OLYMPUS OM-D E-M1 Mark IIのここが凄い!プロカメラ仕様を実現したミラーレス高画質機徹底レビュー!

えー ども、こんばんはToruTANNO @tang40 です。
この記事書いている2016.12.31、いわゆる大晦日なんですが…
仕事もひと段落してデータの整理などしておりましたら、これが案外大仕事になってしまいまして「もうこうなったらきっちりカタをつけたる」とHDD買い足したりLightroomのカタログ作り直したりしておりましたらまる二日費やす羽目になってしまいました。

あまりにも日常。イベント感ゼロ。

ご購入はオリンパス オンラインショップへ♫

でもまあ2016年も大過なく過ぎてどうやら2017年は色々と面白くなりそうな気配を感じる年末年始ではございましたので善哉。
で、なんと言ってもOLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
なんやかんやでオリンパス オンラインショップで購入するのが安いようです。

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っていう公式コミュニティサイトがあってポイントが使えたり割引があったりで、うっかりタイミングがいいとキャンペーン絡みで「どこかの最安値」よりお得だったりするのはオリンパスユーザーの間では定説なのです。
僕もここで買いました。うん、ポイント使ったりなんやかんやでお買い得な感じで購入しましたよー♪
前回の「モノが届いたらソッコーでレビューしてアップ」という荒業から約一週間が経ったのですがファーストインプレッションの続き。
いつまでファーストなんだ? というのは言わないお約束でよろしくどうぞ。

徹底レビュー、開始!!

で、今回は画質の検証、手ぶれ補正が強力でAFが良くなれば歩留まりが良くなるのは当然なんですがOLYMPUSのRAW(12bitロスレス圧縮)はどうなんでしょ?というのはOLYMPUSユーザーならずとも気になるところではないでしょうか?
前回はカメラ内生成のJPEGを中心に掲載させて頂いたのですが、OLYMPUSといえばRAW。

聞いたことないですか? 僕もないです。

でもそうなんです、職業柄いろんなカメラのデータを触る機会があるのですがOLYMPUSのRAWはほんとうに扱いやすいです。
※パラメータ(トーンカーブやスライダーの入力値)に対する反応が素直。

感覚的な物言いで申し訳ないのですがLightroomやPhotoshopといったAdobeのアプリケーションと相性が良いように思います。
論より証拠。ざざっと作例。

作例レビュー紹介

XICO_EM-1mark2_sample_161231_0000__C230494 (結合)
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
ISO 200 | 焦点距離 95mm | SS 1/250秒 | 絞り f5.6

XICO_EM-1mark2_sample_161231_0001__C230301 (結合)
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
ISO 200 | 焦点距離 40mm | SS 1/1250秒 | 絞り f5.6

XICO_EM-1mark2_sample_161231_0002__C242359 (結合)
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
ISO 200 | 焦点距離 150mm | SS 1/2000秒 | 絞り f8.0

XICO_EM-1mark2_sample_161231_0003__C230044-(結合)
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
ISO 200 | 焦点距離 19mm | SS 1/800秒 | 絞り f8.0

XICO_EM-1mark2_sample_161231_0004__C230038
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
ISO 200 | 焦点距離 19mm | SS 1/800秒 | 絞り f8.0

XICO_EM-1mark2_sample_161231_0005__C241854 (結合)
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
ISO 320 | 焦点距離 150mm | SS 1/500秒 | 絞り f5.6

XICO_EM-1mark2_sample_161231_0006__C230049
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
ISO 200 | 焦点距離 19mm | SS 1/2500秒 | 絞り f8.0

XICO_EM-1mark2_sample_161231_0007__C232131
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
ISO 200 | 焦点距離 40mm | SS 1/250秒 | 絞り f5.6

XICO_EM-1mark2_sample_161231_0008__C230546-(結合)
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
ISO 200 | 焦点距離 150mm | SS 1/800秒 | 絞り f8.0

XICO_EM-1mark2_sample_161231_0009__C230868
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
ISO 200 | 焦点距離 16mm | SS 1/250秒 | 絞り f6.3

XICO_EM-1mark2_sample_161231_0010__C240196 (結合)
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
ISO 200 | 焦点距離 142mm | SS 1/640秒 | 絞り f3.2

XICO_EM-1mark2_sample_161231_0011__C230596
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
ISO 200 | 焦点距離 40mm | SS 1/1000秒 | 絞り f6.3

