朝夕はずいぶんと涼しくなってきて、徐々に季節が秋に移行してきました。今回は、秋を満喫できる紅葉スポットについて斎藤朱門(@shumonphoto)氏、長瀬正太(@syouta0002)氏、富久浩二(@tomhati)氏の3名にヒーコ編集部員が根ほり葉ほり聞いてきた内容をまとめてお伝えしちゃいます!
紅葉撮影!風景写真家に聞く自分なりの切り取り方4選
渓流・沼・ブナ林などの紅葉スポットが盛りだくさん!
まずは、青森の奥入瀬渓流・八甲田のブナの森エリア!
なんと、この青森の奥入瀬渓流・八甲田のブナの森エリアは、渓流や沼、ブナ林など、いろいろな紅葉スポットを楽しむことができるそうです。一つのエリアで様々な紅葉を撮れるのはお得ですね!
交通機関は要確認
ブナ林は駐車できる場所が限られており、さらに交通規制を行っている時期もあるそうです。交通機関は確認必須!
また、熊がでる可能性もあるらしいので要注意です。念の為、熊鈴や熊スプレーを所持しておくと吉。
青と赤のコントラスト
次のおすすめエリアは、栃木のスッカン沢!
このスッカン沢では、カルデラ跡を水源とし、鉱物や炭酸等の火山の成分が多く含まれています。その成分によって、流れている水が「スッカンブルー」と呼ばれる青色に見えるそう。
紅葉の季節では、色づいた木々とスッカンブルーの青い水とのコントラストが美しく、超絶おすすめ!
栃木ということで比較的都内に近いながらも美しい自然が残っているエリアになっています。ハイキングコースもあるそうで、マイナスイオンで日ごろの疲れを癒すのもいいですね♬
都内から行く場合は車で、東北自動車道を経由すると2時間半で着けるそうです!
三脚があれば安心!
渓流は三脚を使うことで水の流れをうまく表現することができるそう!どういった場所で撮影できるのか、事前に調べることで安心した機材選びをすることができますね。
一味違った紅葉が楽しめる?!
続いてのおすすめは、和田峠の唐松の黃葉!
風景フォトグラファーの長瀬氏がヒーコで初めて書いた記事「風景写真で想いを伝えるたった一つのコツ。みんな最初は初心者だった。」にもあるように、風景写真に対する姿勢が変わるきっかけとなったエリアだそうです!
西日が入る時間帯がおすすめ
長野県・霧ヶ峰高原から八島ヶ原湿原へと繋がる道をそのまま突き抜けると和田峠で、その道沿いの左側(諏訪湖側)にいくつか見晴らしの良い場所があるそうです。
おすすめの時間帯は、11月初中旬の西日が入る15時すぎだとか!これは狙って行くしかない!
構図のススメ
黃葉を撮る際、画面の中が全て黃葉で埋め尽くされている構図とすることが多いそうです。
画面いっぱいの写真はどこに軸を持っていくか悩ましいですが、「この木が主役」という一本を決めておくと構図が決めやすくなるそうです!
おすすめコース
朝から八千穂高原・御射鹿池・奥蓼科・車山高原・霧ヶ峰高原・八島ヶ原湿原などを回り、最終的にお昼ぐらいに八島ヶ原湿原駐車場に着くと、良い時間帯になるまで車の中で眠れるそうです。こまめな休憩は超大事!
なにより付近に沢山の撮影スポットがあるのはアツい!
気をつけたい撮影ポイント
撮影ポイントは複数あるそうなんですが、道路脇なので路上駐車になってしまう恐れがあります。出来れば八島ヶ原湿原の駐車場に車を置いて美ヶ原高原方面へ歩いていくのが良いとのことです!また、ガードレールを越えた場所は落ちても命の保証ができないゾーンがあるのでくれぐれもお気をつけください!
さらに、その道路は冬季になると八島ヶ原湿原駐車場のすぐ先で道路閉鎖するそうなので道路状況を事前に調べて行く必要がありそうですね。
広角で切り取る紅葉
最後に紹介するエリアは、所沢航空公園!
この公園は、埼玉県の所沢にあり都内からもアクセスしやすい撮影スポット♬
おすすめする理由は紅葉する木の種類が多く、大木が多いのが特徴。もみじはもちろん、唐楓、メタセコイア、イチョウもあるそうです!
公園内がとても広く、超広角レンズで切り取ると一層良い感じに撮れるそうです!
紅葉を撮るときのポイント
オリジナリティの出し方
有名な撮影スポットだと「きれいだけど見たことのある写真になってしまった」なんて経験がある方は、多いのではないでしょうか?
そんな時は、みんながよく撮っている場所で撮るのでは無く、直感で「きれい・撮りたいと思った場所」にレンズを向け、どうなるか分からなくても独自の切り取り方を考える、ということをするとオリジナリティが出るそうです。
あると安心超望遠ズーム
道路脇からの撮影で、「写したくないものが入り込んでしまった…。」といったことはありませんか?そんなときは、超望遠ズームレンズがあると最も良い状態の場所を切り取ることができるそうです♬
色々なアイテムを使ってみる
紅葉を撮るといっても景色を撮るだけでなく様々な工夫を凝らすことで今までにない写真を撮ることができるそうです!
宿主が居ない蜘蛛の巣の糸に葉を付けることで、舞っているような写真を撮ることができたりもするとか。技ありすぎます。
編集部員的の驚きポイントは、長い釣竿でカメラ浮かせてリモート撮影することで、上から見ているように紅葉を撮れるという富久氏のテクニック!カメラが壊れてもいいという覚悟と思い切りの良さ、発想の柔軟さのフルコンボが凄まじい!
紅葉を撮った後のポイント
彩度に注意
色鮮やかな場面を再現しようと考えると、つい全体の彩度を上げがちですが、彩度や露出調整は見せたいポイントに絞っておこなうことでメリハリがつくそうです。暗い部分は黒つぶれしないように、明い部分は派手になりすぎないように調整してあげることがコツだそうです。
また、撮影時のカメラによっては紅葉はWBが狂いやすいので、AWBで色が難しいときは手動でWB設定するのもポイントだそうです。
紅葉というと赤や黄色などを全面に出しがちになってしまいますが、メリハリをつけることで見せることが大切なんですね!
紅葉撮影のキーポイントまとめ
- 自然が多い地域は熊でるので注意
- 交通機関は要確認
- 構図を決めるときは主人公を決める
- 独自の切り取り方をしてみる
- 超望遠レンズがあると安心
- 彩度に気を付ける
紅葉ライフを楽しんで!
今回の記事では、エリアと紅葉撮影のポイントを紹介しました。いかがだったでしょうか。紅葉撮影に限らず構図などほかの季節にも活かせるポイントが多かったのではないでしょうか。
皆さまの気になるポイントやエリアは見つかりましたでしょうか?これからどんどん色づいて行くのでぜひ行ってみてください♬