海ポートレートの決定版!フォトグラファー視点で選ぶおすすめビーチ特集!

夏の予感がジワジワと、そして確実にやってきていると感じる今日この頃、皆さまそろそろ「海に行きたい!」と心が叫んではいませんか?私は実際に叫んでます。

ということで、今回は4名のヒーコフォトグラファーが選ぶ、聞いたら今すぐ行きたくなるようなポートレートにおすすめなエリアを伺って参りましたので、ヒーコ編集部員ことキューティ佐藤がどどーんとご紹介します!!設備が充実のお手軽エリアから、まるで異国のようにドラマチックなエリアまで幅広い海岸が選ばれています!あなたの「撮りたい!」と思うエリアもきっと見つかる!?それではどうぞ♫

海ポートレートの決定版!フォトグラファー視点で選ぶおすすめビーチ特集!

早速ヒーコフォトグラファーによるこの夏おすすめ撮影エリアを一つずつご紹介していきます!!

シャワー・トイレ・駐車場完備!充実設備の楽々スポット!?

まずは、すーちゃん(@iamnildotcom)おすすめの九十九里浜の最南端に位置する太東海水浴場付近!ちなみにこの場所は、サーフィンをこよなく愛する海のフレンズこと杉本優也(@Sugimoto_Yuya_)氏にすーちゃんが教えてもらったそうです!海のことは、海のフレンズに聞くのが安心ですね。

都心からほど近く、波が比較的穏やかなことから海水浴場としても愛されていますが、ポートレートとしてはどうでしょうか。

駐車場・シャワー・トイレ付きの海水浴場

この太東海水浴場の魅力は何といっても無料駐車場の他にシャワー・トイレ設備が充実していること。モデルさんと一緒に撮影をする際にまず押さえておきたい部分がしっかりしているので安心して撮影に臨むことができます!濡れた場合の着替えだったり、足についた砂や、機材についた塩を拭ったりと様々な用途でシャワー・トイレは使用できますよね!これは本当にありがたい!

夕陽の順光で温かい雰囲気に

また、この海岸は東海岸です。つまりは海を背景にした時に夕陽の光を順光にして使うことができます!

モデルさんの顔の正面やサイドに太陽があるので顔が暗くなることはなく、逆光にならないので白飛びしない、ライトもいらない!(もちろん逆光でライトを使った場合も雰囲気のいい写真は撮れますが)

海と夕陽と言えば、水平線に沈みゆく夕陽にバカヤローと叫ぶことが相場と思っていましたが、広大な海を背景に夕陽による綺麗なライティングで撮るのもまた素敵ですね。波も緩やかなので、落ち着いたトーンでまとめることで素敵な雰囲気になりそうです。

海撮影デビューにぴったり!

実はすーちゃんはこの海撮影がデビュー戦ということだったのですが、特に不自由なく撮影に集中することができたようで、設備がしっかりとしていて、撮影に注力できる環境が整っているというのは何にも代え難いアドバンテージと言えるのではないでしょうか。強いて問題点をあげるとしたら近くにコンビニがなくご飯が買えなかったそうなので、食料や水分の調達は事前に済ませて置くことをおすすめします!!(必要なものは持ち物リストにまとめましょう)

海での撮影はレフ版の出番!

ポートレート撮影でProfotoのリフレクターを使ってみたら分かった正しいレフ板の使い方。

すーちゃんはさらに夕陽に合わせてオレンジ色の光を足すためにサンシルバーのレフ板を合わせて使うことが多いとのこと。こちらの記事でも紹介されていましたね!荷物をなるべく多くしたくない海撮影にぴったりです!

日が落ちてからも表情を変える海と街の融合スポット!

続いて鈴木悠介氏(@monocolors_)のおすすめは東京からもほど近い茅ヶ崎エリア!「APAアワード2019」にも選ばれたあの作品はどのようにして撮られたのか、迫りたいと思います!

抜けが程よく選択肢が多い

このスポットの良いところは抜けが程よいところで、例えば、「広角寄りで撮影をした場合に割と近い場所に山などの地形的に遮るものがあるスポットはあまり好みではないけれど、かと言って何もないのも面白くないなー」という時におすすめ!遠くに江ノ島があったり、日が沈むと街並みに明かりが少しずつ灯って表情が変わっていくので好みに合わせて抜けを選択することができます!これは海撮影ではあまり見ない選択肢かと思います!

ドラマチックは荒れる海の中に

この作品の撮影日はモデルさんたちにポージングの指示はほとんどしておらず「走ってーーー!飛んでーー!」といった具合だったようなのですが、それが功を奏してかとてもリアリティがあり、さらにドラマチックでもあります。

改めて考えてみると、波打ち際に立っているだけで自然と波を避けてしまったり、声をあげたり、何らかの反応をしてしまうのはある種人間の性のような気もしますし、荒れる海での撮影はモデルさんをより自然な状況で撮るということができ、ついつい「ザ・ポートレート感」が出てしまうという問題を解決することに繋がるかもしれません!もちろん安全は第一に!

常識に収まることのない偶然性がある

また、この日の撮影ではスローシャッターで躍動感を演出しようと可変式NDフィルターを使用しており、写真にムラが出てしまっていたのですが、この日の天候が台風前ということもあり、異様な天候(雷、雨、それらが止んだと思えば晴れるとか、雲の厚さがえげつない等)だったためそのムラがかえっていい塩梅で表現されて、荒れる海とピッタリマッチする結果となりました。

さらに、マニュアルフォーカスで撮っていたためピントが合っていないものも多いのですが、これは偶然性の中での必然性を込めた再現をして作品に取り組んでいたとのことで、ピントが甘いという部分にだけフォーカスするというよりは、上記の流れを踏んでいるとごくごく自然なことですね。

時期によっては…

しかし、時期によっては海水浴客でとっっっっても賑わいますので、日時共に狙いを定めて向かいましょう!

