光を使いこなせ!話題の自然光攻略プリセットを完全レビュー。

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こんにちは。三十路の扉を開けてついに一歩を踏み出した企業戦士杉本(@Sugimoto_Yuya_)です。先月あきりんこと黒田明臣(@crypingraphy)さんの自然光攻略プリセットが満を持して発売されたことは、まだ記憶に新しいのではないでしょうか。購入した方々がSNSで効果を体験した写真を投稿したり、Instagramのストーリーズで公開したりしていたので、目にした方も多かったのではないかと思います。

そんな「どんな光も思いのままに。自然光攻略プリセット」は01〜04までが販売されています。とりあえず、使ってみたので今回ちょっとまとめてみました。買おうか悩んでる人に向けて、あるいは買ったけど調整の段階で悩んでる、とかこのプリセットを下地にしてオリジナルのプリセットへ昇華させたい、なんて方々へ向けて記事を書いてみました。

光を使いこなせ!話題の自然光攻略プリセットを完全レビュー。

夕陽を攻略するプリセット01

プリセット紹介文

夕日の光の強さを残しつつも、繊細な表現ができるプリセット。

丁寧に調整されたコントラストが夕日をドラマチックに表現します。ハイライトが肌を綺麗に見せる、万能で飽きのないプリセットになっています。

難しい順光との相性が非常に良いです。

before / after

写真の変化
ヒストグラムの比較

写真やヒストグラムからわかるようにミッドトーンが豊かに変化していて光の表情をしっかり捉えることが出来ているのがわかると思います。特にちょっとコントラストのきつい写真には有効かと思います。白や黒に頼り過ぎずに新しい表現を可能にしてくれる、という印象を持ちました。具体的には夕日のシーンや、朝焼け、あと外が暗い時の室内なんかにいいかもしれないですね。

下地として高品質なプリセット02

プリセット紹介文

ミックス光(自然光と環境光がミックスされた光)は複雑な光の組み合わせで構成されます。

高精度な調整が求められますが、このプリセットはワンタッチであらゆる環境にアプローチしてくれます。少ないタッチで構成されたこのプリセットは当てた後の調整幅が非常に広くなっていて独自の補正を加えればさらに便利に。

どんな光にも対応してくれる頼れるプリセットです。
夜の街中など、光の喧騒の中でぜひお試しください。

before / after

写真の変化
ヒストグラムの比較

ミックス光や夜の入り口を雰囲気良い色合いに

こちらは02。ミックス光や夜の入り口などに向いていそうです。特筆すべきは右の看板をはじめ、どの色も破綻していないという点だと思います。こちらもヒストグラムから分かる通り、コントラスト的には低下しています。

僕はあきりんさんのプリセットの販売ページの紹介文を担当しました。そこで「下地として高品質」と書かせて頂きましたが、それはこの左右の余白を残してくれる設定が非常に有効であると感じたからです。

左右の余白をプリセットを当てた方が好きなように使えるのでここにアプローチして個性を出せる、アレンジの幅が広がる部分があったから、と言うのは1つの要因として挙げられます。言い換えれば、カメラが持つダイナミックレンジをフルに使おう、という意図が見えたので、よほど酷い潰れや白飛びが無ければ使える、という所に凡庸性の高さを感じました。

汎用性の広さが魅力的

こちらは僕のプリセットの一つですが、オレンジが盛大に強調されていて肌も濁りました。ここから調整するのは嫌ですね。なら最初からフルマニュアルでやります、僕なら。このようにプリセットは基本的にはシーンを選びます。僕のプリセットはこのシーンとはマッチしませんでした。

あきりんさんのプリセットも完全に無敵でいつでもどんなシーンでも使えるかといったらNOでしょう。しかし、非常に多くのシーンで使えるその汎用性の広さはこういった尖った写真を通して感じることが出来ます。それはプリセットの良し悪しや質の問題ではなく、プリセットの宿命として百パーセント全てに通用するものはない、という事です。そこがプリセットの面白いところかなとも思います。

参考までに僕のプリセットは色ごとに分別されていて、特定の色の組み合わせに対して何を使うか、もしくは使わないか、を決めているので汎用性は一切ありません。むしろほとんど使えないけどハマった時はめっちゃ僕の好みになるよ、みたいなプリセットです。ちなみに上記の01、02はプリセット以外に僕は一切パラメータを触っていませんが、僕のプリセットで調整が無し、と言うのは年に1枚あるかどうかってレベルです。はいそうです。つまりないです。

