SEE MORE OF THE WORLD. ということで昨年発表されたFUJIFILMの中判デジタルカメラGFX50Sについて。詳細が発表されましたね。2月下旬に世界同時発売ということで、気になるスペックを確認してみました。
FUJIFILM GFX 50S
OPEN YOUR EYES
GFX 50Sは、世界最高レベルの「写真画質」に到達した。5140万画素の圧倒的解像力と階調性能、進化した色再現と高性能レンズ。頂点を極めた最上画質を目にすることで、カメラに求めるもの、写真を撮り続ける意味が自ずと見えてくる。手にした瞬間、取り巻く世界が変わる。それが富士フイルムの新中判ミラーレスカメラシステム、「GFX」。
スペック
Hasselblad X1D(http://www.hasselblad.com/jp/x1d)など、ミラーレスデジタル中判カメラが出て来る時代になりました。個人的には所有していないのですが、いつかはほしいなと思いつつその価格に足踏みして早一年。
先日ヨドバシカメラに訪れるとカタログがあったので私見も兼ねて確認してみたいと思います。
センサー
FUJIFILM G Format イメージセンサー
43.8 X 32.9mmの大型CMOSセンサー。
これはHasselblad X1DやRICOH PENTAX 645Zとほぼ同じサイズですね。
35mmサイズの1.7倍とのことです。
カテゴリ | サイズ | メーカー | 機種 |
---|---|---|---|
645(中判、ミディアムフォーマット) | 53.9 x 40.4mm | PHASE ONE | IQ3 80MP、IQ3 60MP |
Leaf | Credo 60 | ||
53.7 x 40.4mm | PHASE ONE | IQ3 100MP | |
Leaf | Credo 80 | ||
53.7 x 40.2mm | HASSELBLAD | H5D-60 | |
53.4 × 40.0mm | HASSELBLAD | H6D-100c | |
45.0 x 30.0mm | LEICA | S(Type 007) | |
44.0 x 33.0mm | PHASE ONE | IQ3 50MP | |
Leaf | Credo 50 | ||
43.9 × 32.9mm | Leaf | Credo 40 | |
43.8 x 32.9mm | HASSELBLAD | X1D-50c、H6D-50c、H5D-50c | |
43.8 x 32.9mm | FUJIFILM | GFX50S | |
43.8 × 32.8mm | RICOH | PENTAX 645Z |
その他センサーサイズについてはこちら
画像処理エンジン FUJIFILM X-Processor Pro
富士フィルムが誇る画像処理エンジンFUJIFILM X-Processor Proを搭載しています。
これがX-T2などのミラーレスカメラと同様のモノかはわかりませんが、5140万画素の大型センサーを最大限引き出すのに充分なプロセッサーになっているようですね。そう考えるとX-Pro 2やX-T2が如何にすごい処理エンジンを積んでいるかというのもわかりますね。(カタログに記載がなかったので同等のモノかどうか当記事では保証しかねます。)
マウント
今回、GFXシリーズに対応して、「FUJIFILM Gマウント」というのが新たに発表となりました。
GFX50Sと同時に発表されたレンズ群はこちらのレンズになりますね。
Xマウントとは異なるので、レンズは当然併用できませんが、富士フィルムは中判フィルムメーカーとしての歴史があるのでXシリーズ同様にレンズの品質も保証できそうです。
イメージセッティング
個人的に気になった点はこのあたり。
- RAWは独自フォーマット(RAF)の14bit.
- 非圧縮RAWと圧縮RAWが選べる。
- 最大ピクセル数8256 X 6192(51M)
抜群のサイズ感、これだけあればどれだけクロップ出来るんだろうかという感じです。
また、フィルムセッティングなどFUJIFILMだからこそのシミュレーション機能は嬉しいですね。
以前にX-EというXシリーズの機種を一時期使っていたのですが、とにかくキレイに写し出してくれるのに感動した記憶があります。
できれば、ISO64やRAW 16bitであれば嬉しかったですが、それは贅沢言いすぎかもしれません。
筐体
ボディ

ボディは当然のように防塵防滴です。
サイズはミラーレスとは言え、センサーサイズなどもあり、けっこうがっしりしています。
せっかく中判なのであれば大きさよりも堅牢性などしっかりしたつくりがあったほうが良いと思う派なので、これは嬉しいです。
そしてUHS-IIに対応というのは大きいです。
現在流通されている殆どのSDカードがUHS-Iで、UHS-IIのカードを利用できるカメラは限られているのですが、これは規格上UHS-Iの三倍近くのスピードを出せるのです。
三倍早い!GFX50Sは赤くないけどシャア専用!
