フィルムカメラで日々を綴る。点を線にするための家族写真とは。

こんにちは!フィルム大好きTK_Photo(@takuya096)です。唐突ですが僕は写真を「家族とのコミュニケーションツール」だと捉えています。写真を趣味にしているからこそ、家族との今の良い関係性があると言っても過言ではありません。

カメラ好きな方には、デジタルでもフィルムでも良いので、ぜひ家族写真をたくさん撮ってほしいと思っています。今回は、どうして写真が家族との関係性を良くしてくれるのか、家族写真を撮影するときのポイントについて語らせていただきます。

家族写真は格好のコミュニケーションツール

先日、実家で妻と一緒に僕の幼少時代のアルバムを見返したのですが、当時の自分と僕の子ども(プライバシー保護のため娘の顔はスタンプで隠しています)の顔が瓜二つすぎてめちゃくちゃ爆笑しました。また、最近子どもがカメラを向けると急にポーズを取るようになったのですが、そのポージングが妻の幼少期と全く同じで震えました(笑)。

皆さんも似たような体験があると思いますが、家族写真は格好のネタです。あの時はこうだった、実はこんなことがあった。点を記録するものである写真が、後になってアルバムを見返してみると、どんどん線で繋がっていく。一瞬で笑わせてくれるし、とんでもない話を引き出したりもする。僕たち家族にとって写真は、とても面白いコミュニケーションツールなのです。

我が子の出産をカメラに収めたときの幸福感たるや

家族を通して写真と関わっている僕ですが、写真を本格的に撮り始めたのは子どもができてからです。以前からコンデジは所有しており、妻の妊娠が分かって初めて一眼レフカメラのNikon D750を購入しました。おかげで、我が子が生まれた瞬間を綺麗に写真に収めることができました。今もその写真はプリントして部屋に飾っていますが、見るたびに「カメラを趣味にして良かった!」としみじみ思います。

カメラを趣味にして、写真を撮ることを日常にすると、何気ない子どもの日常や出かけたときの思い出をたくさん形に残すことができます。僕はそれらの写真を共有アプリで家族とシェアして、離れて暮らしている両親にも届けています。コロナ禍であまり会えない時にも、写真を通して孫の成長を頻繁に見せてあげられたので、こまめに写真に残しておいて本当に良かったなと思っています。

家族写真を撮影するときの4つのこだわり

家族写真の良さをお伝えしたところで、ここからは実際に僕が家族写真を撮影する際に気をつけていること、こだわりを4つご紹介していきます!

①こだわらないこと


「いきなり何言ってんだ」と思われそうですが、被写体が子どもである場合、こだわらないというのはかなり重要です。なぜなら子どもというものは、とにかく動き回る生物だから。きちんとピント合わせなんてしていると、面白がってズンズン近づいて来ます。僕がメインで使っているのはマニュアルフォーカスのフィルムカメラばかりなので、いちいちピントを気にしていたら何も撮れません。ですから、あらかじめ置きピンしておくか、ピントが合っていなくてもとにかくシャッターを切ります。これが案外いい写真だったりして。

あとは「ここだ!」と思ったときは、シャッターをたくさん切るようにします。フィルムだからもったいないとか一切考えません。シャッターをためらった瞬間、転んでご機嫌斜めになって撮影終了なんてざらにあるので…。デジタルを使用するときも、絞り優先やISO感度にもあまりこだわりません。ざっくりとした使い分けとして、暗い場所でも動きまわる子どもをぶらさず撮りたい場合はシャッター優先にしてISOはオート、日中の天気がいい場合はいちいち設定はいじらずISO100にしてプログラムモードを使用しています。

貴重な一瞬を切り取るためにも、「こうでないといけない」というこだわりはいったん脇に置いておくことをお勧めします。

②自分も写る


写真家の浅田政志さんの映画『浅田家』をご覧になった方はわかると思うのですが、お父さんが写ってる写真がとても少ないんです。僕の父親も一時期写真にはまっていたので、実家には兄弟ごとの分厚いアルバムが残っているのですが、「父が写っている写真」はかなり少ないです。

別に自分がそこにいたことを残しておきたい訳ではないのですが、後からアルバムを見返したときに、ふと寂しくなる気がします。ですから、うちの場合は妻にも撮影を頼みます。旅行時には「写ルンです」を一台渡すようにしており、毎回出来上がりをかなり楽しみにしているみたいで、最近は「写ルンですは買わなくていいの?」と催促されるようになりました。

また妻だけでなく、最近は子どもにもシャッターボタンを押してもらうようにしています。本人がすごく楽しそうに押してくれるので、ぼくも妻もすごく嬉しいんですよね。自然と良い笑顔が撮れちゃいます。他にも、スマホでセルフィーを撮るのもお勧めなので、是非試しにやってみてください。

③家族を巻き込む


家族写真って、どうしてもパパさんで完結していることが多いような気がするんです。パパは「撮ってあげている」と思っていても、家族からしたら「撮られている、付き合ってあげている」という少し残念な関係性になっていることも意外と多いのではないでしょうか?