魅惑の透明度と白い砂!夕陽の順光を使いこなそう!

黒田明臣氏(@crypingraphy)おすすめの静岡県下田市にある白浜海岸エリア。

言わずと知れた名海岸ですが、その綺麗な砂とその透明度の高さから多くの海水浴客やダイバーを魅了してきました。ポートレートにおいてもそれは例外ではないでしょう。

白い砂!透明な水!

なんといっても白い砂浜と透明な海!!
透明感がある撮影をしたいときにまず候補に上がるポイントだと思います。

黒田氏は海で撮影する際には東海岸なのか、西海岸なのか、砂浜の反射はどの程度なのかを念頭に置いて場所を選ぶそうです。その点このスポットは砂が白いので太陽光の反射が多く、自然のレフ板のような使い方もできそうです。逆に黒い砂や砂利の場合は地面からの反射は少なくなるのでそのあたりも意識していきたいですね!

夕方にかけての時間がとても良い

ちなみにこちらの海岸も東海岸なので、夕方にかけて海を背景にして順光で光を当てることができます。

夕焼けになる前のまだ空の青さが残っている時間帯で撮影することで、被写体に優しい光が当たっている何とも言えない不思議な雰囲気に仕上がっています!

望遠レンズでダイナミックに

海撮影の際に黒田氏は普段使わないような望遠レンズ(35mm換算200mm程度のもの)を使うこともあるそうです。黒田氏は望遠レンズを使うイメージがほとんどないのでとても新鮮ですね。

時間によって異なる2面性を持つ海岸

朝の優しい光で撮ってもよし!夕陽を順光に海を背景にドラマチックに仕上げてもよし!2つの表情を使い分けることで全く違った印象の海撮影が行えそうです。こちらも夏のシーズン時期は人で賑わいますので、海開き前に訪れておきたいところ。海開き前は水もとってもきれいですからね!黒田氏は、基本的に冬か春しか行かないそうです。

日本のワイキキビーチ!?和歌山県が誇る海水浴場!

最後は海ポートレートといえば!の浅岡省一氏(@shoichi_asaoka)におすすめいただいた和歌山県にある白良浜(しららはま)、なんとあのワイキキビーチと友好姉妹浜なのだそうですが、それはつまるところ日本のワイキキビーチですよね?ハワイまでの移動時間や渡航費用を考えれば圧倒的に白良浜に軍配が上がります。考える余地はありませんね、さぁ行きましょう!

朝の透明度はピカイチ!

なんといってもその魅力は白く広大な浜!そして透明な海!
ここまで聞くと「さっきの白浜と変わらないじゃん」と思う方もいらっしゃるかと思うのですが、そうです、こちらの海岸は”西海岸“なのです。

ダイナミックな夕焼けを背景にしたポートレートも良いのは間違いないのですが、朝日に照らされ始めて間もない静寂の瞬間を切り取るのもまた素晴らしい…!この透明感を出せる海岸は日本にも数少ないのではないでしょうか。

もちろん日が傾いてもOK!!

夕方の柔らかい光を受けた白い砂はキラキラと輝いて、それをピックアップして撮るだけでも一つの画になってしまう力強さたるや…。

モデルさんのシルエットがきれいに砂浜に写り、なんとも言えない哀愁が漂っていてストーリーを感じます…。

海撮影では撮る時間帯で大きくその表情を変えますが、その時その時に合わせて臨機応変に光を捉え、撮影していくことがとても重要だと浅岡氏は語ります。この時間だからこう撮れば良いという正解はなく、常に現場では試行錯誤してより良いものを突き詰めていくことが大切です!

イベント時はできれば避けたいところ…。

白良浜では毎年「白浜花火フェスティバル」を始めとするイベントの開催や、付近の温泉施設の充実から海水浴客が多く訪れますので、ポートレートを主体で考えると日程や時間帯の調整は必須ですね。

あるいはご家族での旅行という”テイ”で行ってパパはポートレート!なんてこともありかもしれません(笑)!

海 × ポートレートのキーポイントまとめ

海ポートレート特集の決定版ということで、ポイントとエリアをご紹介しました。いかがでしたでしょうか。夏に限らず、初夏の今の時期だからこそのポイントも多かったのではないでしょうか。こちらの記事が皆さまのポートレートライフを豊かにすることを祈って、まとめます。

海ポートレート撮影をする際の要チェックポイント

  • 近くにシャワー・トイレがあると何かと安心!
  • 必要なものは事前にリストにまとめよう
  • 水の近くで人は自然体になりやすい
  • 海岸の向き、抜けを考慮した場所選びを!
  • 砂浜は自然のレフ板
  • 光を見て臨機応変に

合わせて読みたい、海撮影マニュアル!

皆さまの気になるポイントやエリアは見つかりましたでしょうか!私個人としても白い砂、青い海でポートレートを撮りたくてウズウズしています!

しかし、撮影の前にはしっかりと準備することも忘れずに!以下の記事で海撮影の準備についてまとめているのでよろしければご一緒にどうぞ♫

それでは、夏の暑さに負けない楽しいポートレートライフを!!

夏だ!海だ!ポートレートだ!と、カメラを構えるその前に。撮影をおこなう上で心得ておきたい準備マニュアル!

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