どうも、カメラ女子のすーちゃん(@iamnildotcom)です。amanaimages PLUSでストックフォト販売を去年の11月頃から開始し、現在(2019年1月)素材登録数が400枚を超えました。今年中に1,000枚いけばいいなと思いつつ、量だけが全てでもないので日々精進あるのみです。
さて、今回はストックフォトを撮影するにあたって、その工程を効率化し無駄なくクオリティの高いものを制作していくにはどういう方法を取ればいいのか?と考えた末に導き出した1つの選択肢を書いていきたいと思います!
- 1 ストックフォトのレタッチ方法を考えよう。効率良く写真をお金にするヒミツ。
- 2 まとめ
- 3 すーちゃんが販売中の作品はこちら
- 4 amanaimages PLUSに興味のある方はこちら
- 4.1 amanaimages PLUS
- 4.2 関連サイト
- 4.3 amanaimages.com
- 4.4 株式会社 アマナ | amana inc.
- 4.5 バックナンバー
- 4.6 写真をお金にする方法。趣味を副業にするならストックフォト。
- 4.7 ストックフォトのスタートアップガイド!今すぐはじめたくなる19のポイント。
- 4.8 構図やバリエーションで劇的に変わる!ストックフォトで人物写真を撮影する際に必要なこと。
- 4.9 超簡単!今すぐ始められるストックフォトのクリエイター登録方法。
- 4.10 3ステップで今すぐストックフォト販売ができる!素材登録方法から販売まで完全マニュアル。
- 4.11 「モデルリリース」「プロパティリリース」とは?ストックフォトと広告写真の関係性
ストックフォトのレタッチ方法を考えよう。効率良く写真をお金にするヒミツ。
ストックフォトをより多く登録するために撮影・現像を効率化しよう
基本的には、広告で求められるクオリティを保ちつつ、テーマやバリエーションをより多く販売することができれば、ユーザーの目に留まりやすくなり、売れる可能性は上がる!らしいです。
これは以前株式会社アマナイメージズ取締役/クリエイティブディレクターの松野正也氏から「写真をお金にする方法。」を伺った際にこっそり教えてもらいました。
ですが、頑張ってレタッチして素材登録をした大量の写真が、広告として求められているクオリティでなかった場合、大量に販売したところで1枚も売れないという現実もあります。
ではどういった写真を撮ればいいのか、という具体的な撮る内容については「構図やバリエーションで劇的に変わる!ストックフォトで人物写真を撮影する際に必要なこと。」で書いているので気になる方はこちらも読んでみてください。
この記事では、撮影から現像というワークフローの中で様々な効率化により短時間で質の良いものを多く制作するためのひとつの方法として、紹介していこうと思います。ご参考になれば幸いです!
広告写真において、絶対に対応しなければいけない事
撮影や現像の効率化の前に、撮影中か現像で修正するかはどちらでも良いと思いますが、広告写真として販売するにあたり絶対に対応しなければいけない事があります。これがクリアできていないと、広告写真として使いづらい、使い手にリスクがある写真となってしまいます。
ざっくりですが、その内容がこちらです。
- ロゴや商標、ナンバーなどが写らないようにする・もしくは後処理で消す
- 商用撮影が禁止されている場所で撮影をしない
撮影してはいけない場所や権利などについて詳しくは「モデルリリース」「プロパティリリース」とは?ストックフォトと広告写真の関係性」をご参照ください。
どんなに良い写真を撮っても、売れない広告写真になってしまうと元も子もないので、基礎をしっかり押さえてストックフォト制作にのぞみましょう!
撮影時に気をつけたいポイント
撮影時に気をつけるべきことは、撮影時にしか直せない事を徹底して直すことです。当たり前ですが、これが中々出来てなかったりしてあとで泣くことが多々あります。また、後処理で消せる場合も(障害物や写り込みなど)最初から後処理が入らないように撮影したほうが後処理もなくスムーズに写真を現像できますよね。
それをできるようにするには、何が「撮影時にしか直せない事」なのか、「直しておくことでどのくらい後の作業が楽になるのか」という想像力が必要になります。また、何がNGであるかという良し悪しも判断できるようにならないといけません。
そして、絶対的にこれをやったらNG!というのも明確にないですし、難しいとは思いますが、私の撮影したものを例に撮影時に気づいて直したものを紹介します。
失敗例
撮影の失敗例がこちら。(赤マル部分が主な失敗)
- 窓のゴムが外れているのが見える
- 奥の椅子の上やテーブルの上に物が置いてあってゴチャゴチャしている
改善例
改善した写真がこちら。
1枚目の改善した方法は、
- 窓に寄りかかってもらいゴムを見えないようにした
- 奥の椅子やテーブルは見えないように寄って撮った
2枚目の改善した方法は、
- 窓の外れたゴム部分を前ボケにし目立たなくさせた
- 右側の窓も少し閉め、奥の椅子とテーブルを見えないようにした
つまり、隠しました(笑)
奥の椅子やテーブルのゴチャゴチャしたものは全て移動させても良かったのですが、自分の手がとどく範囲でも改善可能だったので、撮影のスムーズさを重視してこのような方法をとりました。あとは、実験的なカットだったのでそんなに時間をかけなくても良いかなと思ったのもあります。
失敗に気が付くことが大事
失敗例を紹介しましたが、私は撮影時に失敗だとすぐに気がつく事は多くありません。他の人に写真を見せた時に指摘されて気が付いたり、撮影の途中で画像を確認して失敗に気がつき、撮り直したりもします。セットの配置を変えてしまっていても、どうしても…という時はもう一度セットを組んで撮り直すこともあります。
最悪なのは、撮影が終わってPCに画像を取り込んでいる時に失敗を見つけることです(笑) 私のなけなしの合成技術でどうにかなるものだとまだ対処できますが、ピントやブレや、上から絵を描くレベルじゃないと消せない障害物なんかはお手上げです。
しかもそういう写真に限ってモデルの表情はすごく良いのに…!と悔しいものだったりします。泣く泣くボツにしつつ、撮影時の確認が物凄く重要である事を痛感する瞬間です…。
現像で出来る事は現像でやる
とにかく、視野を広く持つ事と、画像を要所要所でよく確認して、できれば他の方にも見てもらい、見逃しの無いようにチェックするのを徹底する事で、より多くストックフォトを登録できる鍵になるのかなと思います!
