ポートレートにおすすめしたいカメラ!Sony α7R III が辿り着いた境地!

Sony α7R II / Sony FE 50mm F1.4 ZA
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いまさら感を感じますが、Sony α7シリーズを使用しはじめて3年が経ちました。最初に購入したのは、Sony α7s。これはサブ機として小さいものがほしいなと思って購入したのですが、この当時はメイン機として使用していたNikon D810ほどの画質を見いだせずにあまり活用しきれていなかった記憶があります。それからα7R IIを使いはじめて、ついにα7R IIIの登場。

Sony α7R IIとの出会い。

2015年の秋に、Sony α7R IIを友人数名が購入した。もののためしにと試写させてもらった時にはもう購入することを決めていた。

小さいボディにフルサイズ高画素の画質。
さらにそれだけではなく、豊富なRAWデータの情報量、それに伴うレタッチ耐性。
これまでのカメラは何だったのかと短いカメラ人生の中の常識が覆されました。

崩れ落ちる高画質とサイズ大という常識

今でも併用していますが、NikonのD810が高画素機の存在意義を十二分に示してからその恩恵に預かってきた身としては、Sony α7R IIが発売発表時に42Mとなっていても、D810同様のダイナミックレンジを持っているのかな?とはにわかには信じられず静観していたわけですが、それが杞憂だったという事は先述の通りです。

友人から借りた試写データを自宅で確認すると数分も経たず、D810と何ら遜色ないデータに驚かされました。
これまで無意識に、高画質には筐体の大きさもトレードオフと思っていたのですが、この小ささですからね。
レンズってこんなに大きかったんだと、改めて実感するレベルですよ。

そして Sony α7R III の登場。

そして、2017年の夏も終わりかけた頃、Sony α7R IIIが発表されました。
公式サイトからの引用ですが、待ち望んでいた正統進化なんですね。

有効約4240万画素の35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーと、従来比約1.8倍(*1)の高速処理を実現した新世代の画像処理エンジンBIONZ X(ビオンズ エックス)を搭載。さらに、イメージセンサーからの読み出し速度を約2倍に高速化する新世代のフロントエンドLSIも採用し、信号処理システムを一新したことで、中高感度域で約1段(*2)ノイズを低減し、広い感度域での高解像と低ノイズ性能を両立しました。また、人物撮影の肌色の再現性も大幅に向上しています。さらに、世界最高(*3)の5.5段(*4)の補正効果を誇る光学式5軸ボディ内手ブレ補正により、高解像性能を最大限引き出します。

*1 α7R IIに搭載しているBIONZ Xと比べて
*2 α7R II比。ソニー測定条件
*3 35mmフルサイズセンサー搭載デジタルカメラとして。2017年10月広報発表時点。ソニー調べ
*4 CIPA規格準拠、Pitch/Yaw方向、 Planar T* FE 50mm F1.4 ZA装着時、長秒時ノイズリダクションオフ時
http://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-7RM3/index.html

Sony α7R IIIについては、上記公式サイトはじめ多くのウェブサイトでその特徴やアップグレードポイントが記載されているのでここでは控えますが、個人的には待ちに待った内容です。

これまでの問題点

Sony α7R IIをメイン機として、仕事と作品合わせておおくの写真を撮ってきたわけですが、改善して欲しい部分がないわけではありませんでした。

非圧縮RAW撮影時における連続撮影、バッファの余裕、テザー撮影の遅延、ダイヤルの操作感など。
どれもこのボディなら仕方ない内容だなと思いながら、たまに困らされることもありましたが、充分納得していたわけです。
しかし今回、それら全てが改善された正統進化が行われました。

自分はソニーの回し者でもなんでもないんですが、Sony α7R II の利用者なんかは買わない理由がないんですよね。

ミラーレスの優位線を最大限活かしながら、操作感まで含めたすべてのクオリティがあがっているという。
たぶん欠点って、逆に小さくて持ちにくいくらいだと思うんですが、そこは小ささのメリットと天秤に賭けるにすら値しない問題ですね。
アクセサリーで改善できますし。

改めて振り返りたい、ポートレートに最適な理由。

そこで今回は、自分の主戦場であるポートレート撮影に何故、Sony α7シリーズなのか。何故、Sony α7R IIIを迷わず購入するのかをまとめてみたいと思います。

ダイナミックレンジ

これはSony α7R IIからそうですが、圧倒的なダイナミックレンジの広さ。
RAWの持つ情報量が異常です。
これはDxOのテストをみても分かる内容ですが、実際にみてみましょう。

ダイナミックレンジの広さ

例えば、JPEGの状態でこのような逆光の明暗差があるような写真でも、復元が可能です。これはつまり、RAW現像時にそれだけ自由に望んだ写真へと修正するだけの余剰がデータにあることを示しています。デジタルカメラを使いこなそうとする以上、RAW現像というのは今や避けて通れない道であり、個人の感性を発揮するにあたり大きな割合を占めているポイントでもありますが、そこの自由度が増すというのは優秀なカメラであるというのを示すにあたり大きな指標なんですよね。

ちなみにこの写真よりも、更に暗い写真でも容易に現像することが可能です。ちなみにSony α7R IIIではダイナミックレンジも向上しているというレポートもあり、人類はいったい何処へいってしまうのでしょうか、、、

肌のレタッチを行う際なんかにも効いてくるポイントなので、ポートレートカメラマンには見過ごせないポイントではないでしょうか。

高性能レンズの存在

2015年以前の、α7シリーズにおけるEマウントでは、お世辞にも豊富なレンズ群とはいえませんでしたが、着々とプロフェッショナルとハイアマチュア向けのレンズが登場してきています。ポートレートに限りませんが、撮影にあたって正しいレンズ選びというのも一つの醍醐味で、そこに選択肢が増えて悪いことは一つもありません。何を買うか迷うくらい? 嬉しい悩みですね!

