マルチクリエイターとして新時代を拓きたい。 Haru Wagnus × 黒田明臣 対談 | 写真と生きる

自身が手がけるブランドにもSNSを活用し、様々な仕掛けと企画でクリエイティブの最先端を走る男。フォトグラファー、時計デザイナー、イベントプロデューサーなど、多様な肩書を持つ、Haru Wagnus 氏と、ヒーコ黒田明臣氏の対談を引き続きお送りします。

ビジュアルの持つ力とSNSを活用し見つめる時代の先 Haru Wagnus × 黒田明臣 対談

前回の記事はこちら

SNS黎明期のクリエイターと仕事の関係

Photo by Haru Wagnus
[黒田]

4 Silent Birds (以下4SB)のビジュアルもよく拝見するんですけど、けっこうSNSで被写体を募集したりしてやっていますよね。

[ハル]

そうですね。積極的にSNSのモデルの子と活動する理由もあって。

Instagramは海外だと5年前くらいから全然流行っていたんですけれど、3年前くらいに日本でようやくSNSとして注目されだした時に、企業が参入しだしてきたんですよね。

僕がその頃Instagramきっかけで受けたカルティエの案件はその動きはじめよりもちょっと早かったんですけれど、カルティエ案件の半年から1年後くらいに企業が色んな写真家に仕事を振るようになってきたんです。

[黒田]

ほ〜、黎明期ですね。

[ハル]

広告として。企業案件と皆呼び出していたんだけれど、中には二束三文の案件もあって、人によってはそういう仕事に喜んで飛びついてやっていたんですよ。例えば数千円とかのバジェットで。

皆は今まで趣味でしかやってこなかったから、それでも嬉しくてやっちゃう人も沢山いたんですね。

[黒田]

あ、なるほど。

[ハル]

僕は凄くそこに懸念を抱いていて。これは皆安案件を簡単に引き受けて安くクリエイティブを売っていくことになってしまうなと。折角お金や時間をかけて磨いてきた技術を安売りすることになっちゃうのはもったいないと感じていました。それもあって4SBのクリエイティブはちゃんとやろうという話をしたりして、実践して、皆の意識をよりプロ志向を高めるようなアプローチを行いました。

[黒田]

確かに、まずは自分でということで、4SBのモデルを募集したってことですね。その意識は凄くわかります。自分がヒーコを始めて、セミナーとかでも結構な額を取っているんですけれど、それはそのくらいの価値のあるものにしていかないと駄目でしょうという意思表明でもあって。ここは自分もポリシーにしてはいますね。

[ハル]

そうそう、それって大事だと思うんですよね。

[黒田]

大事ですね〜。フォトグラファーってどうしてもビジネスの構造的に末端になっちゃう。下請けというか。そうなった時に自分のクオリティとかクリエイティブに自分で価値をつけていかないといけないなと思います。

[ハル]

そうですよね。

[黒田]

まぁ難しい話でもあるんですけどね。お金の話は本当に難しい。

[ハル]

難しいですね。

[黒田]

インフルエンサーマーケティングに近い側面もありますしね。クリエイティブの価値だけではなく。ネットからくる仕事はたしかに撮影単体は結構単価が安い案件も多いと感じますね。

[ハル]

やっぱり世の中全体が、WEBベースになって凄く安くなっていますね。

音楽の方でも同じことを思います。昔は音楽、企業のCM用に曲を作ったら100万、50万とかは当たり前だったんですけどWEBになった途端にズドンとクライアントは価格を下げてきて、最初30万になって20万15万、最終的にオーケストラ5万で作れと言われ「もう辞めた~!」と言って辞めました(笑) 「オーケストラの曲5万で作れるかぼけ~~」つって(笑)「ストリングス隊どうすりゃいいんだよ~」みたいな(笑)

ハリウッド映画のような曲をとか言われて「いやいや、無茶ですわ」。人件費ですら賄えない(笑)

[黒田]

(笑)

[ハル]

本当、無茶苦茶すぎたんですね。

[黒田]

それはひどいですね(笑)

[ハル]

WEBに企業が広告宣伝費そんなに使わなくていいっていう認識を持っちゃったんで。あれでそれこそ写真の方にもその認識が行ったんだと思います。

[黒田]

仕事は増えてるんでしょうけどね。少しづつ今は改善されつつあるようなイメージです。

昨今のトレンドに則したInstagramの傾向の変化

Photo by Haru Wagnus
[黒田]

