浅岡省一 | MY PERSPECTIVE

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プロフィール

浅岡省一

フォトグラファー。東京都生まれ、中央大学大学院法学研究科修士課程修了。人物や商品等の広告撮影を得意とする傍ら、夕景/夜景/雨景とモデルを絡めた作品撮りを行っており、独特の感性で光と空気感を表現する写真は多くのファンを魅了する。富士フイルム Xフォトグラファー。

7つのキーワード

被写体

自分の写真はジャンルで言えばポートレートになります。ただ、ポートレートフォトグラファーにもかかわらず、自分はそこまで人に興味がないかもしれません。よくポートレートを撮るのは、「人の顔の造形に興味がある」とか「関係性を写したい」など、そういった話をよく聞くのですが、自分はただただ目の前の人を、その人にマッチしたシーンで美しく撮りたいだけなのだと思います。なので、そこまで人には興味がなくて、シーンや情景のほうに軸足を置いている形です。もちろん、ライティングは得意なので、顔だけを綺麗に上手く撮るというのも可能ですが。

カメラに目覚めたのは友人に教えてもらった夜景撮影がきっかけです。カメラを始めた頃は趣味で風景や夜景ばかり撮っていました。その後、WEBサイトを作る仕事で人を撮ることが増えてきた時に、人のいるシーンにはストーリーが生まれることに気がつき、そこから一気に人を撮る(人をフレームに入れる)ことにのめりこみました。そういった意味では、ポートレートに魅力を感じているというよりも、自分にとって必要不可欠な要素がポートレートだった、ということになります。なんだか哲学的ですね(笑)。

機材

普段使っているカメラは、富士フイルムのX-T4とGFX 50Sがメイン。あとは用途に応じて別メーカーのカメラを使うこともあります。レンズは、広角と中望遠と望遠が好きです。って、ほぼ全域ですね。作品撮りだと単焦点レンズを使うことが多く、仕事だとズームレンズを使うことが多いですね。

ストロボは大きく分けるとモノブロックとスピードライトを使っています。モノブロックはとりあえずProfotoのB10を4台購入したので今はそれがメインです。スピードライトは、ニッシンのMG8000とキヤノンの600EX-RT(防塵防滴)をあわせて10台と少し。ちなみに、MG8000はMG80Pro、600EX-RTは600EX II-RTという後継機が存在するのですが、コマンダーとして使用しているCactusV6IIが後継機に対応していないので、前のモデルを使っています。CactusV6IIはホットシューを備えているので、Profotoのコマンダーも接続できます。つまり、モノブロックとスピードライトを同時に制御できるんです。しかもどちらもハイスピードシンクロが可能。とても便利なんですが、手持ちのMG8000も600EX-RTもそろそろガタがきていて、しかも生産終了品なので、壊れたら必死になって中古品を探し、買っています。大変です。

レフやストロボは毎回持ち歩きますが、そのほかはその時々で見つけてきた謎グッズや機材を試しています。68%以上の確率で失敗しますが…、その試行錯誤の過程で新しい作風が生まれたりするので、常にトライするようにしています。モデルさんやアシスタントからすればいい迷惑ですよね、ごめんなさい(笑)

理由

撮り続けることができたのは、自分が好奇心の塊だからじゃないかなと。「こうなったらどうなるんだろ?」とか「こうやって撮ったらいいのが撮れそう!」といったひらめきが尽きないので、試したくなってしまいます。あとは、要所要所で成功体験があったことも大きな要因だと思います。自分がやってきたことは正しかったんだ、まだ前に進めるんだ、という体験があれば、さらに頑張ろうという気持ちになれますよね。もちろん、紆余曲折やどん底に叩き落とされたこともありましたけど、今も昔も、ボクの写真を良いと言ってくれる周囲の方々に助けられて今があると思っています。

もっと言うと、周りに凄い人が大勢いるので、その刺激を受け続けているというのもあります。半分以上はプレッシャーなのですが。自分がどんなに良い写真を撮っても、友人知人、先輩方々は常に自分の上のさらに上を行くので、その都度「こんなことで満足しちゃ駄目だ、次に進まなければ駄目だ」という気持ちにさせてくれます。勘弁して欲しいですよ~(笑)

