春と夏は三重で決まり!三重県で映える写真を撮ることができる理由

こんにちは、Yuto( @YutoPhotography )です。三重県で、フリーフォトグラファーをしています。

みなさんは三重県に行ったことはありますか?三重県の魅力的なところのひとつは、風景や工場夜景、花火や梅などの多種多様な写真が撮れることです。

もちろん、多種多様なだけでは、他都道府県でも撮ることができます。しかし、三重県が他県とちがうところは多種多様な写真が撮れるだけではなく、写真をはじめたばかりの初心者でも撮りやすいことだと思います。

今回は「写真、上手く撮れないな」という人に向けて三重県で写真を撮るのにオススメのスポットとちょっとした撮影テクニックをご紹介します!

春と夏は三重で決まり!三重県で映える写真を撮ることができる理由

三重の梅はすごい

1日で回れる3つのオススメ梅スポット

三重県は梅の名所が多いです。今回はこのスケジュールで3つのスポットを回ってみることにしました。

  • 朝:いなべ梅林公園
  • 昼:かざはやの里
  • 夕方~夜:鈴鹿の森庭園

これらの場所は、写真を撮りやすい場所としてもオススメです。

梅の見頃は例年だと3月中旬〜下旬となりますが、年によっては見頃時期が大きくずれることもあるため、最新の情報を確認してから行くと良いです。

いなべ梅林公園

おすすめの撮影時期

例年では 3月中旬〜下旬に見頃を迎えます。

いなべ梅林公園といえば、梅林を俯瞰で見ることができるスポットとして知っている人も多いのではないでしょうか?三重県が誇る絶景の中でも代表的な存在です。午前中に行くと順光で撮影できるので、梅林の色をはっきり出すことができます。

撮影テクニック

梅林の俯瞰は、できるだけ梅林以外のものを写さないようにすると梅林の広がりを想像させることができます。24-70mmなど標準ズームレンズがあると構図を作りやすいです。

また、晴れの日で梅に太陽光が当たっている条件で撮影することによって色鮮やかな梅林を撮ることができます。

知っておきたいポイント

昼食はかざはやの里へ向かう途中にすると良いです。

いなべ梅林公園からかざはやの里は1時間半ほどかかります。いなべ梅林公園内で食事ができる他、高速道路を使って向かう場合は御在所SA・亀山SAあたりで食事をとっていくことができます。このあたりのグルメ名物は とんてき(四日市)うなぎ(津)などです。どちらもオススメ。

三重県は食べ物が美味しく、ハズレがほとんどありません。三重県民としては普段から美味しいものを食べられる幸せと、他県の人に美味しい店を紹介する時にどこでも勧められるので非常に楽な思いをしています。

撮影はもちろん、グルメもがっつり楽しんでくださいね。

かざはやの里

おすすめ時期

例年では 3月中旬〜下旬に見頃を迎えます。特に15:00〜16:00頃の光が綺麗です。

かざはやの里は、しだれ梅の名所です。余談ですが、アジサイの名所でもあるため、初夏の頃にもオススメです。

年パスが売っているので、何回か行きそうと思ったらゲットしておきましょう。

撮影テクニック

かざはやの里は、しだれ梅の近くまで寄れます。ふわっとした温もりのある写真を撮ることができます。

具体的には逆光気味にレンズを向けます。レンズはオールドレンズなどフレアが出やすいものだと、ふわっとした光を出すことができます。

カメラの設定は以下のようにします。

  • カメラ:Aモード
  • 露出補正:0 レタッチする人は-0.7
  • ISO:100
  • 絞り:開放(F値を小さくする)

ピント位置は手前にある木の幹に合わせます。

知っておきたいポイント

暗くなる前に鈴鹿の森庭園へ向かいましょう。かざはやの里から鈴鹿の森庭園は1時間弱かかります。

高速・下道ともそれほど混むルートではないため、いずれのルートも所要時間は大差ありません。

鈴鹿の森庭園

おすすめの時期

例年では 3月中旬〜下旬に見頃を迎えます。

鈴鹿の森庭園は、巨大なしだれ梅が何本も植えられています。どこを見ても大きな梅があるので、迫力ある光景です。

さらに、夜はライトアップが行われるので、理想は完全に空が暗くなる前の、ブルーアワーに撮るといいでしょう。日没から1時間ぐらいは空の青みが残っています。

撮影テクニック

ライトアップはできるだけ光源を写さないようにするのがコツです。

たとえばこの写真なら、手前に光源がありますが、竹で隠されています。奥にあるライトはどうやっても写ってしまいますが、それほど目立たないようにします。木の幹や枝で隠せそうなものがあれば隠してしまいましょう。

ワビサビを感じられる三重の桜やミツマタも魅力的

石名原のミツマタ

おすすめ時期

例年 3月下旬に見頃を迎えます。

森の中に、黄金色の絨毯のように広がっているのがミツマタです。薄曇りの時がオススメのタイミングで、光の濃淡が少しある感じが良いです。

撮影テクニック

ミツマタは50mm前後で撮ると森とミツマタをバランス良く切り取れます。薄曇りの日に撮るのがオススメで、ミツマタに柔らかい光の濃淡がつきます。

知っておきたいポイント

石名原から竹原までは30分ほどです。竹原までの途中はほとんどお店がありません。そのため、食べ物などは事前に済ませておくか、コンビニで事前に買っておくようにしましょう。