トップオブトップのフォトグラファーがWEB上の何かコンテンツを作るときは、さすがにちゃんと予算も確保してくれるけどSNSフォトグラファーとしてアサインされると安く見積もられることも多いんだと思います。やっぱり。そこは壁を感じますね。それもあって自分はSNSでプロモーションせずに商業に足を突っ込むようにしたんですけど。

[ハル]

この1年で去年はInstagramのユーザー2000万人だったのが今は2800万人になったと。その800万人が増えたパイがどこにあったかというと、今までは対女性が多かったのが今は男性ユーザーももっと増えたのと30~40代のもう少し年齢層高い人達もやるようになった。おそらく逆に十代、二十代前半の人たちはTikTokに結構流れる可能性もあるかもしれないけれど、年齢の高い人はTikTokは見ないのとおじさんおばさん扱いされるので参入の余地がない(笑)

なのでもうちょっと上の世代になるとInstagramは需要でてくるのかなという気はしてます。

[黒田]

なるほど、それは面白い考察。

[ハル]

ここ半年、4SBで影響力のあるアンバサダーとコラボレーションを多くさせていただいた関係でInstagramの傾向をずっと見ていたんですが、約1年くらい前から自撮り系の女の子たちが大分人気が出たんです。その前までファッションモデルがすごく人気があったんですけど、憧れの存在みたいなモデル。ところが、だんだん自撮り系の親近感のある子たちにシフトしてきている、そしてプロのモデルたちは伸び悩んでる風に見えますね。

[黒田]

ああ、とてもわかります。フォトグラファーもそうですけど。

[ハル]

自撮り系の可愛い子が結構人気が出たんです。いわゆる真似しやすい子ですね。

そこから更ににここ最近の傾向は前まで全く受けなかった被写体系の子、いわゆるポートレートモデルの人たちの人気が軒並み伸びている。ここの支持層は何だろうなと思ったら、ほぼ男性なんです、圧倒的に。男性のユーザーが増えたせいだと思うんです。年齢層も幅広い。おじさんもいれば若い子もいる。実際、そういう子たちの男女比率(Instagramの個人のインサイトで見れる)は8割強が男性のようです。

ファッションモデルとかはやっぱり事務所に入っているし、お洒落すぎてよくわからない、手が届かないみたいな存在。手を伸ばしても絶対相手にしてくれないな感はあると思うんですけど、被写体モデルに関しては可愛くて身近な雰囲気があるので、親近感があって応援しやすかったり、まぁ・・ワンチャンあるんじゃないかという男性たちが増えてきているように思います。前までTwitterくらいでしかちゃんとやってなかった被写体系の女の子たちはInstagramでは凄く伸びてきていますね。そこが今の流れなのかなと。

[黒田]

それは凄くわかりますね。

カメラマンの写真もその傾向がありますし。

[ハル]

そうですね。今までSNSでもポートレートカメラマンというのは受けも良くなくて、アカウントも大きくなかったんですけれど今は大分勢いありますね。

[黒田]

Instagramを中心にフォトグラファーが増えてきているイメージありますね。

[ハル]

日常写真を撮る人も結構人気が出てきていますね。アートっぽいのよりは日常系みたいな。

[黒田]

全く同感ですね。結局昔って広告ビジュアルとか、何でもそうだと思うんですけどバリバリにPhotoshopやって、あーかっこいいなっていう、なりたい憧れが割とモチベーションになっていたと思うんですよね。

でもSNSが流行って皆平均だった中から隣の子がポーンと出てきたりとか、クラスのあいつがSNSで人気だとかそういうレベルになってくると、親近感とか共感性の方がプライオリティとして高くなってくるというか。憧れの絶対届かないやつより近くのアイドルみたいな。AKBが流行ったのと同じ文脈で人が増えてきている。結構それはまだまだ続くだろうなと思っています。

さらに言うとクオリティの高さってある種の足枷にもなってくるとすら思います。クリエイター視点では、この価値観とのジレンマはすごいある気がしていますね。一億総クリエイター時代とか言いますけど。それに近いところを思ってはいますね。写真なんか誰でもできるし。

[ハル]

最近のSNSの傾向だとそれこそクリエイティブばっきばきの写真で広告打つよりも何ならちょっとiPhoneとかでパシャっと撮ったやつをSNS広告で使ったほうがウケがいい傾向もあったりもするから、そこは中々クリエイター泣かせな時代だなと思います。

[黒田]

本当にそう思います。結構クオリティが良ければ良いほどちょっとバズではなくなるというか。そこでどう戦っていくか。クオリティ高くて共感得られるクリエイティブが現状最強だと思うんですよね。

[ハル]

