Sony α9 待望のフルサイズEマウントに積層型センサー!連射やブラックアウトフリーなど気になるポイントをご紹介!

SONYユーザー待望のEマウントによるフラッグシップ機が海外発表されました。

SONY α7シリーズを作品・仕事ともに使用している@crypingraphyがお送りします。

これまでα7系で統一していた名称を、α9としていることからもプロユースのフラッグシップ機という位置づけなのでしょうか。
スペックをみても革新的な内容になっていますね。
発表時のストリーミングでも、フォトジャーナリストやスポーツカメラマンにフォーカスされていて、明確にニーズを捉えた機種のような印象をうけました。
それでは細かい点を見てみたいと思います。

これがSONY α9

実機画像

出典 http://presscentre.sony.co.uk

SONY α9のポイント

  • ブラックアウトなしの20コマ/秒連射
  • フルサイズ初の24.2M積層センサー
  • 無振動、そして無音のシャッター
  • 1/32000秒の電子シャッタースピード
  • 秒間60回のAF/AE追従演算
  • α7R IIと比べ25%早くなったファストハイブリッドAF
  • 693点のフォーカスポイントをもつ像面位相差AF
  • イーサネットポートによるファイル転送
  • デュアルカードスロット(SDカード UHS-II対応)
  • バッテリー寿命の増加
  • 五段分の効果をもつ五軸手ぶれ補正
  • イーサネットLANからのFTPによる高速転送
  • 新バッテリーで容量アップ(従来のWバッテリーと比べ2.2倍の容量)
  • 全画素読み出し4K
  • フルHDによる120fps動画
  • アンチディストーションシャッター
  • 前面ダイヤルのジョイスティック化

フルサイズ初の積層センサーやブラックアウトなしの秒間20連射、そしてシャッタースピード1/32000秒という人類未体験領域に突入してまいりました。また、バッテリー寿命の増加やデュアルカードスロット対応など正統進化も忘れていません。
DRAM積算型のCMOSセンサーとなると、表面照射型CMOSに比べて最大20倍の読み出しスピードということだそうです。
オリンピックをはじめとするスポーツや、報道用途などこれまでα7系では難しかったポイントを補うだけに留まらず、これまでにない技術で一気に躍り出た感じをうけますね。

また、これらの機能の多くはSONY新開発の積層型CMOSセンサーの恩恵によるもので、DSC-RX100M4では既に実現されていますが、35mmフルサイズでは初の内容です。

スペック

公式ページから気になるスペックを抜粋してみました。

マウント

Sony E-mount
センサー

アスペクト比 3:2 / 24メガピクセル
センサーサイズ

35mmフルサイズ(35.6×23.8mm) Exmor RS CMOS センサー
静止画情報

JPEG(DCF Ver. 2.0 Exif Ver 2.31.)
RAW(Sony ARW 2.3 format)
14bit 非圧縮RAW
動画情報

XAVC S, AVCHD format Ver 2.0 compliant, MP4
記録方式

SLOT1 : SD(UHS-I/II)
SLOT2 : メモリースティックDUO / SD(UHS-I)
フォーカス

Fast Hybrid AF
35mmmフルサイズ:693点
APS-Cモード:299点
フォーカスレンジ: EV-3 ~ EV20(ISO100 / F2レンズの場合)
露出
ISO(静止画/機械式シャッター) : ISO100 – ISO51200
ISO(静止画/電子シャッター) : ISO100 – ISO25600
ISO(動画) : ISO100 – ISO51200
ビューファインダー

1.3cm 電子ビューファインダー(EVF)
368.6万ドットのQuad-VGA有機ELファインダー
倍率は0.78倍。(ツァイスT*コーティング)
リフレッシュレートは標準60fps / HIで120fps
LCDスクリーン

2.95 inch
バリアングル144万ドット。
タッチパネルあり。
明るさのコントロールが五段階で可能(上下+-2)
107度から41度まで稼働。
シャッター

オート/機械式シャッター/電子シャッター
シャッター速度

機械式シャッター:1/8000sec ~ 30sec
電子シャッター:1/32000 ~ 30sec
フラッシュ同調速度:1/250sec
インターフェース

・Wi-fi内蔵
・MULTI/MICRO USB
・NFC
・BLUETOOTH
・HDMIマイクロコネクタ(Type-D)
・ソニーマルチインターフェースシュー
・MIC
・シンクターミナル
・バッテリグリップ
・ヘッドフォン(3.5mm ステレオミニジャック)
・LAN(イーサネットポート)

