先日、長い時間をかけて準備をしていたヒーコ公式オンラインストア「ヒコマート」がオープンしました。そこではレタッチの際に役立つプリセットやアクション、撮影に役立つマル秘情報などみなさんがより気軽に写真を楽しんでもらえるようなコンテンツをたくさん販売していきます。
そして、今回は写真のレタッチで簡単に使用できる6種類のLightroom Classic&Photoshop CCのレタッチデータ、プリセットの活用方法について学んでいきましょう!基本的には、MacもWindowsも読み込み方法の動きは同じです。レタッチデータ・プリセットの使い方をマスターすれば、レタッチがさらに楽しくなりますよ!
はじめに
まず、プリセットとはなんぞやと言う方のために簡単に説明すると、プリセットとはハイライトやシャドウなどの数値を保存したもので、クリックするだけで保存した効果を写真に反映することができる魔法のレシピです。先人が苦悩して生み出した世界観をワンクリックで手に入れられるって凄くないですか?
さらに、すでに出来上がっているパラメーターから研究することで、1から作るよりも100倍早く、自分の好きな色や目指したい世界観を創ることができるので、プリセットをそのまま当てはめるだけではなく、研究素材として使うこともおすすめです。
前置きが長くなりましたが、今回ご紹介するプリセットはLightroom Classicで使えるものが2種類。Photoshop CCで使えるものが3種類となっております。
プリセットの種類
- Lightroom Classic→「xmp」「dng」
- Photoshop CC→「psd」「cube」「acv」
Lightroom Classic プリセット
Lightroom Classic プリセットとは
Lightroom Classicのプリセットには拡張子が「.xmp」と「.lrtemplate」の2つがありますが、今回は、ヒコマートで販売している「.xmp」のデータのインストール手順をご紹介します。バージョン 7.3 (2018年4月リリース)以降の最新のLightroomでご使用いただけます。
Lightroomプリセットデータ(.xmp)の活用手順
1.左のパネルの「▼プリセット」の横の「+」を選択
2.「プリセットの読み込み」を選択
3.ダウンロードした「.xmp」のファイルを選択
4.左のパネルにファイルが読み込まれていることを確認し、選択
5.写真にプリセットが適用されます
Lightroom カラープロファイル
Lightroomでのカラープロファイルデータ(.xmp)の活用方法
1.読み込みの方法はプリセットと同じです
2.左のパネルの「▼プリセット」右横にある「+」を選択
3.「プリセットの読み込み」を選択
4.ダウンロードした「.xmp」のファイルを選択
5.カメラプロファイルが読み込まれます
6.データが読み込めたら、画面右の「プロファイル」を選択
7.プロファイルの中の「参照」を選択
8.データが適用されます
DNGデータ
DNGデータとは
DNGデータとは、現像済みのRAWデータのこと。現像されたパラメータが既に設定されているので、実際にその写真を調整するもOK!そのままプリセットにするもOK!プリセットとして保存したい場合の手順をご紹介します。
Lightroom ClassicでのDNGデータ(.dng)の活用方法
1.Lightroom Classicで写真を読み込む要領でDNGデータ(.dng)を読み込む
2.「現像」タブの「プリセットモジュール」から「プリセットの新規作成」を選択
3.プリセット名を設定し、作成を選択します
4.開いたファイルの設定でプリセットが作成されます
5.他の写真にも適用してみましょう。
PSDデータ
PSDデータとは
「.psd」という拡張子を持つPhotoshop独自のファイル形式で、Photoshopの編集状態を保存することができるデータのことです。ヒコマートで販売しているPSDデータは、調整レイヤーを見れるようになっています。
レイヤーパネルを見ていただければ、調整レイヤーではどのような色調補正を施されているか、どのような描画モードを適用しているか、どのようなマイクロレタッチが行われているかを知ることができます。一枚の写真がどのような工程を経て完成しているのかを確認すれば、あなたも思い通りのレタッチができるようになっていきます。
調整レイヤーひとつひとつにどのような設定がなされ、それがどのような役割を果たしているのか。それらが複数合わさることで、どのように全体のバランスを作っているのかを直接見ながら学べます。
PSDデータ読み込み手順
1.Photoshop CC を開く
2.「開く」を選択
3.使用したいPSDデータ(.psd)を選択し、「開く」
4.データが開かれ、セット完了
PSDデータ活用方法
PSDデータから、レベル補正やトーンカーブなどの設定のみを保存してプリセットとして活用できます。
1.保存したいパラメータが設定されている調整レイヤーのレイヤーサムネイルをダブルクリック(今回は「トーンカーブ」)
2.「属性」パネルの右上にあるメニューアイコンをクリックし「トーンカーブプリセットを保存」を選択
3.任意の名称をつけ、保存(今回は、「任意のプリセット名を入力」)
4.プリセットとして保存されます
5.他の写真にこのプリセットを当てたいときは、新たなドキュメントでその写真を開き、トーンカーブ調整レイヤーを作成します
6.「属性」パネルの右上にあるメニューアイコンをクリックし、「トーンカーブプリセットの読み込み」を選択
7.先ほど作成したトーンカーブプリセットを選択することで適用できます
LUTファイル
LUTファイルとは
LUT=カラールックアップのことで、色味の補正するプリセットのようなものです。ここでは、Photoshop CCでのカラールックアップファイルの活用方法をご紹介します。
PhotoshopCC でのLUT(.cube)ファイルの活用方法
1.カラールックアップ調整レイヤーを追加する
2.「3D LUTファイルを読み込み 」を選択
3.使いたい「LUT(.cube)」データを選択、開く
4.写真に適用されているのを確認できたら完了です
トーンカーブプリセット
Photoshop CC でのトーンカーブプリセット(.acv)活用方法
パネルオプションから読み込む方法
1.トーンカーブ調整レイヤーを追加する
2.調整レイヤーを選択した状態でパネルオプションから「トーンカーブプリセットを読み込み」を選択
3.使いたい「トーンカーブプリセット(.acv)」を選択して、開く
4.写真に適用されているのを確認できたら完了です
「属性」パネルの「プリセット」から指定する
すでに読み込んでいるデータを呼び出す際の手順です。
1.「属性」パネルを表示する
2.「プリセット」項目から使用したいプリセットを選択
最後に
フォトレタッチに覚えておくと便利な、プリセット・現像データの使い方について6つのデータをご紹介しました。このデータを今すぐ活用したい!実践したい!という方は、ヒコマートでプリセットを購入して学びを深めてみてはいかがでしょうか?