清水北斗 | MY PERSPECTIVE

清水北斗 | MY PERSPECTIVE

プロフィール

清水北斗

高校生の頃にグラフィックデザインを勉強し、東京工芸大学芸術学部写真学科に進学。在学中は写真家広川泰士氏のゼミに所属しながら、(有)青山スタジオでスタジオアシスタントを務める。大学卒業後、株式会社アマナ入社。現在は広告媒体を中心に活動。

7つのキーワード

被写体

仕事では人物・静物・動画と幅広く撮影をしていますが、作品では人物(主に女性)や日常のスナップをテーマに撮影をしています。ロケの人物撮影は被写体の表情や仕草、その日の天候など、目まぐるしく状況が変わります。変化し続ける景色を撮影して、自分の世界観に落とし込んでいく事が面白いし、いつまで経っても飽きません。

機材

機材は撮影の内容によって使い分けています。スタジオでの静物では大判カメラ(TOYO VIEW)+デジタルバック。人物は中判カメラ(Mamiya)+デジタルバックかα7R系を使用する事が多いです。ロケや作品では主にα7RIII+SIGMAレンズのセットを使っています。

SONYのカメラ+SIGMAのレンズの組み合わせは昔から使っていて、透明感のあるトーンを作るのにSONYの癖のないrawとSIGMAレンズのあっさりした色味が扱い易くて気に入っています。

自分の世界観を構築するのに、CaptureOneやPhotoshopは欠かせません。

レタッチするのにはもちろんですが、トーンやエフェクトを乗せたりする事にも活用しています。あとは、キラキラした光を演出をするのが好きで、レンズ前にガラスやプリズムをかざして前ボケとして使っています。フィルムルックにしたい場合は、撮影時にソフトフィルター(TIFFEN Black Pro-Mist等) を使ってハイライトを少し滲ませたり、シャドーを少し浮かせたりしています。

理由

プライベートで年に何回か、昔撮った写真を眺めることがあります。当時の記憶が蘇ってくると、“今まで写真を続けてきて良かったなぁ”と感じます。過ぎ去ってしまう現在が愛おしく、やがて来る未来の為に写真を撮り続けているのかも知れません。

仕事では写真の力によってクライアントの抱えている課題を解決していく。という一連の行為そのものが好きです。

大きな一つのビジュアルを作り上げていくことは、やりがいを感じますし、時には他のクリエイターの力を借りながら、高い壁があってもとにかく頑張り続けようって思えます。

理想

今現在意識していることは、とにかく一つ一つの現場を120%の力でやりきる事です。

人物でOKカットが撮れたと思ったら、攻めたカットにトライする等、お客さんの期待を超えたいという気持ちもありますが、自分の限界をちょっと超えた先に成長する余地があると思っています。自分に対してプレッシャーを掛けて、一つ一つの現場で成長出来るように意識して仕事をしています。あとはプライベートで毎日カメラを持ち歩くようにしています。日々のスナップショットはライフワークだと思っているので、続けていきたいです。

理想のフォトグラファーは作家性と商業性を両立している人です。コマーシャルフォトグラファーとして、デザイナーやレタッチャー等、色々な人と写真を共創して世の中に発信していく面白さもありますし、写真作家として、1から10まで全て自分の手で作り上げていく面白さもあると思います。商業ベースで写真を撮りながら、作品制作を続けていく事が理想です。

最終目標は、成果物が写真作品に昇華できるくらいの作家性を持ったフォトグラファーになる事が理想です。

発信

SNSが無かった当時の写真と、今の写真を見比べても、大きく写真の印象は変わっていないと感じます。全体的に静かな画作りで、少しブルーっぽいトーンは昔から変わっていないです。ただ、本格的に人物を撮り始めたきっかけは、SNSでモデルを探し始めた事がきっかけなので、そう言う意味ではSNSをきっかけに撮るモチーフは増えたと思います。仕事の面ではSNS経由の受注もあり、その場合だと自分のトンマナを理解した上で発注を頂けるのでありがたいと感じています。SNSを通じて少しづつ、仕事のありかたも変わってきていると実感している最中です。

プライベートで写真を撮る事は発信する事と必ずしも結びついてはいません。あくまで、自分の捉えた景色の記録として撮影しています。ただ、モデルとの作品撮りは基本的にSNSやWEBで発信する事が最終目標な事が多いです。SNSで作品の発信をすると、思いがけない所からリアクションが来たり、共感してくれる方が居たりするので、ありがたいなと思っています。

仕事

カンプやレイアウトがきっちり決まっていて、その中で自分のパフォーマンスをするという仕事も面白いのですが、自分の写真の持ち味は透明感のある世界観だと思っているので、自分のトーンを生かせる仕事をこれから増やしていきたいです。

最終的には、お客さんの近い所で企画の段階から撮影も含め、写真のディレクションが出来るような仕事が出来ればと良いなと思っています。あとは例え予算が無くても、自分が「面白い・やってみたい」と思える案件であれば積極的に撮影していきたいです。例えば、今はアーティスト写真やタレント写真集の仕事に興味があります。

未来

自分の写真をより強度のある、深いものにする事がこれからの目標です。その為に、色々な表現や考えに積極的に触れて、価値観を広げていきたいです。そして写真を見てくれた方に、少しでも「綺麗だな」と思ってもらえるような写真を撮り続けたいです。

清水北斗氏 作品ギャラリー

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Hokuto Shimizu

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