どうもこんにちは、i_dauyu(@i_dauyu)です。雨の東京を舞台にしたストリートスナップをメインに撮影しています。
桜の時期もあっという間に終わり、気づけば夏の気配を感じるような気温になってきました。入道雲やヒマワリといった夏にしか撮れない被写体たちに想いを馳せる人も多くなっているかと思いますが、日本ではそんな夏の前に梅雨が訪れます。
この記事では、ジメジメとした日本の梅雨でも写真を楽しめるように雨の日にしかできないおすすめの撮り方を5つご紹介します。梅雨の楽しみは紫陽花だけではないんだということが少しでも伝われば幸いです。ではいきましょう!
雨の日だからこそ撮れる景色がある!梅雨の時期におすすめな写真の撮り方5選
少し上から目線となる場所で撮る
雨が降ると多くの人が傘を差しますよね。歩いている目線で撮るのも、もちろん素敵ですが少し上からの目線で撮ってあげることをおすすめします。そうすることで、色とりどりの傘によって街が華やかになっている様子を表現しやすくなります。普段目にしている風景に傘の色彩りが足されることで、いつもとは一風変わった雰囲気でカラフルな写真にすることができます。
ちょっとした建物や歩道橋に登ってみるのもおすすめです。今の時期は難しいかもしれませんが、たくさんの傘を持った人が密集しているところを撮ると、カラフルな傘で作り出されたその場限りの印象的な模様を撮ることができたりします。
街の大きさと対比させる
逆にポツンと歩いている人がいるところを撮ってあげるのもいいでしょう。ビルの大きさと人の小ささの対比が強調されて印象的な写真になります。
傘を差している効果でただ歩いているだけよりも主張が強くなり存在感が増しますので、街の風景に埋もれることなく撮ることができます。
水たまりをリフレクションとして使う
雨の日の撮り方の中では、水たまりを使ったリフレクションが有名です。水たまりスレスレのところまでカメラを近づけてあげると上下が綺麗に対称の状態になった写真が撮れます。簡単にインパクトのある写真になるので、雨の日には積極的に挑戦したい撮り方のひとつです。
いろんな撮り方を試してみる
とりあえず最初はいろんなところで撮ってみるのが大事です。やっていくうちに徐々にここでリフレクションができたら面白いだろうなという感覚が分かってきます。
例えば、先ほどの写真は歩道橋を反射させたものですが、写真のど真ん中にインパクトのある菱形のような図形が作れました。リフレクションさせることで普段見ているものが意外な形を作り出してくれたりするので、積極的に水たまりを使ってリフレクションさせてあげると様々な発見があります。
写真を反転させる
これはリフレクションと似ている部分もある撮り方です。上で紹介したリフレクションの撮り方は現実部分と水たまりに写った虚像部分を使いましたが、ここで紹介する方法は水たまりの虚像のほうに着目します。
撮り方を簡単に説明すると、カメラは普通に構えて水たまりに写った虚像だけを狙って撮り、現像の段階で写真の上下をひっくり返しました。水たまりに写った虚像をメインとして使うことで、写真の中に不思議な印象を与えることができます。
気をつけたい撮り方のポイント
この撮り方のコツとしては、あらかじめ天地をひっくり返すことを想定しておくことです。どの位置で撮ったら水たまりに写った風景が綺麗に反射するのかということであったり、人の配置をどうするかなど工夫してあげると仕上がりがより良くなります。
上記の写真の場合であれば、日の丸構図になるようにしたかったので、 水たまりを真ん中に配置しつつ、白いビルもだいたい真ん中に来るような位置を探しました。
タイミングを逆算する
人の配置は、白いビルにちょうど重なるようなタイミングが来るのを待ちました。
ここでは虚像の人が主題なので、その人をどのように配置するかで写真の印象が大きく変わってきます。ここでは、人が黒っぽい影になるので、それを強調してあげるために白いビルに重ねるようにしました。白に黒を重ねてあげるとコントラストが高くなるので、写真を見た時に真っ先に目を引くポイントになります。
繰り返しにはなりますが、あらかじめひっくり返すのを想定しておくと、逆算して人やその後ろの背景の配置を決めることができるので、おすすめです。
水滴にフォーカスする
ガラスについた水滴にフォーカスしてみましょう。日中であれば、ガラスの奥にある風景が雨によって溶け出した雰囲気の写真にすることができます。F値を変えてみたりして、後ろの背景のボケ具合を好みの感じにしましょう。個人的に好きなのはf値を7.1〜9.0ぐらいにして後ろの背景をぼかしすぎない撮り方です。
ある程度後ろの背景のディテールを残しておくことで、雨に街が溶けているような雰囲気がより強まると思っています。
夜の街頭は雨の水滴を使うことで印象的な写真に変わる
水滴は夜に撮ると幻想的な雰囲気に変わります。この場合は、f値をできるだけ小さくして街の灯りをぼかしてあげるとより光がキラキラとした雰囲気の写真に仕上げることができます。
ビニール傘を使うのもおすすめ
また、ガラスだけでなくビニール傘でも同じような撮り方をすることができます。夜だったら街頭の光の当て方を工夫してみたりするだけでも雰囲気が変わった写真が撮れるのでおすすめです。(通りかがった人からはかなりの高確率で変な目で見られるのでご注意ください)
この写真は、傘を街灯に向けて伸ばして撮りました。光が傘に綺麗に当たるように位置を変えて撮っています。
水滴に当たる光を意識する
この写真のようにサイドから街灯の光を当てて、水滴の煌めいた様子が伝わるような写真にすることもできます。
光の当て方次第で写真の雰囲気がガラリと変わってくるので、実験していくとより面白い写真が撮れるようになると思います。
横断歩道に傘でワンポイント
傘には色や柄も様々なものがあり、それらを写真の中に取り入れる事で目を引くポイントを作ることができます。
このように赤い傘をアクセントに使うと、かの有名なソールライターを彷彿とさせる写真が撮れますが、実はこれを誰でも簡単にできてしまうのが横断歩道との組み合わせです。
横断歩道には白線と道路の黒でモノクロのストライプがすでにできているので、あとは赤い傘を持った人が現れるのを待つだけでよいのです。横断歩道はリーチの状態なので、赤以外の傘でもビビットな色を入れてあげるだけで目を引くポイントを作ることができます。傘以外の部分をモノクロでシンプルにしてあげると、より引き立つようになります。
また、少しレベルアップした例を挙げると、こちらの写真は横断歩道のストライプと傘の模様のストライプ、傘の黄色と黄色点字ブロックの組み合わせで、写真の要素をまとめていきました。
幾何学的模様を見つけ出す
横断歩道だけではなく、幾何学模様が特徴的な道や壁を見つけて傘をアクセントで加えてあげると面白い写真が撮れたりします。
視野を広く持ち、街を幾何学的に捉えてあげることが大切になってきます。
まとめ
- 普段目にしている景色より上の視点を意識する
- 雨の日は積極的にリフレクションを探す
- 水たまりの虚像は写真に不思議な印象を与える
- 水滴にフォーカスした撮影は背景のコントロールが大事
- 横断歩道は目を引くアクセントが作りやすい
- 特徴的な傘の色をアクセントにする
- 街を幾何学的に捉えてみよう
さいごに
ということで、5つほど個人的によく雨の日に使う撮り方についてご紹介しました。
これらを意識すれば雨の日にカメラを持ち出すのが楽しくなると思うので、是非参考にしてみてください。