スマートフォンで簡単テーブルフォト撮影テクニック! 自然光を上手に使う方法

こんにちは。Nana* (@necozalenky) です。スマートフォンで撮影するテーブルフォトテクニック、今回は、自然光を上手に使う方法を紹介します。基本的な光の使い方から、思い通りに撮影するために気をつけるべきポイントまで解説していきたいと思います。

その前に当たり前すぎるかもしれませんが、念のために大前提から。自然光を使った撮影では室内の照明は消すようにしましょう。一般的な住宅用照明はライティング機材のように演色性が高いわけではないので、実際の色を忠実に再現することが難しく、不自然な色になる場合があります。さらに照明の下で撮ると影が不自然にできてしまいます。スマホに限りませんが、自然光を使う場合には環境光の影響を受けずに撮影した方が綺麗に撮ることができます。

演色性:照明などの光源に照らされたときの、物の色の見え方の性質。自然光に照らされた時の色を忠実に再現できるほど、演色性が良いとされている。

スマートフォンで簡単テーブルフォト撮影テクニック! 自然光を上手に使う方法

光の向きによる印象の違い

スマートフォンの場合でも、光の向きによる印象の違いは、他のカメラで撮影する時と変わりません。基本的な光の向きについてはこちらの記事で紹介しています。

同じ被写体を例に、順光、サイド光、半逆光、逆光で撮影した場合の印象の違いを比較してみましょう。順光の場合は、被写体の後ろ側に影ができるので、被写体自体には影がつかず、フラットな印象になります。サイド光は陰影があり、立体感やコントラストが強調されているのが分かります。半逆光はサイド光よりも影になる面積が大きくなり、輪郭の部分にハイライトが入っているのが分かります。逆光は手前側が影になるので、アングルや光が入る角度、被写体の形によっては色を表現しにくくなります。

料理写真でおすすめの光

影の見え方や印象の違いは、光が入る角度やアングルでも変わりますし、どういう写真に仕上げたいかで光を使い分けると良いと思いますが、スマートフォンを使った自然光の料理撮影ならば、色や立体感、艶感などを表現しやすいサイド光か半逆光がおすすめです。

サイド光
半逆光
1枚目がサイド光で撮影したもの。左からの光で撮影しているので、トーストやカップ、プレートの右側が影になっているのが分かります。光が当たっている左側の部分は色が綺麗に表現できています。

2枚目は半逆光で撮影しています。左後ろからの半逆光で撮影しているので右手前が影になっています。サイド光よりも影の面積が大きくなるので、先程の2枚よりも影の印象が強くなっていることが分かります。立体感はありますが、シャドウ部は色を綺麗に表現することができません。

ローアングルでケーキなど高さのあるものを撮る場合には、半逆光だと影になる面積が多くなるので、サイド光の方が色を綺麗に見せることができます。もし艶感を優先したいならば、半逆光で撮ると艶を表現しやすくなります。艶の見え方はアングルでも変わります。スマホを構えながら綺麗に見えるアングルを探してみてください。

露出オートで気をつけたいポイント

ISO感度

スマホの場合は、デジタル一眼レフとは違って、基本的にオート設定で撮ることが多いのではないかと思います。オートでも思い通りに撮るために気をつけたいポイントを2つ紹介します。1つ目はISO感度。私がいつも使っているiPhoneの標準カメラアプリもそうですが、マニュアルで露出を決めることができないアプリを使うと、ISO感度、シャッタースピードはカメラ側がオートで決定します。そのため光量が不十分の場所で撮影すると、ISO感度が上がりやすく、ノイズの乗った写真になることがあります。

次の2枚の写真を見比べてみましょう。どちらもiPhoneの標準カメラアプリで撮影しているので露出はオート設定です。

1枚目は自宅の窓際のレースカーテン越しの半逆光で撮影したもの。それでも自宅は暗く、自然光だとシャドウ部にノイズが乗りやすいのですが、パンケーキや目玉焼きを見ると、美味しさは表現できているかなと思います。撮影データはISO100、SS1/120でした。

一方2枚目は同じ場所ですが、カーテンで少し光を遮って撮影したもの。こちらはパンケーキの表面にノイズが乗ってしまっていて、美味しさが半減しているように見受けられます。撮影データを確認すると、ISO640、SS1/25となっていました。

明るさを確保できないような場合にはライティングを使う方法もあります。ストロボを使った撮影方法についてはこちらの記事で説明しているので興味のある方は併せて読んでみてください。自然光で撮影する場合には、十分に明るさが確保できる場所を選ぶと、綺麗な画質を保つことができます

背景と被写体の明度差

2つ目のポイントは明度差です。一般的なカメラでも同じですが、被写体と背景に明度差がある場合は適切な明るさを判断できない場合があります。例えば背景が黒っぽく被写体が白いような場合、カメラが画角内を暗いと判断して、露出を上げようとすることがあります。
次の2枚の写真はiPhoneの標準カメラアプリで撮影したもの。1枚目の写真は白背景で撮影していて、羊の色やディテールが表現できていますが、2枚目を見ると被写体のハイライト部が白飛びしていて、ディテールも潰れているのが分かります。

白飛び:明るい部分の階調が失われて、白くなってしまうこと
黒つぶれ:写真の階調が失われて、黒くなってしまうこと。影の部分でおきやすい
白バック
黒バック
2枚目は同じ被写体を黒い背景で撮影したものですが、被写体と背景の明度差が大きい場合にこのようなことが起こりやすくなります。数年前に比べ、最近のモデルは明度差があっても綺麗に撮れるようになったように感じています。またモデルによっては、露出を合わせたい場所(被写体など)をタップすると、そこに露出を合わせてくれるスポット測光のような機能があります。

先程の羊の顔をタップして撮影すると、このように白飛びが改善されました。

この方法でも、背景が不自然になってしまったり、白飛びが改善されなかったりして、思い通りの露出にならないような場合には、背景を選ぶようにしましょう。背景と被写体の明度差が小さい方が、適正露出になりやすいです。先程の白背景のように、被写体との明度差を抑えた背景に変えてみましょう。もし明るい背景にして被写体のシャドウ部が暗くなってしまうような場合には、レフ板を使うのも一つの方法です。
先程の白背景にレフ板を使ったものが次の写真です。

レフ板:被写体に光を反射させる板のこと。

この羊は、左サイドから光を当てると首元が顔で影になるので、右側からレフ板を当てることで少し影を柔らかくしました。

まとめ

スマートフォンで自然光を上手に使うポイント

  • 自然光で撮るときは環境光は消しておく
  • 料理はサイド光か半逆光がおすすめ。
  • 綺麗な画質で撮影するためには、ISO感度が上がってノイズが乗らないように明るい場所を選ぶ。
  • 背景と被写体の明暗差が大きく、思い通りの明るさで撮影できない場合には、被写体に近いトーンの背景に変えてみる
  • 被写体のハイライト部とシャドウ部の輝度差が高くなる場合には、レフ板を活用する。

露出オートで撮影する機会が多いスマートフォンですが、思い通りの画質や明るさで撮影するためにはちょっとしたコツが必要です。以上のことを意識して、次回の撮影に生かしてみてくださいね。

ギャラリー

関連記事

始める前に知っておきたいテーブルフォトの基本!光の関係、ゴールを決める、レンズなどの機材を選ぶポイント。

Profoto C1 Plusでスマートフォンテーブルフォトを思いのままに

スマートフォンテーブルフォト撮影テクニック!『歪み』を意識してクオリティをあげよう

Pocket
LINEで送る