XICO_EM-1mark2_sample_161231_0012__C230853 (結合)
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
ISO 200 | 焦点距離 12mm | SS 1/250秒 | 絞り f6.3

撮ってみて良かったところ

「階調が滲み出てくる」ようになだらかなトーンが現れてくる

おっ、と思ったのがハイライトが残るなぁというところ。
現像やレタッチ等では投射される光の1%を反射する黒を「1」、90%を反射する白を「90」として、この範囲内を「標準輝度」として扱いこれ以上は鏡や金属のように輝く(スペキュラ)、あるいは自己発光する物体(太陽、照明等)として扱い、1%以下と90%以上を例外として扱うことで効率よく画像を処理するのですが、この90%前後の階調が広い(多い)ような印象を受けました。(もちろんそんなはずはないのですが…)
現時点でセンサー自体のダイナミックレンジについては不明ですが、logデータでもない限り高輝度側の情報は低輝度側に比べて間引かれて記録されていると考えればここになにがしかの工夫があるのでしょう。
α7R II(ILCE-7RM2)などのレンジの広いセンサーの場合、現像時にハイライトを抑えると「白とびしていた階調が現れてくる(復活する)」ような印象を受けるのですが、OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II では「階調が滲み出てくる」ようになだらかなトーンが現れてくるのです。まだまだ試してみないとはっきりとは言えませんが、うまく扱えば比較的バンディングが出にくいのではないかと期待しています。
※作例では空の部分がわかりやすと思います。

水のキラキラした描写に驚き!!

そしてこれが驚きのキラキラ写真。水のキラキラってたいていフリンジに悩まされるのですが… フリンジほとんどないです。輝度差を捉えきれずにピクセルそのまんまの「角落ち(四角くピクセルが白く抜け落ちる)」も見当たりません。思わずFoveonかと目を疑ってしまいました。

_C230593-1

OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIだとこんな感じ。

撮影条件が違いますが、参考までにOLYMPUS OM-D E-M5 Mark II だとこんな感じ。「角落ち」の周囲にフリンジが出ています。
レンズは同じM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROなのでこの差は単純にカメラの違いと考えて良さそうです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

とにかく素晴らしい描写性能

OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II の性能が劣るというわけではなく、メーカー、機種を問わずベイヤーセンサー機は多かれ少なかれ輝度差の大きい隣接するピクセルの描写ではこういった問題がありましたからOLYMPUS OM-D E-M1 Mark IIが進化したというべきでしょう。
カメラ本体の防塵・防滴・-10℃耐低温性能に加えてこういった画質面でもシーンを選ばないフラッッグシップの面目躍如。なんとも素晴らしい描写性能です。機会を捉えるのが写真の本分とすれば、これほど使い勝手の良いカメラは貴重な存在だと思います。

使い勝手も良い!

ところで。
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark IIの購入をご検討されている方の中には現在他のフォーマット(35mmフルサイズ、APS-C等)をお使いという方も多くいらっしゃると思いますので、使い勝手の部分で少し私見をお伝えしたいと思います。
あくまでも私見ですから1ユーザーの与太話として参考程度に流してくださいませ。
ちなみにこの1ユーザー(僕)は先日まで「広角=SIGMA dp0 Quattro 広角〜標準=SONY α7R II 標準〜望遠=OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II 」という若干意味不明なシステムを愛用しておりましたのでその辺お察しの上お読み頂ければと思います(笑)

ハンドリングの良さはピカイチ

ハンドリングの良さはピカイチですがそれほど小さくありません。
IMG_2488

うん、サイズ感一緒…。
ただめちゃくちゃ持ちやすいので持ってて疲れません。フルサイズに比べてレンズが圧倒的にコンパクトなのでポケットの中に入れて持ち運ぼうなどと考えなければトータルで小型軽量。

