まるで絵画の世界!印象に残る風景写真を表現するための朱門式オリジナルセミナー潜入レポート!

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前回、大好評だった朱門氏(@shumonphoto)による風景写真のレタッチセミナーがレベルアップして帰ってきた!今回は「朱門式、絵画的風景の構図・レタッチセミナー」と題して、撮影時の構図やより高度なレタッチテクニックにフォーカスしたとっておきの内容を、ヒーコ編集部員がお伝えいたします!

まるで絵画の世界!印象に残る風景写真を表現するための朱門式オリジナルセミナー潜入レポート!

はじめに

そもそも、絵画的風景写真とは

まず、このセミナータイトルを見て「絵画的風景写真ってなんだろう?」と思われた方もいるのではないでしょうか?

朱門氏曰く、絵画的風景写真とは「風景の記憶の一片を作品を通して伝えることを可能にする表現方法の一つ」なのだそうです。これは、単純に写真を絵画のように見せるということではなく、写真を見ている人がまるでその場にいるような感覚を感じて欲しい、という思いから行き着いた表現方法とのこと。

確かに、朱門氏の風景写真を見ているとまるで自分が写真の中に立っているような、そんな感覚を覚えることがあります。早く詳しい内容を聞きたいです!

ついにセミナー開始!


いよいよお待ちかねのセミナーが始まりました!セミナー会場のamana Square Sessionホールにはすでにたくさんの参加者の方がご来場されています。雰囲気も落ち着いていて、集中してセミナーを聞くことができそうです!

今回のセミナーの構成

まず、絵画的風景写真を撮る上では、重要なキーワードが二つあるとのことでした。それは、

没入感」と「印象の再現

というものだそうです!

どうやら本セミナーでは、風景を撮る際の構図や撮影時のポイントにフォーカスした前半と、Photoshopを使ったレタッチテクニックを中心に学ぶ後半の二部構成となっているようで、それぞれのパートでは、これらのキーワードが重要なポイントになるみたいです。没入感と印象の再現、これらのワードに注目しながらしっかりレポートしていきたいと思います!

第一部 風景写真撮影技法

さっそく絵画的風景写真を撮るためのポイントの一つとして「没入感」というキーワードがでてきました。没入感とは、写真を見る人がその写真の中に入り込んでいるように感じる感覚とのこと。この没入感は、構図と奥行き感を意識して撮影することで表現できるらしいです!

構図の中にある流れを読む

なんでも、没入感がうまく表現できている構図の中には「流れ」があるのだとか。ここでいう流れとは、視線誘導のことです。一瞬「流れ…?」と頭の上にはてなマークが浮かびましたが、朱門氏が実際に撮影した写真を見ながらセミナーを聞いていくことで、そういうことか!と納得することができました。

風景を撮る際にはついつい色々な要素を入れてしまう傾向があるので、このポイントには気をつけようと思いました。これは、風景写真に限らず、ポートレートやスナップを撮る際にも意識したいポイントですね!

没入感を意識した撮影テクニック

風景写真では一般的に、写真全体にピントが合っている状態が望ましいけども、写真全体に完璧にピントを合わせるのは正直難しいとのことです。そこで、全体に許容できる範囲でピントが合っている状態のことをパンフォーカスと言うそうです。

朱門氏は、このパンフォーカスの状態を表現するために、数式を使って適切な焦点距離を計算したり、なんとアプリを使用して焦点距離を計測し撮影することもあるのだとか。そんな方法があるなんて、正直想像もつきませんでした!

RAW現像を前提とした撮影技法

皆さんは写真を撮るときにはRAWデータを現像されていますか?朱門氏は、RAWデータの現像を前提として撮影する時には、ヒストグラムに注目するそうです。

ここで、ETTRという聞きなれない言葉が。ETTRとはExposing to the rightの略で、ヒストグラム上で露光が右に寄っている状態、つまり少し明るめに撮影するという概念だそうです。なぜETTRを意識する必要があるのかというと、デジタルデータは輝度が明るいほど豊富なデータを含むらしく、逆に暗いデータでは階調が荒くなってしまうとのこと。朱門氏曰く、白飛びしない範囲でETTRを意識して撮影することが望ましいらしいです!

