みなさん、こんにちは。喫茶トラノコク(@toranocoku)と申します。
前回は準備編として、食器や小道具選び方を中心に撮影を行う前は普段どのようなことを意識しているか紹介させていただきました。今回は普段どのように喫茶写真を撮っているか、実際に撮影した料理を元に紹介したいと思います。
おうちで完全再現!美味しく魅せる喫茶写真の撮影方法
撮影する前に押さえておきたいポイント
撮り忘れがないように徹底する
私たちは、撮影後に「あ!あのシーン撮り忘れた!」ということがないように、ひとつの喫茶料理で様々な構図やシーンを撮るようにしています。
もし撮り忘れてしまっても、料理なのでまた作ることはできますが、そのときに作った料理とまったくの瓜二つのものを作ることはできないので、撮り忘れはしないように心がけています。
私たちの場合、作りたい料理を決めるときに、それぞれの喫茶料理に合ったイメージも一緒に決めているので、カメラの構える位置などもあらかじめ決めてから撮影に臨みます。
撮るときに覚えておきたい工夫
さらに私たちは、写真の中の「視点」をとても大切にしていて、視点を決めてから主役である喫茶料理や小道具の位置を調整しています。
視点を考えるのが難しい場合は、人を写真のなかにいれるかいれないか、自分が食べている様なシーンにするのか、または他の人が食べているシーンにするのかという風に考えてみるとわかりやすいかもしれませんね。
もしも一人称視点の場合は、カメラの前に料理がくる配置になるようにします。三人称視点の場合は、写真に入る人が中心になるように意識しながら調節してみてください。
また、シャッターを切るときはカメラを横向きだけでなく縦向きで撮ったり、真正面や斜め前、俯瞰(真上)、アップなど様々な向きから必ず撮ることで、「あのときこの角度で撮ればよかった」という後悔を事前に防ぐことができます。
もうひとつ、撮るときに覚えておきたい工夫として、植物などの小道具を前ボケでいれた場合は、小道具を抜いた料理だけの写真も撮るようにすれば、後で「やっぱり前ボケの小道具いらなかったな…」と思ったときにすごく助かります。
チーズケーキは周りの小道具にも気を配りながら
チーズケーキには、ベイクドチーズケーキやレアチーズケーキなどたくさんの種類があるので、ケーキの色に注目しながら周りの小道具を決めていきます。どんな色を追加していいのかわからない場合は、植物などの緑色を足すことがおすすめです。
もしも、コーヒーを小道具にする場合は、コーヒーの湯気をしっかり撮ることがポイントです。湯気があるかないかで食べ物の美味しさをより表現できるので、撮影直前に電子レンジでしっかり温めましょう。
ホール型のチーズケーキを撮る場合は、実際にナイフをいれているシーンを撮ることもありるので、そのときはナイフをお湯で温めておくと切りやすくなります。また、お湯でナイフを温めたあとは、ケーキを切るときにさっと布巾などの布で水をふくことを忘れずに。
すでにワンカットされているケーキを切りたい場合は、ナイフではなくフォークをいれたほうがより自然なシーンになります。フォークを入れるときは、ナイフと違ってフォークを温めずに、ゆっくりとケーキにいれましょう。
また撮影するときに、カメラを連写モードにしておくと、決定的な瞬間を残しやすくなるのでおすすめです。
ステンレスのお盆と相性抜群なフルーツサンド
反射しやすいステンレスのお盆 気をつけるコツ
フルーツサンドを撮る場合はステンレスのお盆に載せると、とても料理が映えます。
ただ、ステンレスなので反射しやすく、ギラギラな写真になったり、場合によっては家の中のものやカメラが写り込んでしまう可能性があります。そのときは、ステンレスのお盆にレースペーパーを敷いてみましょう。反射や写り込みが一気に減るのでおすすめです。
ただ、一般的なステンレスのお盆は細長いので、お盆にあったレースペーパーが見つからない場合は、一般的な円形のレースペーパーをふたつ重ねて使うテクニックがあるので是非試してみてください。
もしもステンレスのお盆が大きすぎる場合は
実際に料理を置いてみて、お盆が大きいことで余白が目立ってしまう場合、私たちは「こうしてみよう!」とその場で考えながらフルーツを間に入れて余白をできる限り減らしています。
