皆さん、こんにちは。写真家の長瀬正太(@ShotaNagase)です。さて、今回は小難しいレタッチや専門用語だらけのチュートリアルではなく「脱初心者!」ということでさらさらっと読めるコラムにしていきたいなと思います。
と言いますのも、私が主催する教室や撮影会などでカメラを始めて日が浅い方などから
- 「まず、何をどうやって撮っていいか分からない。」
- 「先生、ここはどう撮ったらいいですか?」
という質問を頂くことがあるからなんです。
そんな時に長瀬流だったらどうするのか!?
今回はそんな「困った時によく効く処方箋」的コラムでございます。
カメラ初心者に贈る「何をどう撮っていいか分からない」時の対処法。
何をどう撮っていいか分からない時とは。
「写真は自由なんだ!」とは良く言われることですが、「はい、どうぞ。自由に好きなものを好きなように好きなだけ撮っていいですよ。」となると・・・あまりにも漠然としすぎていますし出来る事も多すぎますよね。
だから「まず、どうしたら良いのか。」が分からなくなってしまうのかもしれません。
大丈夫。その気持ちは皆一緒です。
最初から「最高の一枚」が撮れる人はいません。
まずは1枚シャッターを切ってみる。
「どうしたら良いんだろう」なんて悩んでいるそこの貴方、そんな時はまずとにかく1枚シャッターを切っちゃいましょう!
風景でもマクロでも、ポートレートでもスナップでも、鉄道でもにゃんこでも、まずは直感で1枚とにかくシャッターを切っちゃいます。
この時に大事なことは「上手く撮ろう。」とか「最高の1枚を撮ろう!」と意気込まないことです。
良いんです、最初の1枚は練習です。私の撮る1枚目もたいていピンぼけです(それは如何なものかと)
「何か」を感じたから写真を撮りたくなった。その気持ちに素直にただただシャッターを切ってみて下さい。
写真にツッコミを入れてみる。
そうやってまず1枚目のシャッターを切りましたら、その写真に自分で自分にツッコミを入れる練習をしましょう(ここ大事です。)
じっくり見る
まずとにかく今なにげなく撮った1枚をじ~~~っくり見るんです。
ここで「いやもう最っ高!私の写真ツッコミ所何一つないわぁ(惚)」と感じるのでしたら何も問題ないのですが・・・どうでしょう?
- 「ピントは合ってるかな?」
- 「ブレてないかな?」
- 「水平は狂ってないかな?」
- 「主役はどれかな?」
- 「ピント位置はここで良いかな?」
- 「構図はこれで良いかな?」
なんでも良いんです。
自分の写真にツッコミを入れるのは非常に辛く、時に心が折れそうになるかもしれません。
が・・・実は他人にツッコミを入れられるよりは辛くないんです。
仮にツッコミを入れてくれる人がいたとしても、人様の写真に思ったことを思ったままツッコミを入れてくれるような親切な方はほとんどいません。
また、ズケズケとツッコミを入れてくれる超親切な方がいたとしてもなかなか素直に聞き入れられないのが人間です。
私はそうでした(汗)
(これは先生と生徒の関係にあったとしてもなかなかに難しいことだと感じています。)
自分の写真にツッコミを入れる
だからこそ、まずは自分で自分の写真にツッコミを入れる練習をするのです。
- 「もっと広く撮ってみたらどうかな?」
- 「もっと狭く撮ってみたらどうかな?」
- 「もっと良い主役いないかな?」
- 「もっと良い場所ないかな?」
- 「もっと良い角度ないかな?」
- 「もっと良い瞬間ないかな?」
- 「もっと良い光ないかな?」
こうやってツッコミを入れるとどうでしょう?
「次の1枚」はどう撮ったら良いのかが少し見えてきませんか?
そうしたらそこで「次の1枚」を撮り、さらにまた自分で自分の写真にツッコミを入れる練習をするんです。
この練習をひたすらに繰り返していければ、絶対に写真のクオリティは上がっていきます。さらに、続ければ続けるほどに撮ることの出来る幅や自身の引き出しは増えていくことでしょう。
注意書き
ただそこで「ピントが合わないよぅ(泣)」ですとか「どうしてもブレちゃうよぅ(泣)」ということであれば、それは知識的なことや技術的な問題かもしれません(汗)
ですが、ここでその「問題」が見えてくれば上達は約束されたようなもの。
もし知識的なことや技術的なことならばカメラの取扱説明書や写真雑誌などを読んだり、インターネットで調べたり、先生や写真仲間に聞いたり・・・・・まさにこのヒーコに掲載されている様々な記事を読む事で解決するかもしれません。
初心者から脱却しよう!
シャッターを切ったその瞬間、そこで「次の1枚はもっと良い写真が撮りたい!」と思うかどうか。
私自身の実体験を思い返しても・・・これが「初心者からの脱却」に繋がると、そう信じています。
初心者こそ悩みは多いもの。だからこそ私の記事が少しでも役立ってくれたなら・・・嬉しいなぁ。
それでは、また。