はろーヒーコのみなさん!Kyon.Jです。前回のロシアバイカル湖の旅レポートをご覧いただきありがとうございます!そしてたくさんの方から「面白かった!」とのコメントをいただき、とっても嬉しかったです!^^
風景フォトグラファーが過ごすアメリカ・サウスウェストの9日間。ホワイトポケット、砂漠、そして雪国!?体験記
今回の旅
さて、この時期しか撮れない「光」を追いかけに、使っていないほとんどのカメラやレンズなどを売ってなんとかバジェットを確保し、アメリカのサウスウェストにクラウドファンディングの結果も待たずに行って来ました!(笑)
道中ではもう、さすがUSという感じで、まわりの自然の雄大さと規模のデカさに毎日「WOW!」「OH MY GOD!」「AMAZING!」「BREATHTAKING」など、自分も自分で飽きちゃうくらい言いまくり(笑)
体力不足を痛感
そして自分の体力不足にがっかりもした旅でもありました。山登りや岩登りが遅いどころか、バランスを崩して3m下まで落下してしまい服までボロボロになったという悲惨なハプニングまで!(笑) しかもそんな私をさっとおじいちゃんたちが抜かしていくんです…顔色さえ変わらぬその余裕さ!なのに自分がへとへとしてて「はぁはぁ〜はぁはぁ〜(死にそう)」といつも最後尾でした。これはもっと体を鍛えないとですね!
サウスウェストに9日間滞在
今回はサウスウェストに9日間滞在して、総計2,300マイルを下記のようにぐるっと回ってきました。元々行こうとしていた「グランドキャニオン」と「アンテロープキャニオン」は、天気と時間の問題で行けなかったという残念な部分もありますが、「正確な計算」×「偶然な出会い」という最高なシチュエーションに何回も恵まれた事で、最高に大満足でした!
「正確な計算」というのは、最初から太陽、星、月の位置、出る時間、アングル、雲の流れ、天気の予測、構図、セッティング、撮り方など、風景写真家なら大体ある程度把握すべきデータであって、「偶然な出会い」というのは、字面通りの意味で予想外の何かがフレーム入ったという事です。今までの自分が遭遇した偶然のケースだと、鳥や牛や旅人がたまたまその場にいて構図や写真のストーリーに肉付けをしてくれたりといったラッキーなものですね。
また後ほど今回の収穫をみなさんと共有したいと思います!今回のレポートは短めですのでサクッとお付き合いください♫
カメラ機材
ではカメラ機材からいきましょう!

- Sony α7R II 今回ボディは1台のみ!ハイキングもクライミングもあるので、2台だと重すぎる事を考慮しました。
- 12-24mm f4 ロシアでも一番使ったレンズですが、アメリカも割りと多めに使っていました。広大な地を写すのにぴったり!
- 24-70f2.8 まぁまぁ使いました。頻度は12-24mmより少ないけどこれも必須ですね!
- 70-200f2.8 (×2テレコンバーター)必須。山を望遠で撮る時に×2テレコンバーターをつけたら400mmになってとっても楽チンでした!
- DJI Mavic Pro 国立公園は全てNGでした。NGじゃないスポットでも飛ばす時間が全然なくて、一回のみ空の下で飛ばしたくらいです。
- RRS三脚一本 注意したほうがいいのは、国立公園ではトレッキングやハイキングの人との事故防止のために、「三脚禁止」というルールが最近増えていること。もちろん全ての公園ではないので、ちゃんと注意事項を事前に確認しましょう。
気温
気温は暖かめでした。基本10〜15度といった感じ。ただ、25度だった砂漠が、4時間のドライブで雪の街では−5度になったりして本当に風邪には要注意。(次の朝は−10度ぐらいでした!)。
夏服から冬服まで全てもっていく必要があるので、スーツケースは今回も満腹状態です。
食事
食事は…、まあアメリカですので予想していましたが、常にバーガーバーガーバーガー…(吐き気)
行ってきます!