先ほどイメージなどをしっかり決めてから撮影すると言いましたが、イメージと実際の写真が違う場合はたくさんあります。もしも少しでも「あれ?違うかも」と感じた場合は臨機応変に対応しましょう。
クリームソーダはピント合わせが重要
ピントの合わせ方
クリームソーダを撮影するときに、液体を注ぐ写真を撮る場合は、事前に液体を入れる位置をきめておきます。撮影しながらピント合わせはとても難しいので、「ここらへんかな?」と、指などでピントの位置合わせをするなど、打ち合わせをしておくことが大切です。
椅子のありなしについて
また、わたし達はクリームソーダの写真には、小道具として椅子をいれるか・いれないか、撮りたいシーンによって分けています。
例えば、完成されたクリームソーダを主役で撮るときは、お店の中のワンシーンを表現するために椅子をいれることがありますが、店の人がクリームソーダを運んでいるようなシーンを撮りたい場合は、椅子をいれると逆に不自然になってしまうので、写真の中にいれないようにします。
余ったいちごでつくるジャムとシロップのレシピ
クリームソーダの写真には、アクセントにいちごをトッピングとしてのせるときもあります。余ったイチゴはそのまま食べてしまうよりもジャムやシロップにしてみるのはいかがでしょう。
ジャムやシロップは砂糖で作るレシピが多いですが、砂糖の代わりにはちみつを入れることで、砂糖を使って作るときには欠かせない水分を抜く工程が、はちみつの場合だと全部スキップすることができるので簡単に作れます。
味も砂糖よりも甘さが控えめなジャムやシロップができるので、甘いものが得意でない人にもおすすめです。ぜひ試してみてください。
簡単に再現できるおすすめ喫茶スイーツレシピ
料理喫茶風写真をトライしたくても自分では作ってみるのが難しい、ハードルが高いと感じる人もいるのではないのでしょうか。実はおいしい喫茶写真を撮るのは、コンビニで買った焼きプリンでも実践することができます。
プリンを買ったら、まずはじめにプリンを容器から取り出します。コンビニのプリンは容器から簡単に取り出すことができるので、形が崩れる心配はないです。
とりだしたプリンをお皿に乗せ、ホイップをのせてさくらんぼを乗せたらあっという間に完成です。ホイップも出来合いのものを使えば、泡立てる工程を省くことができますよ。
簡単に再現できるので、まずはこのメニューで喫茶写真を試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回はチーズケーキ・サンド・クリームソーダ、3種類の喫茶料理を元に、撮影で気をつけておくべきポイントやコツを紹介させていただきました。
料理をどうやっておしゃれに撮ればいいか分からない、撮った写真を見てもなんだかピンとこない人は、ぜひ参考にしてみてください。楽しいおうち喫茶を多くの方が楽しんでくれたら嬉しいです。
おうち喫茶撮り方まとめ
- 撮り忘れがないように一回の撮影で様々な構図やシーンを忘れずに撮る
- ケーキを切るショットは連写モードで撮ると決定的な瞬間を撮ることができる
- フルーツサンドとステンレスのお盆は相性がいいが、レースペーパーを敷いて反射を抑えることを忘れずに
- ピントを合わせるときは指を使って合わせる
- はじめての喫茶写真は、コンビニの焼きプリンをアレンジしたものがおすすめ
レシピ本について
本日、喫茶トラノコクのレシピ本が発売されました。
おうち時間を過ごす中でも、喫茶の雰囲気を味わってもらえたらという一心で手がけました。懐かしくて、ちょっぴり遊び心も感じるような喫茶のレシピや喫茶店への愛をぎゅっとつめこんでいます。
材料は身近にある食材を使って初めての方でも作りやすいようにと考えた選りすぐりのレシピを選んでいます。
今まで喫茶トラノコクをあたたかく見守ってくれたみなさんとこの本をきっかけに、わたし達を知ってくれる方々との出会いとつながりを大切にしながら、これからも心あたたまる喫茶の世界をお届けしていけたらと思います。
#ヒーコチャレンジ とつぶやいてテーブルフォトチャレンジ!
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