と言っても自分はそんなにレンズを保有しているわけではないですが笑
高くても良いものが少しあれば良いという考えです。
何はともあれ、GMレンズをはじめ、ハイエンドレンズが出てきたのは良いことです。

ようやくα7シリーズに全てを預けられるといった気持ちです。
ポートレート撮影で多用される、35mm50mm85mmに高性能レンズが存在するのは大きいですね。
あとは135mmがあれば完璧なのですが。

ボディ内手ぶれ補正

例えばこちらの写真なんかは、等倍でもみてもきちんと解像していますが手持ちで撮っています。シャッタースピードは1/125sですが、ライティングをしているので、閃光速度のおかげもありピタッと止まっています。
(ちょっと本記事の主旨と異なる内容になりますが、最大光量近くで発光しているので、閃光速度もそこまで早くはありません。)

しかし焦点距離は135mmのレンズですから、なんだかんだと選択したくはないシャッタースピードであることに違いありません。個人的には撮れたら良いなくらいの感覚で試してみると、ばっちり撮れているんですね。

三脚においてセットを決めて撮ると、ワンパターンな構図になりがちですが、こういった状況下でも手持ちで撮れるだけで選択肢や残せる写真の数が大きく変わります。

Sony α7R IIIでは、手ぶれ補正も一段分、強力になっているそうなので鬼に金棒といったところですか。

チルトディスプレイ

こちらの写真は、手持ちで自身の頭上からチルトディスプレイで確認しながら撮影しています。デジタル一眼レフでは、ライブビューを使用しても確認できない写真なので、そもそも撮ることが難しい写真なのですが、こういった事も可能にしてくれます。

個人的に、カメラというのは今までできなかった事ができるというのがもっとも大きな進化だと思っているのですが、こういう一見地味に見えるような機能こそが幅を広げてくれます。

例えばこちらの写真も、狭い室内でウエストレベルでの配置でディスプレイを覗くことが出来ている点が寄与しています。決まったポイントがあったり、足場がある点が限られる風景と異なり、ポートレートの構図は無限だと思っているので、その選択肢を増やしてくれることの重要性は言うまでもないですね。

動体追随性能


瞳AFやコンティニュアスモードでのオートフォーカスなど、Sony α9の系譜を着実に継いでいます。
先日、発売前のSony α7R IIIを使用する機会があったわけですが、これまででは考えられなかった撮影方法ができるようになり、より自然な写真を撮りたいと考えている自分にとっては、新たな撮影スタイルを模索させるだけの性能に仕上がっているなと感じました。

バッファ性能

そしてバッファ性能。

前機種では、お世辞にも連続撮影枚数や撮影後の反応が良いとはいえず、あまり撮影写真を確認しない方ではあるものの、ストレスに感じる場面がないわけではありませんでした。しかし今回は、RAW+JPEG撮影であっても30枚近くの連続撮影を可能にしています。

ビューティー撮影では、顔に液体をかけた写真など、連射速度や連続撮影枚数に余裕は欲しいけど、高画素が良いと言ったケースの撮影もあり、これで何の心配もありません。

風景とは異なり、ポートレートのようなモデルの一挙手一投足にチャンスが隠れているようなポートレート撮影では決して見逃せないポイントでしょう。

おまけ

他にも様々なアップデートがありますね。

  1. マルチセレクター
  2. 進化したバッテリー容量
  3. USB 3.1 Gen 1
  4. 秒間10コマの撮影枚数
  5. UHS-II対応(スロット1)
  6. Imaging Edgeの存在

などなど。仕事では、テザー撮影が必要なケースもあり、そこで軽快なレスポンスが求められる場合には、別カメラで対応するというケースも多々ありました。そういったケースもこれで安心。

まとめ

きっと今は良いカメラが色々とありすぎて迷う時代なのだと思いますが、自分にとってはこのカメラが現在のところベストな解です。
仕事では、ロケーションでの撮影やクライアントの店舗、スタジオでの撮影が主なので、持ち運びの機材も多く、それがコンパクトにまとめられるのは願ってもないポイントです。現在そのカメラを小型軽量化したシステムで運用していることもあり、中判カメラが欲しいなあと思うこともありますが、今ひとつ手を出せないでいるのは現在が快適だからなんでしょうね。
レンズの相性や、求めるレンズがあれば他のボディを使うこともあると思いますが、あらゆる点で万能に問題を解決してくれるおすすめのカメラには間違いありません。

とりあえず買います。

11月20日発売の玄光社フォトテクニックデジタルにも、同機種のレビュー記事が掲載されていますので良かったら読んでみてください。

一緒に読みたい

こちらに、黒田が先日インタビューをうけたα Universeの記事もありますので是非ご一読ください 🙂

計算と挑戦のポートレート前編

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計算と挑戦のポートレート後編

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