こんにちは、えーちん(@eichaaaan13)です。前回の記事で、カップル写真の魅力と撮影時に使う機材について、お話ししてきました。
今回はカップルフォトまとめ編として、僕が考える「人生の写真を残していくこと」とその先にあるものについてお話できたらと思います。
カップルフォトとファミリーフォトの魅力
想いを写真に残すこと
改めて思い返してみると僕が「写真を残すこと」に興味が湧いたきっかけのひとつは、5年前の兄の結婚式で、僕はまだ本格的にカメラを始めていないころでした。
式の中で、兄夫婦の出会いや馴れ初めが写真と一緒にスクリーンに写った時、当時の写真が残っていることにすごく感動したのです。
画質がそんなに良くない自撮りの写真だとか、カメラ目線で決めた表情の記念写真だということは関係なく、出会ったころからの二人の写真が残っているという事実がこんなにも素敵なことなんだとその時はじめて感じました。
思い出ってこんな風に振り返れるんだ。この先も二人は昔の写真を見るたびに「この時懐かしいね」って笑い合えるんだ。そう感じたのもこの時だったと思います。
二人の軌跡を残していくこと
今、僕の兄は2児の父になりました。1歳と3歳のやんちゃなふたりの子どもがいて、その子どもたちが生活の中心になっていることは、たまにしか会わない僕から見ても感じ取れます。
家族のために仕事をして、育児をして、子どもの将来を考える日々はきっとこれから何年も続いていきます。
それ自体は家族にとってきっと幸せなことですが、きっと夫婦二人の時間は、どんどんなくなっていると思っています。
今家族がいることや、今の幸せの原点は二人が出会って恋をしたこと。その奇跡と軌跡が写真として残っていることが、二人にとってなにより大切なことなのではないかと思っています。
その上で、やっぱり残していってほしいなと思ったのは二人の自然な姿。
今Lovegraphで僕たちが残しているカップル写真は、お互いが恋人の前でだけ見せる本当に自然な表情です。そんな写真で恋人との過去を振り返ることができたら、今幸せであることを再確認できるのではないかと考えています。
それは過去にすがるとか、過去ばかりを思い返してほしいという訳ではなく、“過去があるから今がある”ということをわかってほしい…そんな風に思っています。
家族写真のこと
僕自身の話になってしまいますが、実家に帰って、自分が写っている昔のアルバムを見返していると、そこには2種類の写真がありました。
1つは当時2、3歳の僕ひとりを写した単体写真や記念写真。
もう1つは両親と一緒に写っていたり、部屋や庭などが写し出された「当時の暮らし」がそのまま切り取られている写真です。
正直、僕がひとり写った写真を今になって見ても、「あぁ小さいころ僕はこんな顔してたんだな」と感じることしかなかったのですが、両親の表情や20年前の空気そのものが写っているような写真にはどこか懐かしさを感じました。
今、小さいころを思い返すと、両親が遊びに連れて行ってくれたときの楽しかった記憶や家で怒られたこと、喧嘩して家を出て行ったあと心配して泣いてくれたこと…。そして当時小さくて届かなかった食器棚、よく飼っていた犬と遊んだ庭、家族みんなで食事した部屋など、僕自身、その時その時の両親の顔や当時の暮らしがいつまでも記憶に残っています。
5歳ぐらいまでの記憶なんてもう本当はないのかもしれないけれど、当時の写真を見るだけで覚えているような気持ちになるし、間違いなく自分はこの場所で生きたんだという証になっています。
もしかすると写真がなければ忘れてしまっていたり思い出すこともなかったかもしれないことですが、写真が残っていたことで今でもその軌跡を辿ることができています。
だからこそ僕は、どんな家族であっても写真は必ず残しておいて欲しいです。
そしてその写真は子供ひとりだけでなく、両親の表情も、当時の暮らしも、その子を取り囲む全てを残しておいて欲しいなと思っています。
きっとその子は覚えてもいない幼かった過去を懐かしく思い出してくれますし、自分ひとりではなくたくさんの人に支えられて生きてきたんだと気付くはずです。
まとめ
Lovegraphには、カップル写真はもちろんその後ウェディングの前撮りやマタニティフォト、家族写真と人生のいろんなタイミングで何度も撮影される方がたくさんいます。
僕はその人たちが歩いてきた軌跡を写真で残していきたいし、寄り添えるカメラマンでありたいと思います。
そして、大切な人たちとの写真を残していくことを文化にしたい。そんなことを考えながら、僕は写真を撮り続けます。
カップルフォトシリーズ
ラブグラフについて
Lovegraphはカメラマンを募集中です。かけがえのない人生の幸せの瞬間を形に残すお手伝い、始めませんか。