あとはやっぱりこの半年くらいの傾向としてやっぱりエモさですね。

[黒田]

エモさ。あー確かに確かに。

[ハル]

エモさはやっぱり重要。特に若い子には。

[黒田]

エモがやっぱり不器用な、THE格好いい、クールじゃないところに刺さっているのかな。

[ハル]

不完全なところがね。

[黒田]

そうですね。

4 Silent BirdsのSNS活用

Photo by Haru Wagnus
[ハル]

人間の感情というのはやっぱり不完全なほど強いので。記憶だって曖昧だし。そこにどうフォーカスできるかというのは結構重要だなと思っています。だからこうビシッと決めた写真よりも動きがあってぶれてても凄く感情を揺さぶる写真の方がハマったりする。フィルム写真もしかり。

[黒田]

フォトグラファーの奥山由之さんとかもまさにそうですよね。

[ハル]

まさにそうですね。

アナログライクな、感情みたいな部分がデジタル社会にエモさとしてハマってるって感じがしますね。

[黒田]

確かに。自分がよく思うのはデジタルになって結構何でも見える化されてるじゃないですか。だから結構見えないことが重要視されてきているというか。重要視されてきているということを皆意識していないけれど、見えないところに惹かれるようになっていますね。

[ハル]

僕一回実験してみたんですよ。4SBのクリエイティブでサマーガールオーディションというのをやっているんです、モデルオーディションですね。

[黒田]

やってましたね。

[ハル]

そのモデルオーディションで、夏のサマービジュアルを撮るという企画をしたんですけど、あえて同じ日の撮影をデジタルとフィルムカメラどちらでも撮影して、ルックブックをデジタルだけとフィルムだけの2種類作ったんです。

仕掛けとして面白いだろうなと思ったのは、デジタルのバージョンとフィルムのバージョン「どっちが好きですか?」みたいな問いかけをしたんですね。それが大分バズったんですけど、結果的にフィルムの方が好きという人が多かったですね。

フィルムの方はもちろんピントがずれたりとか、曖昧な感じがある。デジタルは勿論綺麗に撮れている。だけどデジタルが好きだという人も勿論いたし、どっちも好きだという人もいたんだけどフィルムの方が好きという人がちょっと多かったですね。そういうエモさみたいな部分がより出ている方が。

[黒田]

それは商業でもありますね。撮影の時とかフィルムとデジタルで撮影し、そっと何も言わずにフィルムのデータも提出したらフィルムが採用されたりとか結構あります(笑)

[ハル]

やっぱ多分、結局人間はアナログな部分に絶対惹かれる。どんだけデジタルが進んだって避けられないんだと思います。

[黒田]

なるほど、それいいですねえ。

[ハル]

また音楽の話に戻っちゃうんですけれど、音楽制作の現場においても勿論デジタル化は当然進んで、デジタルで全部作れるは作れるんですけれど、結局「音」、一音一音がクリアすぎたらあんまり惹かれないんですよね。

そこで、どうするかというとデジタルで作ったものを一回外にアナログとして書き出して、アナログのヴィンテージ機材とかそういったもので音に倍音成分を足したりたした化したりとかザラッたした質感を足したりとか、色んな機材に突っ込んで、もう一回デジタルに戻します。

それで、よりファットな音になって、温かみが出たりとかアナログライクなサウンドになって帰ってくる。そうするといわゆる質感がついて、人間らしい、ハマる音になる。

アナログレコードを人間が好むように、人間のハートにどうすれば響くかというと結局アナログなんですよね。人間はアナログな存在ですから。アンドロイドのような機械の体じゃないので。

[黒田]

そうですね。

[ハル]

結局そこにハマっていくんですよ。

[黒田]

音って振動じゃないですか。振動な時点でアナログですよね。デジタル音源もいまだとDACの良し悪しで音質変わりますし。

[ハル]

ですね。どこまでいったってアナログなんですよ。人間は。

[黒田]

それいいキーワードですね。いや面白い。

オーディション企画「ミスSNS」に込められたクリエイターとモデルの未来

Photo by Haru Wagnus
[黒田]

話ぶったぎりますけど、ミスSNSという企画も今されてますよね。

[ハル]

そうなんです。4SBでサマーガールオーディションをやっていたというのもあって、CURBONという写真学習サービス代表の武井さんという方と一緒にはじめたんです。新しいモデルオーディションをやってみないかと声をかけられて。「いいかもしれないですね」と。どうせやるんだったら写真界隈、フォトグラファー界隈をもうちょい巻き込んでしたいという風に思って、そうしたらちゃんとポートレートモデルとして頑張っている子たちも巻き込めるかなと。モデルとしてやっている人もそうなんですけれど、特にポートレートモデルの子は仕事に繋げづらい傾向があるので。