竹原の淡墨桜

おすすめ時期

例年 3月下旬に見頃を迎えます。

一本桜が見事です。桜の木がある坂の手前に臨時駐車場が用意されています。

撮影テクニック

ポイントは2つあります。

1つめは午後のサイド光がオススメ。光が当たっていると陰影が出るところが綺麗です。

2つめは構図です。道が奥に伸びていって桜の木の場所が印象的なので、三分割構図を使ってまとめます。

三多気の桜

おすすめ時期

例年 4月上旬〜中旬に見頃を迎えます。

日本らしい桜風景が楽しめます。よく晴れた日で早朝の撮影がオススメです。風がない日は田んぼの水面に綺麗なリフレクションが映ります。

撮影テクニック

手前の水田は、なんと地元の方が水を入れてくれています。晴れの日は空が田んぼに映り込むので、鮮やかな青が出ます。

三分割構図を基本として構図を組み立てると良いです。たとえば水田・桜・背景を縦に三分割にわけるとバランスが良くなります。

構図が少し違うだけで印象が変わるので、少しずつ構図を変えてたくさん撮影しておくと良いです。

さくらの里公園

おすすめ時期

例年 4月上旬に見頃を迎えます。

桜と枯れ枝とのコラボが美しいのが魅力です。早朝、日が射し込みはじめた時間がオススメです。ダム湖ですが、それを思わせないような神秘的な光景が魅力的です。

撮影テクニック

太陽の光が桜に当り始めたタイミングが狙い目です。隣の枯れ木と桜をいれるとメリハリがつきます。

後ろには山がありますが、そこに光が当たるまでが撮影チャンスです。手前の被写体が明るく、背景が暗い状態だと、被写体が浮かび上がって見えます。

大迫力の海上花火と彩色千輪を見逃すな

三重県の花火大会は大規模なものが多いです。その理由は海上で花火を打ち上げるからです。周りに何もないので大きな花火を打ち上げられることができます。

今回いくつかご紹介する花火大会のなかでも、桑名水郷花火大会・津花火大会・きほく燈籠祭、これら3つの花火は7月の末に打ち上げられます。

しかし、熊野大花火大会以外は、基本的に同じ日に開催されるので、3つの中から1つを選ぶことになります。写真を紹介するので、自分が好きな花火が撮れるものを選んでいくと良いでしょう。

桑名水郷花火

開催時期

例年 7月最終週末に行われます。

名大花火大会は二尺玉がたくさん打ちあがります。打上げ会場の真裏であるなばなの里側から撮影しました。

撮影テクニック

まずは二尺玉がどのぐらいの大きさか観察しましょう。それに対して画角を合わせていきます。

会場からは川をはさんでいるため、それなりに距離があります。しかし、二尺玉はかなりサイズが大きいので、この写真でも24mmで撮影しています。

津花火大会

開催時期

例年 7月最終週末に行われます。

津花火大会はかなり広い会場なので撮影する場所を選びやすいです。花火も規則正しく打ちあがるので初心者でも撮りやすいのが魅力的ですね。

撮影テクニック

花火のリズムを観察しましょう。

先程説明したとおり、津花火大会はかなり規則的な花火で仕掛け花火のリズムがわかりやすいです。じわじわ仕掛けが大きくなってくるので、最初の仕掛け花火で画角やタイミングをつかんでいきましょう。この写真の画角は16mmです。

きほく燈籠祭

開催時期

例年 7月最終週末になります。

きほく燈籠祭は、撮影ポイントがいくつか存在します。会場だけでなく長島の町のあちこちがポイントとなっており、それぞれの場所から違った表情の花火が撮れるのが魅力です。彩色千輪も撮れるので、お見逃しなく。

撮影テクニック

彩色千輪が見所の1つです。彩色千輪は上がり方が特徴的で、上がった時にかなり大きな音が出ます。しばらくした後に、閃光が複数あって数秒後に一斉に花火が開きます。

シャッターを切るタイミングは、最初の大きな音が出た時です。バルブにして自分でタイミングをしっかりはかりましょう。この写真の画角は16mmです。

熊野大花火大会

開催時期

平日休日問わず、例年 8月17日に行われます。

熊野大花火大会は、二尺玉の他、彩色千輪、三尺玉海上自爆、鬼ヶ城仕掛けなど見所が多いです。8月17日という日付固定で開催されます。

そのため、自分の休日と合う時を待つか、休暇をとって行くことになります。帰りが夜中になることが必至なので、翌日の午前休をとれるならとったほうがいいですね。

撮影テクニック

熊野大花火大会の撮影のメインは彩色千輪と三尺玉海上自爆となるでしょう。彩色千輪については、先にきほく燈籠祭で述べた内容と同じです。

熊野大花火大会では、彩色千輪の前にはっきりとアナウンスがあるので、タイミングがわかりやすいです。三尺玉海上自爆はアナウンスどころかカウントダウンまでしてくれるのでタイミングは簡単です。たまにカウントダウン通りにならないこともありますが…。

三尺玉が地上付近で爆発ということで、かなり大きいです。

この写真の画角は28mmで撮影しています。ちなみに彩色千輪の画角は50mmぐらいになります。画角を変えるとピント位置が変わるレンズがあるため、事前に使いそうな画角の無限遠の位置を調べておくと良いです。

おわりに

まとめポイント

  • 三重では様々なタイプの梅の写真を撮ることができる
  • 梅だけでなく、桜やミツマタの撮影もオススメ
  • 花火は大きさやタイミングを観察しベストタイミングを狙って撮る

三重県の春・夏のメイン撮影スポットとテクニックをお伝えしました。この記事をきっかけに三重県での撮影っておもしろそうと感じていただければ幸いです。

それでは、また。

中瀬雄登氏のメディアはこちら!

Nippon Photo Net

Pocket
LINEで送る

0 replies on “春と夏は三重で決まり!三重県で映える写真を撮ることができる理由”