こんにちは、あらゆる布で身を包んで眠るミイラスタイルが一部で定評のある黒田明臣です。今回も重い腰を吊り上げながらYoutubeで収録した動画のご紹介をします。
デジタルを主体としたあたらしいポートフォリオ制作がスタンダードとなっている今、SNSによってキャリアの礎を築いてきたナチュラルボーンデジタル寵児なフォトグラファーである酒井貴弘氏が、あえて古き良きポートフォリオブック制作にチャレンジ。
ブック制作で高まった熱が冷めないまま、今回はいざ印刷する前に、ということでハードウェアキャリブレーションに密着しました。
EIZOさまにもご協賛いただきまして、黒田が普段活用しているColorEdge CS2740と共にキャリブレーションまでの流れをドキュメンタリー。
ポートフォリオ制作 密着ドキュメンタリーとは
この効率の時代に、あえて非効率的且つ時代錯誤とも思えるアプローチで挑む姿にはきっとみえない価値があるのではないか?
そう考えたわたくしは、一人の友人としても、一人の写真家としてもこの背中は記録に残さねばなるまいということで、酒井氏がポートフォリオを制作するまでの道のりを追いかけていくドキュメンタリー形式の動画になっています。
フォロワー15万人超。写真の関係者含めてここまで多くの人に知ってもらっているのに、何故あえていま、アナログにポートフォリオブックをつくるのか?
本人のリアルな反応を収めながら、引き続き制作までのプロセスを追っていけたらと思います。
本編はYouTubeのかむかふちゃんねるよりお届けします。
(今回もページのさいごに、YouTubeへのリンクがあります。)
ちなみに今回は説明が多い回になるので、もしかしたらわたくしの話すスピードが亀より遅いことが功を奏する瞬間かもしれません。
なぜキャリブレーションが必要なのか
前回はポートフォリオのブック制作をしたので、今回はそのブックに収める作品を印刷する前の工程にチャレンジ。
印刷をする前に、自分が追求したい色はなにか、プロダクション環境を整えながら、期待通りの色へとコントロールする作業、カラーマネジメントについてハンズオンで実践。
ノートパソコンやスマートフォンなど、自分の環境だけでみていると知らず知らずと味付けされた食材を調理しているようなことになってしまいます。今回は、ハードウェアキャリブレーションというモニター自体の色を正しく測色しながら色のコントロールを行いました。
実際にわたくしの愛用しているモニターを使用することもあり、キャリブレーションの必要性から基本的な部分をお話ししています。専門家ではないので、詳細は下記のEIZOさま公式ホームページより説明記事をご高覧ください。これからカラーマネジメントに挑戦しようとしている方やキャリブレーションのことをよく知らない方にも、何か発見があるかもしれませんし、なかったとしても面白いと思ってもらえたら本望です。
コロナも明けて、写真展なども盛んになってきているので、より印刷なども盛り上がってくるといいな、と思いながらそのための一歩を踏み出せる動画になっているかもしれません。
酒井氏が追い求める色を表現できるまで、わたくしにできることがあるならばスクランブル交差点でも、サバンナまででも身一つでついていく思いです。
モニターの接続から実演までお見せします
今回ハードウェアキャリブレーションの具体的な手順やモニターの設定について紹介、実演します。さらにカラーナビゲーターソフトウェアを公式サイトからダウンロードしインストールするところまでお余すことなくお見せします。
さらにキャリブレーションを行ったモニターでのレタッチを経て、実際に印刷を行いその違いを比較までしていきます。
動画のトピックス
- キャリブレーションとは
- キャリブレーションの準備
- 今回印刷する写真
- EIZO製品の紹介
- キャリブレーションの実施
- キャリブレーション後の見え方の違い
- 印刷用で再現像とWeb用との比較
本動画について
EIZO
1968年の創業の国内メーカー。映像技術による高品質・高機能の映像機器及びシステム・サービスによるソリューションを、ビジネス、ヘルスケア、クリエイティブワーク、インダストリー、アミューズメントなどの幅広い市場に提供。
EIZOライブラリー
中身を知ればなっとくのお役立ち情報が満載のEIZOライブラリー。今回のモニターキャリブレーションに関する情報は、ぜひ本動画と合わせて下記よりご覧ください。
使用モニター ColorEdge CS2740
今回ハードウェアキャリブレーションに使用したのは、ColorEdge CS2740。黒田が日頃から愛用しているモニター。フルHDの4倍にあたる4K UHD(3840×2160)高解像度を表示可能な27型。
カラーマネージメントモニター「ColorEdge」シリーズの専用ソフトウェアで、無償で使用可能。ColorEdgeとColorNavigator を組み合わせることで、モニターのキャリブレーションや、調整目標の作成・編集、複数台のモニター管理を手間なく正確に実施できます。
使用センサー EX4
コンパクトな測色計を搭載したColorEdge専用のキャリブレーションセンサー(測色センサー)のEX4。使用の際には 専用のソフトをダウンロードしてください。ダウンロードの方法、使い方はぜひ動画をご覧ください。
登場人物
酒井 貴弘 氏
長野県生まれ。関東を拠点に活動。
ポートレート・スナップを中心に、広告案件やタレント・モデル撮影、グラビアや写真集撮影、ファッションの分野で活動。
特に最近では私が撮りたかった女優展への参加や、NGT48本間日陽1stソロ写真集の撮影など、俳優やアイドルの撮影に強みを持った活動も行っている。
SNSではフォロワーがのべ17万人を超えるなどインフルエンスにも強みがあり、マルチに活動しながらこれまでの形に囚われない新たなフォトグラファーキャリアを模索している。
黒田 明臣
株式会社XICO 代表取締役。
フリーランスエンジニアから写真家・実業家へキャリアシフト。ソフトウェア設計、ビジネスデザイン、B2B/コミュニティマーケティング、ビジュアルプロデュースを掛け算。自社経営をはじめ、外部顧問としてビジネスデザイン領域や事業戦略設計の支援、フォトグラファーとして広告写真制作やプロデュースなど浅く、広く、活動中。
奇妙で愉快な物語はさらにつづく!
キャリブレーションを終えて実際に印刷をしたあとのアフタートークでは、穏やかながら嬉しそうな酒井氏の笑顔が印象的でした。次回はついに写真を印刷する工程へ。ついにブック完成に向けて最終章が走り出します。この物語の結末は果たしてどうなるのか?ぜひYouTubeにて本編をのぞいていってください。