ファッションモデルは、事務所に入って仕事をしてという流れがありますけど、ポートレートモデルの子たちは同じように事務所が仕事を持ってこれるかというと中々難しいですよね。あるとしたらインフルエンサーになるとかですけど。じゃあ職としてはどうするのかと言われると中々難しい。そういった将来のところをもうちょっと道筋を立てられるようなオーディションにできればと思っています。もちろんポートレートモデルだけじゃなく、SNSで活躍している、活躍したい子たちとも面白いことがしたいし、写真をベースとした文化や社会貢献をしたい。

なので受賞して終わりじゃなく、その先のタイアップだとか、将来的なところまで繋げていけるような取り組みをしたいなと思ったのがきっかけです。ただ単にオーディションしました。はい、賞あげてお終いじゃなくて、その先も色々と仕事とかを企業とかと絡んでやっていけるような形を作りたいんですよね。そこは結構大きな目標の一つです。もう一つの目標は写真業界を変えたい、新しい時代を作りたいという思いがあります。同じように写真業界で活躍する人たちと一緒にこれからの時代を作っていくような流れを作りたいですね。クリエイティブの部分とか色々と企業とかもタイアップできるようになって、どんどんやっていきたいなと思っています。そういった取り組みの一環として始めたオーディションですね。

[黒田]

なるほど。

[ハル]

単純にアングラなことをやろうというわけじゃなく、写真の業界のためにやっていきたいという思いがあるんですね。

[黒田]

いいですね〜。

[ハル]

名前の通りSNSでの活躍を結構重要視してあげたいから、別に美人じゃなくてもSNSとして活躍できる能力があれば、そこにもちゃんとフォーカスしたいという思いがあるんです。

[黒田]

逆にその可能性を示したいということですよね。先程の話ではないですが、見た目や数字化できるスペックでは判断できないところを重視するというのは、時代を象徴している尺度だと思います。

[ハル]

そこも勿論フォーカスしたいという部分もあるし、モデルとしてやっていけるような実績を作ってあげたいというのがあるので、そこは重要視していますね。

[黒田]

今回の受賞者も、何かしら仕事につながる感じになるんですかね?

[ハル]

そうですね。仕事的なことを振るようにする感じですね。ちょっとまだ言えないこともあるんですけど。受賞者の人には企業タイアップとか、雑誌に出てもらうとか色々と考えてます。

[黒田]

あ、じゃあもうそういう方向で動いてるんですね。

[ハル]

そうですね、協賛とかも未だに探していますし。

[黒田]

なるほど。ゴールと目的が明確な分、動き方もクリアになりそうですね。

[ハル]

いろんな人と写真を撮って、輪が広がるだけでチャンスは絶対色々広がりますし、沢山被写体やってみたい子達とかいい写真家と撮りに行きたいと思っている子は多分沢山いると思うんですよね。これから活躍したいと思っている子。

どういうことをきっかけにしたらいいかもわかってない子達に、沢山の撮られることで撮り手の写真家と一緒に名前が売れていくといったような、何かしら少しでもチャンスの機会を提供したいんです。

[黒田]

何年も続けることによって引き合いがあると思うので、継続が大事そうですね。

[ハル]

続けたいですね。

[黒田]

協賛にしても、続けていく中で増えていきそうな気はしますけどね。営業力次第でしょうか(笑)自分は苦手なポイントです。

[ハル]

今回は第一回で手探り状態というのはあるんですけどやっぱり続けていくことが大事だなと思っています。

[黒田]

今後が楽しみですね。

受賞者の活躍が増えれば、今はまだ様子見をしているモデルの子達にしても参入してくると思いますし。

[ハル]

そうですね。応募締め切りまであと一週間なんですけど応募が本気出してきてるって感じですね。

[黒田]

そうなんですか!素晴らしいですね。

[ハル]

第一審査が書類審査通過した子の面接及び撮影ということになるんですけど、東西南北いかないといけないので大変です。

[黒田]

ええっ!?実際に動くんですか?結構きついですよね!?

