誰も教えてくれなかった「写真制作において最も大切なこと」を教えてもらった話。

こんにちは!すーちゃんです。今回は伊藤公一(@co1)先生が講師のヒーコセミナー第8回目「11/4(土)みる・撮る・みせる。SNS時代に「自分の写真」を制作し続けるための戦略論」に行って来ました!それでは恒例のゆるふわレポートをしていきたいと思います!

誰も教えてくれなかった「写真制作において最も大切なこと」を教えてもらった話。

セミナーがついに開幕!

楽しみすぎて日中は起き、夜は寝るという健康な生活を送っていた私ですが、ついにセミナー当日を迎えました!
会場は前回のヒーコセミナーと同じ会場でした!目黒にある「Impact HUB」という元工場なんですが、何度来てもここはオシャレな空間で気分が上がりますね!♫

会場に入るとすでに沢山の方がご来場していました!一体どんなセミナーが始まるのか…ワクワクしながらセミナーが開始されました。

「みる」ことについて

まずは伊藤公一先生の自己紹介と作品紹介から始まりました。何度見ても圧巻の作品です…!
そして写真制作ってなに?というところから「写真を撮る」という事を、写真撮影から発表までに至るプロセスを分解してわかりやすく解説していただきました!

写真とは、撮影者と鑑賞者による相互プロセスを指す

普段まったく写真制作とは何かについて深く考える事がなかった(というか考えが及んでいない)のですが、伊藤公一先生が、表現としての写真制作においては、「鑑賞者」の存在を想定しなくては成り立たない。と仰られていて確かにその通りだなあとハッとしました。
さらに、セミナー中にご紹介されていた例を引用しますが、

  1. 対峙した対象
  2. イメージ想起
  3. 写真の撮影
  4. 写真調整
  5. 作品の提示
  6. 鑑賞


これらは全て「みる」事で写真を制作していて、鑑賞者は写真を「みる」ことで鑑賞する、と解説されていました。
なるほど、確かに考えてみると、撮る・現像行為全てにまずは見なければ始まりませんし、鑑賞者に写真を見てもらわないと自分の写真はまず認識されませんね。
写真を撮るという行為自体、全て最初から最後まで「みる」事が必要不可欠という事に気づかされました。そしてそれは、ただ目で捉えるだけでは意味がないということも。

「みる」ことは難しい

全てのベースである「みる」事は意外と難しい、と伊藤公一先生が仰っていたのですが、本当にそうだなあと思いました。
例えでお話しされていた、美術館で飾られている絵の横にある解説を読んで満足して絵自体はさっと見て終わり、というケース。これは…耳が痛いような(笑)
人は注目しているもの・予想しているもの・見たいものしか見ない、そうで、ちゃんと「みる」ということが出来るようになるには訓練が必要だそうです。
確かに、アハ体験とか間違い探しとか、なかなか見つけられなかったりするのは全体をちゃんと見えていないからですし、写真展なんかに行った時も目の前のものをちゃんと見ているかと聞かれたら…うーん、自信がありません(汗)
見ても何も感じない・表現の意図に気がつくことができない時とかもありますし。ちゃんと見れていない時は多くある気がします。

鑑賞の仕方

作品を鑑賞するコツは、自分はどう感じてなぜそう思ったのかを自分に問いかけていく事で答えが見えてくる、そうでそれは複数人でも、一人でもいいみたいです。鑑賞については、後ほどもっと詳しく教えていただきます。

「撮る」事について

続いて、写真を「撮る」事は「みる」事で出来ていて、写真撮影時に自分の写真は自分による鑑賞に晒されている、と解説していただきました。
え、それってつまり自分の「みる」力によって写真が左右されるって事ですよね…!?ここから、冒頭で教えていただいた「みる」事の大切さが伺えますね…!(鑑賞おそるべし)

彩度調整の例を紹介する伊藤先生

写真制作の進め方についても、対象への対峙から狙う要素の明確化から撮影、調整まで各段階での「自分の写真の鑑賞方法」をご紹介いただきました。
写真の調整についてはこの記事でもご紹介されているので気になる方は合わせて読んでみてくださいね♫