ただ、良い瞬間にシャッターを切りたいので、細かい事に気を取られすぎるあまりモデルの自然な表情を押さえられなかったり、良い写真が撮れなかったりなんて事にはならない為に、現像でなんとかなる事はもうあまり気にしないようにしています。
Lightroomを使った現像のポイント
私はいつも、Lightroomを使って現像しています。主にやっている事は下記の通りです。
- 写真の露出・ホワイトバランス・コントラスト・色味を整える
- 同じシーンの場合、上記の設定を統一させる
- 写真の構図やバランスや不要なものが写り込んでいる場合、トリミングを行う
- ロゴや商標、ナンバーが写ってしまったものを消す
ざっくりこのような作業をしています。今度を実例を交えて詳しくご紹介していきます。
現像例
撮って出し / 現像後
かなり変わっていますね!露出やホワイトバランスを調整しつつ、マスクを使って部分的にも露出やコントラストを調整。ハイライトとシャドウの色味も変更し、少し海外風な雰囲気のあるものに仕上げました。
バッチ処理で簡単に大量現像!
他の同じシーンで撮影したものにも、同様に現像していきます。が、また1つ1つ設定を変更していくのではなく、1枚に行なった設定をそのままコピーアンドペースト出来るので、他の同様のシーンは一括で現像を行います。
その中で、少しマスクの位置を変えたり、人物の顔がはっきり写っているものは肌の色味に写真を少し合わせたりと必要に感じたものだけピックアップして少し修正するようにしています。
やり方
バッチ処理って何?という方がいるかもしれないので、やり方をサクッと紹介します!カップラーメンでも片手にぜひ。
コピー方法
まずLightroomで1枚写真を現像します。そして、画面左下にある「コピー」をクリック。
そうするとこの「設定をコピー」というポップアップが開きます。ここで、コピーする現像設定を詳細に選ぶことができます。レンズ補正・変形・スポット修正・切り抜きに関しては、気になった時に単体で変更すればいいかな、と思うので、それ以外の設定にチェックを入れました。ここは自分がコピーしたいと思う部分を、好きなようにチェックしてください。
ペースト方法
次は、未現像の先ほどと同じシーンで撮影した画像を選択し、左下にある「ペースト」をクリック。
これで、先ほどコピーした現像設定がそのまま画像に当てこまれました。
微調整
少し明るすぎたので、若干調整し、完成!カップラーメンもそろそろ出来上がってる頃合いです。
邪魔なものを消そう!
修正前 / 修正後
画像はPCのロゴを削除した例です。
簡単!スポット修正ツール
スポット修正機能で、消したい箇所にサイズを合わせてワンクリックで削除する事が可能!試しにやってみた例がこちら。
スポット修正ツールを選択
画面左側にある赤マル部分の、手の傷を消そうと思います。画面右側の赤マル部分で囲ってあるものが、スポット修正ツールです。こちらをクリック。
修復モードを選択
スポット修正ツールの設定画面が下に表示されます。まず、右上の「修復」をクリック。修復モードにしたら、「サイズ」を消したい対象の大きさに調整します。
消したい部分をなぞる
そして消したい部分を選択すると、このように選択した場所(色やパターン)に近い場所を自動的に拾ってきて、その情報から馴染むように修復してくれます。
要注意
このスポット修正ツール、現像設定をコピーアンドペーストする時に一緒に適応してしまわないように気をつけましょう!三脚で固定して動かないものを撮っている場合は大丈夫ですが、そうでもない限り、現像設定のコピー元画像と同じ位置でスポット修正がされてしまうことになります。自分は誤ってやってしまい、修復しなくていい部分にスポット修正が適応されて変な感じになってしまう事がよくあります(笑)
まとめ
Lightroomで一括現像という選択
今回記事で書いている方法は、撮影と、Lightroomだけで出来ちゃうとても簡単なやり方です。
Lightroomでの一括現像作業は、スピーディ且つ俯瞰的に自分の表現したい世界観に統一させていく事ができとても便利ですが、本来はPhotoshopも使いながら1枚1枚丁寧に時間をかけて仕上げていくべき、でもあります。1枚の写真作品としての完成度が上がれば上がるほど、ユーザーが使いたくなるのも当然ですし、投入する作品も、より厳選することで「なぜ売れたのか」、「なぜ売れなかったのか?」という原因が判別しやすくなります。
ちなみに、自分の作品撮りでの撮影は、枚数を500枚の中から20枚くらいしか使わなかったりするくらい、納得のいくものしかセレクトしないですし、レタッチもしませんし、世に出していません(笑) そこまで突き詰めて撮ったストックフォトを一回登録してみて検証しても良いかもしれませんね♫