その他多数。
公式ページより抜粋しています。

個人的に気になるポイント

以上を踏まえて気になるポイントを挙げてみます。
個人的には仕事を踏まえて現実的に気になるのでちょっとリアルな内容になっているかもしれません笑

ブラックアウトなしの20コマ連射

ブラックアウトしないというのはすごくポイントです。
連射数よりも個人的には気になっています。
ページ下部の動画に、撮影時のファインダーイメージが紹介されているので見てみてください。

実際は多少したりもするのかもしれませんが、一般的なカメラでは実際のところ撮影した瞬間を撮影者は見えていないんですよね。
これがポートレートでは大きな要素で、自分はレンジファインダー機を併用している理由の一つもブラックアウトしないということなのですが、この利点がなくなりますね笑
暗転しないので、例えばライティングをしている際に光のあたっている部分が一瞬見えます。
そして撮影している一瞬の表情も逃すことがないので、よりコミュニケーションと撮影に集中できるのです。
すごく細かい話になってしまうかもしれませんが、こうすることでコミュニケーションなり撮影なり次の一手が浮かびやすいんですね。

おそらくSONYが意図しているのとは別のポイントな気もしますが、個人的にはすごく大切です。

無振動、無音シャッター

α7系であれば、サイレント撮影にした場合(その他連続撮影時やバルブ時もですが)、RAWの記録が12bitになります。
α9では、それが14bitのままなのかどうかという点が気になりますね。
デフォルトで無音シャッターであり、一応RAW 14bitと記載があるということは、無音でも14bitなのかな?と期待は膨らみますが。

とは言え一応サイレントモードという記載もあるので。

イーサネットポート

FTP転送が可能なイーサネットポートが付いています。
ラージサイズのファイルを転送したいようなスタジオワークを考えての設置のようなので、プロユースを見越した実装の予感。
Capture One for Sonyへの対応も明記されているので、テザー撮影は不自由なく出来ると考えて良いのでしょうか

そうすると、α7系を使用していてストレスを多少感じていた部分が改善されるので非常にありがたいところ。

新CMOSセンサー

新型の積層型センサーによる恩恵は非常に大きいですね。
例えば、先日α7系で液体を使用した撮影を行ったのですが、液体が落ちるまでの瞬間を出来るだけ抑えたかったものの、連射速度とバッファの問題から一度のアクションで数枚しか抑えることができませんでした。
これがおそらく倍以上のカット数を抑えることができるようになると考えると素晴らしいです。
(上記の撮影は別途記事として公開予定です。)

ジョイスティック

また地味な所ついていきますが、前面のダイヤルがジョイスティックに変更されています。
これまでは、フォーカスポイントを変更しようと操作している中で、誤ってダイヤルを回してしまって別の機能が動いてしまうという問題がありました。そしてフォーカスポイントを変更するコト自体もやりづらかった印象。
これが嫌でダイヤルの機能をオフにしたりしていたのですが、ジョイスティックになったことで大幅に増えたフォーカスポイントも難なく選択できるとベストですね。

高感度耐性

新型センサーによるダイナミックレンジの拡大も期待できるようですが、やはりここは実物のサンプルをみてみたいところですね。
高感度時のノイズやコントラスト低下や色再現がどういう状態か、気になるところです。
現状でも基本的には満足しているので、下がらなければ問題ないのですが笑

日本価格

大体4,500ドル程度の価格になるようですが、日本価格はいくらでしょうか。
単純にいまの為替でいくと50万きる程度ですが、その他メーカーのフラッグシップ機と比べると破格の値段ですね。
ここが驚き。できることなら40万前半になってくれると良いんですが、きっと贅沢言い過ぎですね笑

何はともあれ楽しみなところです。

その他

参考写真

出典http://presscentre.sony.co.uk

まとめ

以上、速報的なレポートでしたが、気になっている方は他にも多いのではないでしょうか?

個人的に、α7系を使用してい困っていた三つのポイント。

・連続撮影枚数
・USB2でのテザー撮影
・前面ダイヤルの誤動作

が全て解決されたので素晴らしいです。
現在はα7R II と α7 IIの二台を使用していましたが、画素数的にもα7 IIからグレードアップを検討したいですね。
2400万画素という点は個人的にα7R IIがあれば必要な時以外カバーできるので笑

FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS

また、今回のα9がスポーツ用途として推しているということもあってか、同時に新しいGMレンズも発表されています。
100-400mmのF4.5-5.6のズームレンズですね。
こちらもGMレンズなので期待できますね。

参考情報

公式情報(sony.com)

※公式サイトは全て英文になります。

プロモーションムービー


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