写したいものを写して、写したくないものは写さない

実際に鑑賞してみた

会場で実際に参加者全員で鑑賞することに!
ある有名な絵(この時点で絵について何も紹介されていません)をプロジェクターに投影し、鑑賞時間が決められ、各々立って見に行ったりしてじ〜っと一枚の絵を鑑賞しました。
そして鑑賞が終わると、それぞれ参加者が当てられ、絵を見て気がついたこと、感じた事、もしかしたらこういう意図があるんじゃないかという感想を述べていきました。
そしてだんだんとその絵から受けた印象が集まっていき、自分だけでは見つけられなかったポイントも聞く事で目に入りたくさんのことに気がつく事ができました。
何より、一枚の絵からこんなに発想とストーリーが生まれるものなんだなと、いつもどれだけ自分がすっ飛ばして見たい部分にしか目がいってなかったかを思い知らされました。

そして最後に、その絵はこういう評価と時代背景があった絵であると伊藤公一先生が紹介したのですが、それが、先ほど皆んなで意見を言い合った印象・意図とほとんど同じであったことが驚きでした。
発表された時代は違うのに、その時の見解と同じものが現代でも感じられるというのはとてもすごい事だし、きっと製作者の意図が明確でいてそれが正確に鑑賞者へ伝わっているんでしょうね。
とにもかくにも鑑賞とはこういうことか!と訓練への第一歩を踏み出せたような気がしました^^

「みせること」について

Webで写真を公開する事の必然性から、無視できない理由について資料とともに解説していただき、人の好み(ウケ/ウケない)は時代に変わっていくが「みて・感じて・考える」事は普遍である、と説かれていました。
「問いかけ」を持つ写真はいつの時代でも残っていく可能性がある、と仰っていて、確かに皆んなで鑑賞した作品はずっと昔から今まで作品が受け継がれてきた訳で、皆んなが作品からいろんなことを考えられさせられる「問いかけ」がありますもんね。
それから、作品の鑑賞でのMOP理論というものや、写真の多層性についてわかりやすく表とともに解説いただきました。
人の感動の動きがめちゃくちゃ分かりやすくてそういうプロセスを経て自分は写真をみて感動したりしているんだなあと納得できましたし、人の印象に残る写真を作る際にもとても参考になるなあと思いました。

セミナー終了!

そんなこんなでセミナーが終了!
自分の作品制作とその見せ方について一層深く向き合えるような、そんなセミナーでした♫

セミナーを受けて

「みる」ことが大切

今回のセミナーでは、写真制作を段階ごとに分解し丁寧に紐解いて教えて頂いたので、自分がいつも当たり前のように撮り発表していく工程ひとつひとつに意味があって、その全てに「みる力」が必要であると気づかされました。
撮ることに意識が行きがちだったりしましたが、カメラは表現を具現化するための道具でもあるという考えに変わり、何がやりたいか・表現したいか、が重要なんだな〜と今一度自分の気持ちを見直すきっかけになりました!

表現したいものがあるなら、「撮る」という行為だけに注目してしまっては本末転倒ですもんね…!

鑑賞の訓練もとても勉強になりました。今後展示などで作品を見た際はどんどん自問自答していって鑑賞する力を磨いて行きたいと思います!
あと、SNSでの人気と、いつの時代でも残っていく可能性がある写真はまた別のものという見解も面白かったです。
とにかく首を縦にウンウンと頷きまくりでした。

今回のセミナーのような写真制作の本質的なところを教えてくれるセミナーというのはとても珍しいように感じました。
とても貴重なお話をして頂いた伊藤公一先生、誠にありがとうございました!

次回のセミナーはこちら

次回は12/17(日)に開催される、黒田明臣氏による自然光セミナーです!こちらも見逃せません♫
只今残りわずかの予約数となっておりますので、気になるかたはお急ぎを!

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