いやぁ 贅沢。今回の素材もTHE あきりんくろそん先輩の手によるBeautiful People ♪
YOSSHAでおなじみの俳優の鶴田祐也氏にご登場いただきました!!!!!!!!
構図のラインを生かしたレタッチテクニック
元の画像はコチラ♪
さっそく元画像。じゃじゃん♪ さすが俳優さん、決まってますね〜 腕の角度に注目。
車のドアの斜線ときれいなXになっていますね。そしてこの斜線と目線が同じ方向に向かっていることで絵に“動き”が出ている見事な構図です。
この“動き”が今回のポイント、レタッチをするときに重要なのは「そこに何が写っているのか」を知ることです。人とか車とかそういうモノのことじゃなくて“動き”や“時間”といった状況を示唆するものですね、それから構図の外をイメージすること。
多くの場合こういった要素が写真からエモーショナルな印象を引き出すのに役立ちます。
目線と構図
この写真の場合はこんな感じ。緑が目線。青が車のドア、このドアに沿って光が走っています。
このベースラインを活かして色調補正をしてみましょう。
レベル補正で顔の影を強調
すっかりお馴染みになりました素材整形。といってもちょっとテカリを抑えてレベル補正で陰を強調して輪郭(骨格)を出しただけ。
ベースになる基本的なレタッチ
ベースになる基本的なレタッチから。レイヤーグループ「v1」がベースになります。
作業順序は、
トーンカーブで階調を整え、色を決める
①トーンカーブで階調を整えて②で色を決めて…
調整レイヤー「白黒」を描画モード「ソフトライト」で挿入、色ごとの重さを調整
③調整レイヤー「白黒」を描画モード「ソフトライト」で挿入、色ごとの重さ(感覚的なものですが)を調整しています。
調整で潰れてしまった目線を復活
調整の結果、肝心な目線が潰れてしまったので白眼に不透明度4%で白を載せ、黒眼を明るくして目線を復活させます。
構図の中のラインを強調
ベースラインをぼかし、描画モード「ソフトライト」に
で。 ここまでやったらベースになるレイヤーグループ「v1」を統合して複製(⌘+option+E)します。
今回はコントラストを上げて暗くしつつ構図上の光の流れを活かして… というのが目指すところにしましたので、
そしてフィルター「ぼかし(移動)」で構図のベースラインに沿ってぼかします。ぼかしの量は見た目合わせでOK。
このレイヤーを描画モード「ソフトライト」不透明度34%にすると….
こんな感じ。
射し込む光を強調
さらに射し込む光を強調して(多角形選択ツールでざっくりと。詰めはマスクで丁寧に!)
カラールックアップで色調を変換
カラールックアップから3D LUTファイルを選んで適用したら完成…
完成!!
どん♪
今回のポイントは「構図の中のライン」でございました。左下から右中ほどに流れるラインを中心に組み立てて、リアウィンドウ奥の背景を明るく、車内を暗くすることで奥行きを演出しています。
あと「眼」。視線を潰さないように慎重に検討してみてください… テクニック的には非常に単純で簡単ですが違和感を出さない匙加減がとても大事です。
次回予告
次回も構図と色調補正の続き、トリミングなども絡めて応用編です。
引き続きよろしくお願い申し上げます!!
▲次回予告