皆さんご存知の名作『ちびまる子ちゃん』には、三つ編みおさげで眼鏡をかけたまる子の友人、「たまちゃん」が登場します。たまちゃんのお父さんは写真が趣味で常に首からカメラをぶら下げているのですが、ことあるごとに写真を撮りまくるので、娘と妻からうざがられています。なんと恐ろしいことか。そんな事態を回避するべく、前述の通り子どもにシャッターボタンを押してもらうなどをして、家族全体を巻き込むことを強くお勧めしておきます。

④SNSへの公開の線引きを考える


子どもが成長してきたので顔がはっきりとわかる写真や、裸の写真をSNSに公開するのは今後控えようかなと考えています。もちろん全ての方がそうすべきとは思っていませんが、うちの場合は妻も子どもの顔がはっきりわかる写真を投稿することをあまりよく思っていないので、一定のラインで線引きをしています。後から揉めないように、これに関しては各ご家庭で話し合って決めておくと良いと思います。

以上の4つが僕のこだわりです。参考になることがあればぜひ取り入れてみてくださいね。

僕が実際に使っている道具について

安価で良い色合いが出るコスパ最強フィルムはこれだ

フィルムで撮るときによく使うのはリーズナブルなKodakのカラーネガフィルムKodak Gold 200です。いい写真は撮りたいけど財源にも限界があるので、”できるだけ安価だけれど、良い色合いが出るフィルム”を探し求めた結果、これに辿り着きました。

残念なことに、フィルムはここ数年で徐々に値上がりしています。デジタルはとても便利なのでデジタルだけに絞るのも良いかもしれませんが、フィルムには独特の良さがあります。実家に帰省したときに父親がフィルムで撮ってくれた写真を見返すと、何ともいえない味わいを感じます。プリントしたときも、デジタルカメラやスマホで撮った写真と、フィルムで撮った写真では仕上がりが全く異なります。デジタルも良いですが、僕はフィルムで撮った家族写真がすごくしっくりくるので、なるべくフィルムで家族写真を撮るようにしています。

マニュアル機とAF機の使い分け


ちなみに時間に余裕があるときは、マニュアル一眼レフNikonF2をよく使用しています。あまり動かない被写体で、時間に余裕があるシーンではマニュアル機、そうじゃないシーンではAF機という使い分けです。先日行った七五三では子どもの機嫌がすこぶる悪く、すぐに撮り終わらないといつまた機嫌が悪くなるかわからなかったのでAF機ですごく助かりました。

部屋の中で写真を撮るときはマニュアル機の方が光の塩梅で細かく設定をいじれるのでとても楽です。しかし、最近は子どもが成長し、2人目が生まれたこともあり、レンズを交換する暇がなかなかありません。なのでもっぱら標準ズームレンズばかり使用しています。最近のレンズは標準ズームでもキレッキレな写りをしてくれるので重宝しています。

デジタル好きな人は、リスクマネジメントも忘れずに

僕の場合はフィルムで撮影することが多いので、ネガが残っていたらなんぼでも写真にできますが、デジタルでしかデータを残していない場合は、記録媒体が故障してデータが取り出せなくなったりしたら思い出がパーです。

つい最近、メインで使っていたPCが故障して動かなくなりました。外付けのHDDに保存していたので写真のデータは無事でしたが、HDDが故障する可能性もあります。ですから大事な写真はプリントして、万が一のときに備えておきましょう。定期的なプリントは、リスクマネジメントの観点から非常に重要だと思います。

想像しただけで泣けてしまう家族写真

いかがでしたか?長々と家族写真の良さについてご説明してきましたが、最後に僕の夢を語らせてください。それは、「子どもの結婚式で自分が撮った写真が使われること」です。最高です。感無量です。想像しただけで泣けます。あとは僕が小学生、中学生のときに、「小さい頃の写真を持ってくる課題」があったのですが、もし子どもにもそんな機会が訪れて、僕が作ったアルバムから写真を選んで使ってくれたら、嬉しいだろうなあ。某カメラメーカーのCMみたいに、将来自分の撮った写真を見て子どもが「父ちゃん写真上手いやん」なんて言ってくれたら…本望ですね。

家族写真を趣味にするとこんなに楽しみも膨らみます。これからも楽しみつつ、たくさんの思い出を写真で残していきたいと思います。この記事を読んで「家族写真を撮ってみたい!」と思った方がいらっしゃれば嬉しいです。一緒に最高の瞬間を撮り続けていきましょう。

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