理想

理想の写真家になるために…という質問ですか。みんなそういうイメージを持ってるもんなんですかね?自分がこうなりたい、とか、ああいう写真家になりたい、というものは一切ありません。

ただ、撮影の際に気をつけているのは、同じことの繰り返しに逃げない、簡単な方へ逃げない、といったことです。写真は表現なので、常に新しいことにチャレンジするよう心がけています。いつもふざけてるように見えてるかと思いますが、その辺りはストイックに考えています。そういった部分はめったに表には出しませんが。

自分は、あきりん(ヒーコ代表 黒田明臣氏)のように未来を見据えたクリエイティブディレクターになれるわけでもなく、かといって、尖ったアーティストになれる才能も無いと痛感しています。しかも最近はエンタメ側に傾倒しつつある気もしてきます。ですが逆に、固定の方向を目指さない、制限されない柔軟さは自分の武器のような気もします。

また、色んな仕事をしたい(可能性を試したい)ので、「こっち方面の仕事が得意です」というように、あまり自分のイメージを固めたくないんですよね。だから、どんな分野の写真を撮ってるんですか?って聞かれても、「いろいろですね~」など適当な返事をしています。
ちなみに先日、某事前インタビューで、「何系の仕事がメインですか?」って聞かれたので、例のごとく「特定のはないですね~」「なんですかね~?」という感じに返事していたら、仕事も実力も無い奴だと思われてそのあと仕事をもらえませんでした(笑)ちゃんと答えないと駄目なようです。

発信

SNSがなかったとしてもインターネットがあるのであれば、自分の写真や撮影スタイルに影響はありません。SNSのために写真を撮ったり、SNSを活用して誰かと撮影するといったことはしていないですし、自分のフォロワーはそんなに多くないですからね。インターネットがあれば作品発表の場はあるということですし。それで、もともとホームページやブログなどを活用して作品を発表していましたしね。

仕事の撮影は必ず想定されたターゲットや媒体が決まっているので、発信することが大前提で、クライアントからの様々な条件に応じた撮影をします。逆に作品の撮影では、どう見せるか・誰が見るかというところからは離れて、ただ純粋に自分がどう撮りたいか・どう表現したいかというのを追求しています。

とはいえ作品撮りでも、セレクトや現像の段階ではどんなプラットフォームで見せるか・誰が見るかといった要素の影響は多少なりともあります。Instagramなら、このカットをセレクトして、こうトリミングをしてこういう味付けの現像がいい、逆にTwitterならこういうカットをセレクトして、こういうトリミングでこういう現像がいい、といった具合ですね。

ただ最近は作品撮りの頻度は激減しているので、昔撮った写真を思うがままに現像して、適当にアップしてますが…。

仕事

好感度的には「人を笑顔にする仕事」や「自分のイマジネーションを昇華できるような仕事」をしてみたいです!と答えるべきところでしょうか(笑)でもそんな格好いい話はないんですよね。自分はシンプルに、大きな仕事、変わった仕事、新しい仕事、などをしたいです。

ただ、何のコネも持たない自分がこの世界に単身飛び込んで、ここまで歩んでくることができたのは周りにいた方々のおかげなので、その方々に恩返しになるような仕事はギャラ等度外視して、これからも積極的にこなしていきたいです。

未来

何か目標を立てて進むのではなく、とにかく自分にできることを一歩でも1ミリでもいいから進み続けていったら頂上に着いてた、というタイプの人間なので…。派手さも野望もない、ツマラナイ人間ですね(笑)。

人を推薦したりプレゼンを作るのは得意なんですけど、基本的に営業はしないし、そもそも営業下手。営業下手なのは人見知りなのが原因なのかと思っていましたが、最近になって「もしかしたら自分に自信を持っていないのかも」と感じてきました。そこを改善していかないと、今後は生き残れないかもしれませんね。

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