これで、この大容量でも書き込みやパソコンへの読み込み含めて大分スムーズに行えそうです。
気になるポイント
- ドライブボタン(用途に応じて迅速な切り替えが可能。)
- デュアルカードスロット
- UHS-IIに対応
ファインダー
当然ミラーレスカメラですので、ファインダーはEVFになります。
このファインダーは着脱式で、別売りのEVFチルトアダプター EVF-TL1を間につけることもできるようです。
これによって、縦チルトや横回転が可能。自由度が広がります。
- ファインダー倍率
- 0.85倍
- 視野率
- 100%
- ドット数
- 369万ドット
このスペックを見てもわかる通り、その他のフルサイズミラーレスカメラに比べてファインダーのドット数は1.5倍!程度あります。
ちなみにこれまで自分が体験したEVFで一番見やすかったのが Leica SL の誇る440万ドットで、それに近い数字となっていますね。
またファインダー倍率0.85倍というのも驚異的な数字です。
液晶モニタ
嬉しい三方向チルトですね。やはりチルトできるというのは大きいです。
ローアングル・ハイアングル合わせてフレーミングがしやすいので。
それができないと自分なんかは大体床に寝転がって撮影したりしているので、撮影姿勢が奇行すぎると話題です。
- チルト
- 三方向チルト
- モニタ
- 236万ドット
- 視野率
- 100%
サブモニター

そしてボディ上部には、サブモニターが搭載されています。
他メーカーでもフラッグシップ機にはおなじみのサブモニターですが、1.28インチとやや大きいです。
視認性に優れていて、現在の設定情報がパッと見れるのはありがたい!
とくに、チルトしたディスプレイと合わせて撮影することができるのは見やすくて良いと思います。
シャッター
世界初、中判ミラーレスカメラ専用フォーカルプレーンシャッターというのがウリの一つです。
例えば、Hasselblad社のX1Dは、レンズシャッターという機構で、レンズ側にシャッターがあります。
これによって、ストロボを利用した際に1/125s以上であれば全速同期するというメリットもあるのですが、レンズ側にシャッター機構が必要になります。なので、サードーパーティー製のレンズを使うという選択肢はほぼないでしょう。
それに比べると、GFX50Sではフォーカルプレーンシャッターとなるため、サードパーティー製レンズという可能性が出てきやすくなります。
新しいFUJIFILM Gマウント電子での電子接点が12個持つため、これもサードパーティー製レンズの可能性を示唆していると思います。
そしてフォーカルプレーンシャッターはレンズシャッターに比べてシャッター速度を高速化しやすいので、1/4000sという数字を出せるんですね。
- メカニカルシャッター
- ・4s ~ 1/4000s(Pモード)
・60s ~ 1/4000s
・バルブ(最長60min) - フラッシュ同調速度
- 1/125秒以下
- シャッター種類
- ・メカニカルシャッター
・電子先幕シャッター
・電子シャッター
・メカ + 電子シャッター
・電子先幕シャッター + 電子シャッター
気になるポイント
- レンズシャッターではないので、フラッシュ全速同期は無理(フルサイズユーザーには当たり前?)
- 1/4000sで撮影可能。
- 電子シャッター搭載
フォーカス
9 x 13(117点) / 17 x 25(425点)のAF測距点と6種類のフォーカスエリア
すごいですね…笑
フレーミングしてからコサイン誤差などを気にせずフォーカスポイントを選べそうです。
フォーカスレバーも八方向移動で使いやすそうです。(これ大事ですよね。)
その他の機能
- フォーカスレバー(八方向)
- 被写界深度スケール
- 顔検出 / 瞳AF
- フォーカスアシスト機能
レンズ
そして気になるレンズですが、現在発表されているのは以下。
GF63mm F2.8 R WR
フルサイズ換算では、50mm相当となるGFシリーズでの標準レンズとのこと!
F2.8でも充分ボケるんでしょうね。
その他のレンズと比べても比較的小型なようです。
http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/gfx/fujinon_lens_gf63mmf28_r_wr/
GF32-64mm F4 R LM WR
こちらはフルサイズ換算 25-51mm相当になります。
広角寄りの標準ズームといったところでしょうか。
それでもF4なので、いわゆる大三元くらいの明るさは確保できそうですよね。
http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/gfx/fujinon_lens_gf32_64mmf4_r_lm_wr/
GF120mm F4 R LM OIS WR Macro
個人的に一番気になるのはコレ。
フルサイズ換算95mm相当のハーフマクロレンズだそうです。
ハーフマクロなので、等倍ではなく1/2になります。
Carl Zeiss社のマクロプラナーと同様ですね。(いまはMillvusシリーズ。)
http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/gfx/fujinon_lens_gf120mmf4_r_lm_ois_wr_macro/
今後発売予定のレンズ
- GF23mmF4 R LM WR / フルサイズ換算 18mm
- GF45mmF2.8 R WR / フルサイズ換算 35mm
- GF110mmF2 R LM WR / フルサイズ換算 87mm
このGF110mmとかGF45mmとか気になりすぎますね笑
おそらく自分が買うならこの二本を揃えることになりそうですね。
発売は、201年の中旬や下旬だそうなので、まだ先にはなりますが。
気になる価格
¥723,654
http://kakaku.com/item/K0000936465/
価格.comの金額ですが、80万円を切るんですね!
安い!でも買えない!笑
しかしこの金額であればレンズと合わせて100万以内というのも可能です。
車を買うつもりで買えば余裕じゃないですか
車上等ですよ、買いましょう!
もっと詳しく知りたい方は
今回は、自分が気になるポイントを列挙してみましたが、より詳細なスペックなどは公式ページを確認しましょう。
もう発売日も間近。売り切れの可能性大なので気になる方は早めに予約しておくと良いかもしれないですね。
購入された人は感想教えてくださいね笑
では。