ご無沙汰しております。死にかけの不死鳥、黒田明臣です。今回は、重い腰をクレーンで吊り上げながら YouTube で収録した動画のご紹介です。
この時代における一つの最適解、 Instagram のホーム画面を魅力的に整えながら、丁寧に掲載する写真を編んでいく。
そういうあたらしいポートフォリオの形がスタンダードとなりつつ昨今。SNSによってキャリアの礎を築いてきたナチュラルボーンデジタル寵児なフォトグラファーである酒井貴弘氏が、あえて古き良きポートフォリオブックの制作にチャレンジするということで密着してきました。
ポートフォリオ制作 密着ドキュメンタリー
この効率の時代に、あえて非効率的且つ時代錯誤とも思えるアプローチで挑む姿にはきっとみえない価値があるのではないか?
そう考えたわたくしは、一人の友人としても、一人の写真家としてもこの背中は記録に残さねばなるまいということで、酒井氏がポートフォリオを制作するまでの道のりを追いかけていくドキュメンタリー形式の動画になっています。
フォロワー15万人超。写真の関係者含めてここまで多くの人に知ってもらっているのに、何故あえていま、アナログにポートフォリオブックをつくるのか?
本人のお話も伺いながら、制作までのプロセスを追っていけたらと思います。YouTube という大海に潜む平和主義者のバミューダ海域と噂のかむかふちゃんねるよりお届けします。
(ページさいごに、YouTube へのリンクがあります。)
あ、わたくしの話すスピードが亀より遅い可能性があるので二倍速くらいでちょうどよいと思います。
なぜ、今ブックをつくるのか?
本動画内では、酒井貴弘氏がポートフォリオ制作に挑戦するきっかけや目的を紐解きながら、実際にブックカバーをオーダーメイドするまでのプロセスに密着。
なぜいまブックカバーを制作するのか? SNSをバックグラウンドに持ちながら、雑誌や広告を中心に活動してデジタルとアナログを行き来する異色の経歴をもった酒井氏ならではの課題意識。
彼を突き動かす飽くなき探求心と向上心の一端に触れながら、実際に制作のプロセスを追いかけます。
悩める制作のプロセス
ブックカバーの制作においては、その道40年以上となるコスモスインターナショナルまで往訪します。
数々のフォトグラファーのブックカバーを制作されてきたコスモスインターナショナル新山氏に、お伺いしながらご相談。
写真業界に入って約49年、3000余りのポートフォリオの制作に携わってきた新山氏の物腰穏やかなアドバイスをお伺いしながら、革やサイズなどを選択し、自分だけのカバーを制作していきます。
ブック制作でオーダーできる主なポイント
- 革の種類
- 革の色
- カバーのサイズ
- フォント
- 型押しを行う位置
- ブックのコーナーの形状など
本動画について
コスモスインターナショナル
海外・国産ポートフォリオやピクトランをはじめとする様々なインクジェット用紙などを展開する写真用品販売店。とくに銘入りのブックカバーといえばコスモスインターナショナルというほど、これまで数多くの制作に携わってきた老舗店舗です。
電話:03-3494-8621
FAX:03-3494-8622
登場人物
酒井 貴弘 氏
長野県生まれ。関東を拠点に活動。
ポートレート・スナップを中心に、広告案件やタレント・モデル撮影、グラビアや写真集撮影、ファッションの分野で活動。
特に最近では私が撮りたかった女優展への参加や、NGT48本間日陽1stソロ写真集の撮影など、俳優やアイドルの撮影に強みを持った活動も行っている。
SNSではフォロワーがのべ17万人を超えるなどインフルエンスにも強みがあり、マルチに活動しながらこれまでの形に囚われない新たなフォトグラファーキャリアを模索している。
黒田 明臣
株式会社XICO 代表取締役。
フリーランスエンジニアから写真家・実業家へキャリアシフト。ソフトウェア設計、ビジネスデザイン、B2B/コミュニティマーケティング、ビジュアルプロデュースを掛け算。自社経営をはじめ、外部顧問としてビジネスデザイン領域や事業戦略設計の支援、フォトグラファーとして広告写真制作やプロデュースなど浅く、広く、活動中。
奇妙な物語はつづく?
コスモスインターナショナルでのブック制作を終えたあとのアフタートークでは、制作プロセスは楽しく、オーダーメイドの奥深さについて話しました。ブックに限らず、誰もが自分で選んだものに愛着が湧くというのには共感いただけるのではないでしょうか。これから作品の印刷や色見本など、さらなる展開が待っている予感。本動画はYouTubeで無料でみられますので、ぜひ一緒にこの奇妙な世界をのぞいていってください。