[ハル]

やばいですよ(笑)

多分150から200人くらい来るのかな。

[黒田]

それはきついですね(笑) 数日かかりそう、、、。

[ハル]

その結果を審査員に投げます。2019年の4月頃に結果発表を予定しています。

[黒田]

楽しみですね。

[ハル]

そうですね、そのころは写真を公開できることになっていると思うので。

[黒田]

そうですね、写真とSNSの可能性であったり、SNSというアプローチでモデル含むクリエイターを盛り上げていくというのは大賛成です。自分もそれがなければ今がないので。

今後SNSは結構飽和してしまって、大衆化がより進むと思うんですよね。最初はああいうのってうまくいくとおしゃれ、クールといったキーワードで見られるんですけど、段々そうではなくなってくるというか。

Instagramにしても、今後はEC化していって、年齢層高い人たちも入ってくるでしょうし、サービス自体はまだ盛り上がると思うんですけれど。

当初から参入していたクリエイターは別の居場所を探していく可能性もあるかなと思っています。クリエイターはアーリーアダプターな側面もあると思うので。モデルも多分活躍の場は増えていくと思うんですよ。ただ、そのチャンスを掴めるかというのは別問題ですよね。TikTokもそうですし。IGTVとか新しいSNSなのかはわからないですけど。そういう出自の人たちも活躍できるような文化が形成できればベストだと思っていますし、それが当たり前の世界になってほしいですね。

[ハル]

ざっくりいうと可愛い子たちはどんどん活躍していくでしょうね。場所がいっぱいあるし、InstagramもTikTokも他の何かしらでも、可愛い子は圧倒的に有利な時代になりそうです。

[黒田]

そうですね。

今後の取り組み

Photo by Haru Wagnus
[ハル]

クリエイターがいかにして生き残るかは凄く課題になると思います。Instagramは結構クリエイターのものだったけど今はもうそうじゃなくなっているように。裾野は広がっているので勿論そのパイは残っているはいるはずなんですけど、そうなった時にクリエイターはどれだけ活躍できるのかなぁと思っています。未だにInstagramは音楽家はあんまり入れないとかはありますし。

[黒田]

まさに。

ただモデルはやっぱり生身の戦いで、勿論写真もトレンドありますけどそれはモデルにもありますし。今はとにかくダイバーシティと言われていて、それはビジネスのレベルでもあえて直球の可愛い子ではない子が活躍するようになっていますよね。

[ハル]

モデルは特にそうですね。

[黒田]

そこはやっぱり共感というところに繋がってくるのかなとは感じますね。

[ハル]

THE被写体とはまた別なんでしょうけど。

[黒田]

そうですね。被写体も多様化してしていくのはありですよね。

じゃあハルさんはカメラマンとして写真を撮っていくのは勿論クリエイションの一環でやっていくと思いますけど、カメラマンをやりつつオーディオ作って機器作って、時計作ってモデルまで発掘し始めるわけですか(笑)

[ハル]

まぁそうですね。やりすぎですよね(笑)

今の自分の肩書き五つくらいありますもん(笑)

[黒田]

いや結構、自分も色々やってる方だとは思いますけど、全然そんな謎な組み合わせできないですもん(笑)

バイタリティがすごいです。

[ハル]

元々クリエイター気質が強いんです。モノを何か作っていたいんですよね。

人生はなんでも楽しくできるのが一番いいなと思っています。

[黒田]

完全に同意です。友人つながりということもありましたが、今回色々改めて知れて楽しかったです。これからの企画も楽しみにしています!ありがとうございました。

ミスSNS

新 時 代 の ヒ ロ イ ン 募 集

4 Silent Birds 公式サイトはこちら

プロフィール

Haru Wagnus

イギリス人と日本人とのハーフで幼少期はイギリスで育つ。 アート・ファッション・トラベル・ フォトグラファー。音楽家。 Cartier、adidas、X-Girl等のブランドフォト撮影などを行い、 ファッションモデルや芸能人とも多く撮影をし、広告クリエイティブや作品を作り上げている。株式会社WAGNUS代表、 ウォッチブランド「4 Silent Birds」のデザイナー・プロデューサー。 オーディオブランド「WAGNUS.」代表、マネージャー。

2019年に本格始動したモデルオーディション「ミスSNS」のプロデューサーをCURBONのTAKEI氏と共に務める。

Instagram: @wagnus / Twitter: @haru_nus

クレジット

制作 出張写真撮影・デザイン制作 ヒーコ http://xico.photo/
カバー写真 黒田明臣
出演 haru wagnus
Biz Life Style Magazine https://www.biz-s.jp/tokyo-kanagawa/topics/topics_cat/artsculture/

Pocket
LINEで送る

0 replies on “マルチクリエイターとして新時代を拓きたい。 Haru Wagnus × 黒田明臣 対談 | 写真と生きる”