金本 凜太朗 | MY PERSPECTIVE

金本 凜太朗 | MY PERSPECTIVE

プロフィール

金本 凜太朗

1998年 広島県広島市生まれ。2020年 東京綜合写真専門学校卒業後、本格的にフリーランスとして東京を拠点に活動を開始。Webや雑誌など様々なジャンルで撮影を行うほか、Zineの制作や写真展の開催など作家としても精力的に活動している。

7つのキーワード

被写体

視界に入ってきて少しでも気になった物があれば何でも撮影しているので、特に決まった撮影ジャンルはありません。

日常的な風景ではあるのですが、それをただ綺麗に撮るのではなくて、ちょっと変わった視点で撮ってみたり。パッと写真を見た時にどこかユーモアを感じるような写真になるよう心がけています。誰も見向きもしない物や風景に魅力を見出せたらいいなと思っています。

機材

機材はメインで一眼レフのNikon D750・D610と、昨年からはプロモーションで頂いたミラーレスのSIGMA fpLも使用しています。SIGMA fpLはフルサイズで6000万画素もあって大きめのプリントにも耐えられるし、コンパクトな装備で幅広い距離感を捉えられるので、いつも持っていたい欠かせないカメラです。

本格的に撮影する日は2台、気軽に出かける時はコンパクトなミラーレスを持ち出す等、その日のテンションで使い分けるようにしています。手ぶらでふとした時に写真が撮れないことで後悔をしたくないため、カメラを持たずに外出することはほとんどありません

また、レンズは撮影後にトリミングをすることが多く、画素数の限界もあるので遠くの被写体を捉える際に望遠ズームレンズは欠かせないため、TAMRONの28-300mm望遠ズームを使用しています。ほかに、祖父から譲り受けたNikkor 50mmのオールドレンズを主に使っています。最新のレンズだと写りすぎると感じる事があるので、ボケやフレアなどぼやっとした効果を与えるためにオールドレンズを使用しています。開放値付近ではクセがあっても、絞るとちゃんとくっきり写ってくれるNikkorレンズが好きです。

理由

これまで写真表現においてはあまり野望が無く、ただ楽しいから続けてこれたと思っています。特にSNSを始めた頃は写真を発信することの楽しさがモチベーションの一つになっていました。

昔から人とコミュニケーションを取るのが得意ではないのですが、作品制作において、写真は会話が無くても自分の世界を作り上げることができるので、自分に最適な表現方法だなと。それもあって自然と「人を遠くから撮ったり、無機物を撮る」という今の撮影スタイルに落ち着いたのだと思います。

理想

今は楽しく写真を撮り続けられているだけで幸せなので、今後も写真が嫌いにならない程度にマイペースに続けられればと思っています。仕事では苦手なジャンルを撮る事もありますが、事前にリサーチや撮影技法を勉強する事で、せめて得意でなくとも好きになる努力は常にしたいです。

また、幅広いジャンルで仕事をこなしつつ、自身の作品も制作して展示や写真集をコンスタントに発表する写真家を理想としています。業界にもほんの一握りしか居ないレベルの人達ですが、少しずつ活動の場を広げながら、憧れの写真家達に近づいていきたいと思っています。ふわっとした作風のイメージが独り歩きしている気がしているので、実際に会った時にギャップが生まれないように、作品と結び付くような人間性を目指したいです。

発信

小学校を卒業する年にカメラを購入し本格的に写真を始めたのですが、その頃ローンチされたばかりのInstagramが自分にとって初めてのSNSでした。自分の写真を発信して、世界中の人と繋がることができる夢のようなツールに感動して夢中で投稿していたのを覚えています。正方形内に写真を収める「トリミング」や付属のフィルターで色を変える「レタッチ」などの写真技法もInstagramを通して学んだので、SNSが自身の作風や撮影スタイルに与えた影響は大いにあると思います。

撮影スタイルが確立してきた現在においては、撮影した後の行動が変わるだけで、写真や撮影スタイル自体に影響を及ぼすことはないと思います。むしろ写真展をしたり、作品集を作ったり、紙にプリントしてみたり、アナログな媒体に昇華できるので、作品の発信においてSNSに頼りすぎている今だからこそ集中してそういった制作をしてみたいという気持ちはあります。

しかし、発信することと写真を撮ることがあまりイコールだとは思っていません。もちろん人に見てもらう事を意識して撮るときもありますが、基本的には自身が楽しむために写真を撮っています。撮影した写真の中で実際に人目に触れるのはほんの一部ですし、撮った時点で満足してしまう事も多いです。ただSNSや展示という発表の場があるおかげで、過去のデータを漁って再構成したり、展示のために一つのテーマに沿って街を歩いてみたり、普段とは違ったモチベーションで制作を行うことができていると思います。

仕事

普段外で生活していて見に留まる広告や雑誌など、多くの人の目に触れる媒体で仕事をしたい気持ちが大きくあります。

自分の写真が誰かの日常に少なからず存在することは嬉しいですし、例えクレジットが無くても何かしらの感情を与えられるような写真を撮りたいと思っています。

未来

これまでは自主制作のZineを作ってきたのですが、いつかちゃんと出版物として形にできればと思います。自由に海外や旅に出られない日々が続きますが、この状況下でいかに自分らしい作品を残せるのか、より身近な対象をテーマに作品を制作したいとも思っています。

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