聞いたことがないワードに少し戸惑ってしまいましたが、目から鱗の情報に驚きが隠せませんでした。

被写体ブレとシャッター速度

また、強風などで被写体がブレやすい場合や、水や雲などの流体を撮影する場合は、ISOやシャッター速度を変えて複数枚撮影する場合が多いのだとか!前景、後景それぞれにピントを合わせた写真を取っておくことで、後から被写界深度合成というテクニックを使って上手くパンフォーカスの状態を作ることができるみたいです!

想像もつかないテクニックが次々と飛び出し、びっくりしっぱなしですね…。

第二部 Photoshopを使った上級レタッチテクニック

ここからは一度休憩を挟んで第二部に入っていきます!前半だけでもかなりボリューミーな内容でしたね!後半も楽しみながらレポートしていきたいと思います!

まずはおさらいから!


今回セミナーに参加されている方は、大体半分くらいの方がPhotoshopを使ってレタッチされているみたいです。そのため、Photoshopの上級テクニック講座に入る前に少し基本的な機能についてのおさらいから入ります。

ここで気になったテクニックがLuminacityマスクというもの。これは簡単にいうと輝度の違いをレイヤーマスクに使用するテクニックらしく、なんでも風景写真を撮影するトップクラスの方の多くはこのテクニックを多用しているのだとか。すごく便利で使い勝手が良さそうです!

絵画から学び、写真を印象的に仕上げる

このセミナーのタイトルにもあるように、朱門氏の写真は絵画から学びを得ている部分も多いのだとか。今回はハドソン・リバー派と呼ばれる絵画を参考に、特徴を見ていきます。

光の輝きを強調する

絵画から学べるポイントの一つとして、特徴的な光の表現が挙げられます。絵画では光を印象深く強調して描かれていて、ここを写真で上手く表現することが、今回のセミナーのポイントの二つ目、「印象の再現」につながってくるのだとか。

ここでは、実際に朱門氏がPhotoshopでレタッチを実演しながら話を聞いていきます。余談ですが、実演の中でも先ほどおさらいしたテクニックが多用されていて、基礎の大切さをひしひしと感じました。

細部へのこだわり

また、ディティールが写実的に表現されていることも、絵画から学ぶことのできるポイントの一つだそうです。ここでも、Photoshopでシャープネスの調整やディティールを強調するなどの基本的なテクニックから、マイクロコントラストといった上級テクニックまで、余すことなく教えていただきました!

ここで受けた印象は、「撮影、レタッチに関わらず細部へのこだわりがすごい!」ということ。一見当たり前のことなのですが、写真一枚で見るとほとんど分からないほどの調整、でもbefore&afterで見比べてみるとかなり差が出るような部分にまでこだわっていて、プロの写真家のこだわりに感動のあまり震えました。

セミナー終了!

さて、今回2時間半という時間でしたが、本当にあっという間に過ぎてしまいました!

セミナーの最後の質問タイムでは参加者の方からたくさんの質問をいただき、セミナーの内容にも満足していただけた様子でした。

今回セミナーで学んだテクニックを使って早く撮影してみたい…!とうずうずしてしまいました。参加者の皆さんの中にも、同じように思われた方は少なくないのではないでしょうか。

まとめ

今回のまとめ

  • 絵画的風景写真では「没入感」と「印象の再現」を意識する
  • 風景の中から流れを見つけて、構図に当てはめる
  • パンフォーカスの状態を上手く作り出す
  • 撮影時はETTRを意識する
  • 被写体がブレやすい場合は、シャッター速度を変えて複数枚撮影
  • 光の輝きを印象的に再現する
  • レタッチでは細部までこだわる

朱門氏のレタッチ術を学びたい方はこちらもチェック

今回ご登壇いただいた朱門氏が共著として関わっている書籍、「思い描いた世界観を表現する仕上げの技法 超絶レタッチ術」が発売されました。興味のある方は是非チェックして見てくださいね!

思い描いた世界観を表現する仕上げの技法 超絶レタッチ術

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