スナップを撮る上でのポイントなどを僕、富久浩二(@tomhati)が撮り歩いて発見した池袋の魅力を通してお伝えしたいと思います。
池袋はずっと撮り続けている街になるので、色んな天候で撮影もしてきました。雨、夕日、曇り、雪、色んな街の表情をお楽しみ頂けましたら幸いです。
スナップ写真を撮るなら池袋がオススメ!シャッターチャンスを引き寄せる撮影のコツ。
雨の日の駅前がオススメ
バサッと傘をさした瞬間が撮れた一枚。左がミラーのように反対側の景色が写り込んでいますが、これはガラスではなく黒い大理石です。そして、なんと言ってもこの写真の肝はコカ・コーラの看板とポストと黄色の点状ブロックが「三角」になっているところですね。

撮影時のポイント
この時の撮影ポイントは、バサッと開いた瞬間の動きを作りたかったため15分の1のシャッタースピードで撮影し、ブレを作り出したことです。これがスローシャッターでなく人物の動きが止まっていたら、勢いのない写真になっていたかと思います。
サンシャイン展望台のススメ
これは夕日の時間帯に、有名なサンシャイン展望台で撮ったものです。展望台って三脚を使うのがNGなところが多いのですが、ここは使うことが出来ます。他の展望台とは違った写真が撮れるのでオススメですよ。周りに高い建物がないので広く景色が見渡せて良い感じです。カメラを下に向けて、内蔵のHDRで20秒くらいシャッターを開けて撮影。
逆側で撮った写真
逆側で撮った写真も。こちらは新宿方面ですね。今度はカメラを下に向けずに撮影。見え方が結構変わりますね。この日は曇りの色の出にくい天気だったので、モノクロで仕上げました。
スナップを撮るにあたって心がけたいこと
池袋で撮影した写真について解説や撮影のポイントをご紹介しましたが、今度は池袋で撮った写真を例に、スナップ撮影にあたって僕が心がけている事を書いていきたいと思います。
障害物も大事な要素の一つ
僕は、積極的に金網を写真に入れていきます。例えば、窓枠を入れてみたり、ガラス越しに撮ってみたりもそうですが、そういった被写体の前にある障害物や隔たりなどを積極的に構図に取り入れていきます。見える範囲を制限させたり、誘導させる事でさりげなく被写体を際立たせることにも繋がったりします。
この写真を少し解説すると、よーく見るとポスターの人がポツンと奥にいるんですね。そこに露出を合わせて撮影しているので、「ポツン」感がよく出ているかと思います。パッとみて気がつかなくても、じっくり見ると「あれ?これは」と思わせるような写真が僕は好きで、よく撮っています。
人の顔が見えないように切り取るテクニック
人の顔がはっきり写らないように切り取るテクニックとしても使えるのが、「前方にあるものにピントを合わせる」という方法。この写真だと雪にピントを合わせていることがわかると思いますが、後ろの人はボケているが仕草は分かるというのがポイントです。手前にピントを合わせすぎても、人物がボケすぎますし、何回かテストして良いところを探していくのがいいと思います。
シャッターチャンスはiPhoneでも逃さない
この写真は駅のホームでiPhoneを使って撮影したものです。銀河鉄道999の旅物語と少年の一人旅がリンクして、物語が浮かび上がってくるような、そんな瞬間を切り取ることが出来ました。これは常に撮ろうと意識していなかったら気づくことすらなかった一瞬だったかなと思います。
「カメラが無いから撮らない」ではなく、iPhoneでも撮れる物は撮る。それが僕の考え方です。
- 主に使用したカメラ:SONYα7R II
- 主に使用したレンズ:オールドレンズ
今回のまとめ
- 雨の日の池袋は魅力がいっぱい
- 「三角」構図を探す
- スローシャッターで勢いのある写真を演出できる
- サンシャイン展望台は三脚が使える
- 障害物を積極的に活用する
- 手前にピントを合わせて、後ろの人の動作は分かるが顔はわからない位のボケを演出
- カメラが無いならiPhoneで撮ればいい
良い場所と良い瞬間に溢れた街
池袋に限らず使えるテクニックを沢山ご紹介できたかなと思います。まだまだ魅力は沢山あると思いますので、色んな楽しみ方を探していただければ幸いです。
ちなみに、池袋の北口はちょっと怖い人が多い感じがあるので僕は撮りに行きませんが、本格的なストリート写真が撮りたいなら逆にありかなと。何か起こっても保証はできませんが…。
それでは、皆さん良いスナップライフをお送りください。また気が向いたら書きたいと思います。