相変わらずSDカード内の写真はまだ眠ったままで現像する時間がないのですが、iPhoneのメモリーで少しでも旅の雰囲気を味わってもらえればと思います。
道中の動画もどうぞ
朝日と夕日に出会いそうな便は、絶対席は窓際のほうがオススメです!事前に席を選んでおきましょう。
愛犬の様子
一方その頃、私が飼っている愛犬の「めめ」は親友でフォトグラファーの鈴木さん*家族と苺狩り♫
元気に楽しく過ごしているようで安心です!鈴木さんにはいつもめめを預かっていただき頭が上がりません。いつも本当にありがとうございます!! 私がアメリカのザイオン国立公園の中で見つけた「MEMEカフェ」。愛犬と同じ名前でシンパシーを感じたのでこちらにも掲載します(笑)
ブライスキャニオン国立公園
グランドキャニオンにいけないのを知り、ガイドをしてくれる方に「じゃせめてキャニオン系の国立公園に一個いかない?」ってしつこく誘ったら、一番近くにあったブライスキャニオン国立公園に途中寄っていきました。こちらも撮影はiPhoneですが、やっぱりiPhoneは優秀ですね。
ホワイトポケット
超有名な「ホワイトポケット」という場所。朝4時前に現地にたどり着いたのだが、明るくなってから周りの景色が見えてきて、見たことない光景に圧倒されすぎて逆にどこをどう撮ればよいのか分からず…そして構図もすごく難しかったです。
エスカランテ国定公園
エスカランテ国定公園。ここでは少しだけドローンを飛ばすことができました!
宿泊
基本、当日にならないと夜はどこに泊まるのか分からないので、もうこの値段(17,450円)ですよ。国立公園内だから仕方ないけど、ホテルがスイーツしかないという…何人同じ部屋に泊まっても同じ料金だから、本当にもったいない…私は雑魚寝でもよかったんですが(笑) そんな訳で寝袋の出番はなかったです。
アリゾナ
サボテンとジョシュア・ツリーは本当に危険だからみなさん気をつけてください!トゲが飛んでくるのです!しかも肌に接触したら針の先端が皮膚にロックするらしくて、下手に自分で抜いたら炎症が起きる可能性もあるようで(汗)
画像にある手を振っているような優しいのっぽのサボテンに害は一切無いみたいんだけど、「Jumping Cholla Cactus」というサボテンは、人の肌、服、靴、三脚やカメラ等までくっつきに発射して飛んで来るので、夜中の撮影はビクビクしました。
落ちているものも、踏んだら地雷のようなもので、死んでも針を発射してやるみたいな勢いで針を飛ばしてきます…恐ろしい怨念!!
靴やガウンなどめちゃめちゃにやられてしまいましたが、体はなんとか無事でした!なので無事仲良く撮影もできました(笑)
砂の嵐
砂漠の中で砂の嵐を追いかけてみました。ホテルに戻ったら、目や鼻の穴や口の中や耳の中、カメラやレンズやギアバッグや靴も三脚もとにかく砂まみれになっていました。でもはじめての経験だったのでそれはそれで楽しかった!!
まるで雪国
砂漠から一変、四時間後にはこんな所に来ちゃいました。まるで雪国のように。ランチに少し車を止めていただけで、車が雪まみれに!
やっぱり「カントリーロード」が良いですね。ずっと運転してくれたジェフに感謝です!
朝日撮影
次の日はマンモスレイク近辺で朝日撮影をしました。それがまさかの−12度。天気予報は−5なので服は全然足りなくてずっとぷるぷるでした…。天気予報にこんなに裏切られるとは新鮮です(笑)
無事終了!
9日間の旅も無事に終了!今回はバイカル湖ほど命の危険は感じることが無かったですが、さすがに朝2時半起き⇒沢山のクライミングやハイキング⇒撮影⇒撮影⇒バーガー⇒撮影⇒撮影というハードスタイルをバイカル湖旅の5日後に9日間も繰り返したのが少しだけしんどさを感じました(笑)
しかし、一番尊敬していてずっと会って話したかった、世界TOPのTOPにいるプロの風景写真家の姿を9日間も見られたのが、本当に沢山の勉強になったし、貴重な経験にもなりました。特に構図の決め方や色への理解など、まだまだ自分は入門の「門」さえ超えていないということを改めて認識させられました。尊敬した彼のベテラン20年の経験で積んだ「直感」、もはや真似しようもない神の技…とさえ思いました。もっともっと精進せねばならないですね!!
では、またしばし消えます!クラウドファンディングが成功したら次は5月のニュージーランド!
ドキドキしながら達成できることを祈ります!
参考
*鈴木さん(Takashi Suzuki。東京カメラ部10選2013年受賞フォトグラファー)
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