレンズがあっても、イマイチな結果しか残せません。
一方でこのことは、「これを美しいと感じなさい」というものではありません。美は絶対的なものではなく相対的なものだからです。

ですから、「どこかに基準があるのでそれに則して考えなさい」という話ではありません。

「自分の中にある基準に常に磨きをかけて明確にしておきましょう」ということです。

さあ、そのためにはどうすればいいでしょうか。これは人によって違うのでアドバイスが難しいです。
通勤通学の何気ない時間帯に目に入ってくる様々なスタイルの広告を色使いなどに意識しながら注視する。
シャワーを浴びながら音楽を聴く。都度都度のシーンを思い浮かべながら本を読む。ファッション誌に目を通す。映画を見る。美術館に通う。

様々なやり方があるでしょう。

一つ確実に言えることは、自分が好きなことだけをしないこと。
興味のなかった物、興味はないけど今話題になっている物、様々な物に目を向け、吸収してみましょう。
それがいつかきっと実を結び、新たなセンスの芽を生やすのだと思います。

浅岡省一 @shoichi_asaokaでした。

浅岡省一氏の撮影術・思考法を学びたい方はこちら

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