センサーが小さいので高性能なレンズが安い

あとですね、これとても重要なんですが「センサー(イメージサークル)が小さいので高性能なレンズが安い」
半導体だの光学機器の製造コストで「歩留まり」は無視できない要素だと思うのですが、センサー(イメージサークル)が小さいことのメリットがこんなところにも…
そしてOLYMPUSのズームレンズってフォーサーズの頃からすっごい良く写ることで定評がありまして(辰野クオリティとか。懐かしいですね)、当時は単焦点よりズームの方が写りがよかった記憶がございます。
何しろ最上位ラインの「M.ZUIKO PRO」でも20万円を超えるレンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PROのみ。そしてマイクロフォーサーズというのはれっきとした規格なので他社の豊富なレンズ群も含めて使い放題、f 0.95とか焦点距離 8.5mm(35mm換算17mm相当)なんて趣味なアイテムがたくさんあります。
フルサイズ〜中判をお使いで「写真はボケが勝負」「被写界深度2mmが最大」という向きにはオススメしませんが、被写界深度深めがお好み、あるいは望遠レンズを多用するといった方にはめちゃめちゃ推奨。

センサーサイズ比較

もう一つ。これをご覧ください。
Illustration_0000s_0002_センサーサイズ比較(規格)

マイクロフォーサーズって言うくらいなのでアスペクト比が4:3です。中判に近い比率なので中判ユーザーは戸惑うことなく使えると思うのですが、35mm、APS-Cに慣れていると(感覚的には)縦が長いと言うよりは横が短いという違和感を覚えるかもしれません。
加えてセンサーシフト式の手ぶれ補正ということもありますので「ほんのちょっとだけ引いて撮る」と良いと思います。寄り切っちゃうと若干横足りない、なんて感じることが多々ありますので… 慣れたらアレですけど最初だけ。
傾向としてフルサイズに比べて画面中央と端の画質差が少ないっていうマイクロフォーサーズ最大のメリット(個人的感想)があるのでちょっと勿体無い気もしますが… このアスペクト比の違いは構図を左右しますので少し意識して撮るといいと思います。

ファーストインプレッション三部作(結局もう一回やるw)、中編の〆は… 夜景。いやぁ 困った。午後三時過ぎたら撤収派なんてものがあれば間違いなく所属してしまう「暗くなったらお家に帰る」ヒトなので夜景はおろか夕景ですら最後に撮ったのは何年前なの?ってくらい。
そんなわけでここからの作例は完全にカメラ任せ。う〜ん作例的にはある意味最高じゃないですか(言い訳)。あ、後編は望遠レンズの世界をお届けする予定です(逃げた)。

遊園地で作例レビュー

やってきたのは遊園地。五十ヅラさげたおっさんが。一人で。

_1020005-2-Edit
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
ISO 320 | 焦点距離 31mm | SS 1/200秒 | 絞り f4.0

ISO3200… これはびっくり。夕暮れ時くらいの光量があればISO3200でもこのくらい撮れちゃう。

_1020017-2-1
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
ISO 3200 | 焦点距離 12mm | SS 1/125秒 | 絞り f2.8

シャッタースピード 1/25秒に挑戦。手ぶれ補正強力!!

_1020022-2-1
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
ISO 200 | 焦点距離 24mm | SS 1/25秒 | 絞り f2.8

シャッタースピード 1/13秒…

_1020040-2-1
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
ISO 200 | 焦点距離 40mm | SS 1/13秒 | 絞り f2.8

シャッタースピード 1/4秒…

_1020052-2-1
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
ISO 200 | 焦点距離 14mm | SS 1/4秒 | 絞り f5.6

気になるISO1600。ん〜綺麗に写ってますね♪

_1020338-2-1
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
ISO 1600 | 焦点距離 27mm | SS 1/60秒 | 絞り f2.8

撮ってみて。

うん、無理に増感しようとしなければISO1600までは結構イケてます。ただ、本当に手ぶれ補正が強力なんでISO上げるかシャッタースピード落とすか悩みました(笑)
あとAFターゲットパッド。これめちゃくちゃいい。

ファインダーを覗きながら、AFポイントをタッチ操作で動かせるAFターゲットパッド。背面モニターに鼻が当たっている状態でも操作可能です。ダブルタップ操作でAFターゲットパッドのOn/Off切り替えが可能です。(AFターゲットパッドOn設定時)

スマートフォンのタッチパネルと同じ要領。触れてドラッグしてAFポイントを動かすのですが、とてもよく出来ていて2〜3回撮ってみると慣れちゃいます。EVFは実際の明るさよりも明るく設定できるので暗がりでのフォーカス合わせには本当に便利!!
実機に触る機会がありましたら是非お試しになってみてください。

今回はここまで… 次回はファーストインプレッション三部作完結編です。お楽しみに!!!

前回のレビューはコチラ

最新機種を徹底レビュー! OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II 開封から実写まで

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