みなさんはじめまして。ヒーコ編集部のふみ(@fumisophoto)と申します!
ヒーコではよくヒコノートに記事を書いたり、ヒーコメディアのお手伝いをしています。普段はフォトグラファーをしたり、学校の先生をしたり、ITのお仕事をしたりなどなどなど、色々なお仕事に携わりながら楽しい毎日を過ごしています。今回初めてヒーコに記事を書かせていただくことになりました。よろしくお願いいたします!
突然ですが、みなさんは”ねりけし”をご存知ですか?粘土みたいにやわらかい美術のデッサンで必須品といわれている消しゴムです。
わたしは美術の学校の生徒でも、デッサンが趣味でもないのですが、撮影するときは必ずねりけしを持参します。なぜならこのねりけし、美術用消しゴムとしての役割だけでなく、物撮りにもとっても役立つ最強アイテムなんです!というわけで今回は、ねりけしについて紹介したいと思います。
この記事を読んで、ねりけしを買いに走る人が少しでも増えればと思います。みなさん、是非ねりけしを買いましょう。ねりけしは物撮りを救う。
物撮りの可能性を広げる!?常にねりけしを持ち歩くようになった理由
ねりけしをおすすめする3つの理由
圧倒的粘着力
ねりけしの最大の魅力は、粘着力の高さです!ねりけしは主に美術用で使われると書きましたが、オーストラリアでは壁にポスターや額縁を貼るときに使うものとしてスーパーなどで売られています。
ちなみに豆知識ですが、美術などで使うねりけしは英語でkneaded eraserと言うそうです。さらにオーストラリアでは、Blu-Tack(ブルータック)というポスターや物を粘着させる専用のねりけしがスーパーなどで売られています。
わたしは、この粘着力の特性を活かして、被写体を固定するときや、背景紙を壁にはりつけるときにねりけしを使います。しっかりねりけしをつければ大体のものは壁に貼り付けても落ちないです。
大事な背景紙や壁が剥がれる心配がない
固定するのなら、テープを使って貼って固定するのもいいのでは?と思った方も多いのではないでしょうか。
しかし、壁にテープを貼り付けた場合、壁や背景紙が剥がれてしまうという恐ろしいリスクを抱えることになります。でも大丈夫!ねりけしをつかえば、テープと違って剥がれてはいけないものが剥がれる心配がないのでとってもおすすめです!
自由自在に形を変えることができる
ねりけしは柔らかいため、ちぎりやすく、形を自由自在に変えることができます。なので、思いっきり調節したいときはもちろん。ちょっとだけ角度や高さを調整したい時にも使えます。料理写真で少しだけ具材の角度を調節したい時にもねりけしは役に立ちますよ!
実際にねりけしを使って撮った作品たち
それでは実際に、ねりけしを使ったわたしの作品をご紹介します。
作例その1 〜被写体を固定させたい時〜
これはヒコプラ内で行った企画「自分」をテーマに撮ったたまごの写真です(詳しくはヒコノートより、「自分」をテーマに撮るとしたらどう撮影するかアイディアを出し合ってみたをチェックしてみてください!)。まわりのたまごが全て孵化しても、その時が来るまでじっと待ち続けるマイペースな自分を表現して撮りました。余談ですが、料理で使ったたまごを一週間以上溜め込んで作りました。
そして、この写真に写っている全てのたまごはねりけしの力で固定されています。何も手を加えない場合、たまごを立たせたり、見せたい位置に置きたくても、たまごは勝手に転がってしまいます。そんなときにねりけしがあればこのような都合が悪い部分をあっという間に解決させてくれます。
このたまごの撮影は3日間くらいかかったのですが、ねりけしのおかげでほとんどのたまごが倒れることなく立っていました!
作例その2 〜被写体を飛んでるように表現したい時〜
この写真は紙コップを床に並べて真上から撮影したものです。
コップが空を飛んでるようにみせたかったので、蓋やコップを傾けてねりけしで固定しています。実際に誰かにコップを飛ばしてもらって撮影する方法もあると思いますが、納得がいくまで永遠とコップが空を舞い続けることになりそうなので、普段わたしは床に並べて真俯瞰で撮るようにしています。角度とか好きなように決めれるのでおすすめですよ!
なるべくねりけしが見えないようにねりけしの量を少なくしたり角度に十分気をつけて撮影しますが、どうしても写り込んでしまった場合はレタッチで消しています。
作例その3 〜被写体を壁にはりつけたい時〜
この写真も先程の写真と同じ様に、コップが空を舞っているように見せてる写真です。
ただ、この写真に関しては真俯瞰ではなく、被写体の紙コップを自室の壁にねりけしではりつけて真横から撮影しました。カフェでテイクアウェイして買った紙コップがオシャレで、被写体が真っ黒だから白背景で撮りたい!と思い帰宅して確認したら、白い背景紙が家にないことに気付きまして…お買い物帰りで、紙を買いに行くという選択肢がなかったので、急遽部屋の壁を背景として使いました。紙とちがって壁のザラザラ感がいい味を出して結果オーライになりました。壁を使って作品を撮るのもありかも?と気づかせてくれた作品です。
さいごに
まとめポイント
- ねりけしを使って被写体や背景紙を壁にはりつけることができる
- 被写体を立たせたり、角度を調整したいときにねりけしは大活躍!
- テープと違ってねりけしは壁などが剥がれる心配がない
いかがでしたでしょうか?
紹介した写真にねりけしがしっかり映っている写真をお見せしたかったのですが、数年前に撮った写真たちなので見つからず、文字だけの説明になってしまったのが少し心残りです。それでも、ねりけしの魅力が少しでも伝わればと思います。ちなみに、大きな撮影でなければ、ねりけしは1つあれば十分です。
この上記4枚の写真も全てねりけしを使って撮った写真です。どの部分で使ったか、この記事を読めばわかるかもしれないですね。
写真物撮りの可能性が無限大に広がるねりけしの力で、みなさんの物撮りライフがより一層素敵になりますように!
それでは〜!