ナチュラルな色みを作りだすプリセット03

プリセット紹介文

映画のワンシーンを演出するようなプリセット。
色被りがなくニュートラルでありながら個性的な表現をします。

濃密な階調を持たせ光の微細な変化を表現してくれます。曇りの日から晴天、日向や日陰、果ては室内までどんなシーンでも使えるプリセットです。

迷ったらこれを使ってみるのがオススメ。どんな天気でも合わせやすい優れものです。

before / after

写真の変化
ヒストグラムの比較

こちらは03です。全体的にしっとりとした仕上がりになっています。赤の雑味が抜けていたり、緑が軽くなっていてスッキリした印象です。

一方で肌の色はライティングをしたかの様な自然ながら特徴的な色をしています。僕の様な引きのポートレートでも全体、人、それぞれしっかり色がでてくれます。引きのポートレートでは空間の面積が増えます。自然と画面内に含まれる色の数も増えがちなのですが、どの色も破綻していませんね。またヒストグラムをみても横に大きく広がっていたものが内側にしまいこまれています。それぞれの色みがしっかり独立していて嫌な色被りを生まないのがわかると思います。

周辺減光の調整に活躍

個人的に僕は周辺減光が好きです。開放で撮る機会が多いのもありますが。その周辺減光を補正とは違う手段で和らげてくれるのでその点は新しいと思いました。今までは、補正で無くしてしまう、手動で微妙な調節をする。もしくは綺麗さっぱり無くしたあとで自分の好きな具合に足し直す、という方法を使っていましたが、このプリセットは一発でナチュラルな範囲に調整してくれるので周辺減光が好きな人はこれすごくおすすめです。

強い光に照らされたらプリセット04

プリセット紹介文

日中の自然光をイメージしたプリセット。

直射の強烈なコントラスト、どうやって現像したら良いんだろう?そう思った事、ありませんか?そんな暴れん坊を手懐けてくれる心強い相棒。爽やかさと夏のロマンを感じる一枚に仕上げます。

細かな調整をされたこのプリセットは光の強さはそのままに、独自の味を加えてくれます。晴天下の撮影の強い味方、そんなプリセットです。

モデルに降り注ぐ光が強すぎる、そんな時にも、これがあれば安心かもしれません。

before / after

写真の変化
ヒストグラムの比較

これは夕日がダイレクトに当たっている写真です。夕日によってオレンジに照らされた肌を少し戻してくれています。ヒストグラムからも読み取れますが全体に引き締まった様なプリセットです。直射で光が当たるシーンなどで効果を発揮しそうな印象を受けました。

今回発売された4つのプリセットの中ではこのプリセットがもっとも色んな数値が動いていると思いました。露出を結構抑えてくれるので明るい写真が好きな方はここから明るさを調整するといいと思います。ハイキーに撮ってしまった写真などはこのプリセットで戻してあげるといいかもしれません。

プリセットをつかった後に調整してみる

今回は04の写真を調整してみます。写真が暗かったので露出をあげます。また、服の色が薄まったので赤、緑、空の青の彩度をHSLであげました。

僕の好きな色みにしつつも、コントラストはプリセットのままです。ワンタッチでプリセットを当てた後、好きな色や明るさにするだけでいいですね。独自の調整を加えたものは新しいプリセットとして保存しておけばいつでも自然光攻略プリセットベースで作った自分のプリセットを手軽に使うことができます。

プリセットレビューまとめ

各プリセットまとめ

  • 01プリセットは夕日のシーンや、朝焼け、あと外が暗い時の室内のコントラストをゆるやかに、エモい雰囲気を演出
  •  02プリセットはミックス光や夜の入り口などに向いていて、現像のベースとして高品質!
    • 黒潰れや白飛びがよほど酷くなければ使えて、凡庸性が高い
    • 「凡庸性が高い」というプリセットは珍しい
  • 03プリセットはそれぞれしっかり色を出しつつ調和してくれて、ライティングしたような肌に
    • 周辺減光を一発でナチュラルな範囲に調整
  • 04プリセットは夕日や直射の強い光に効果を発揮する!
    • オレンジ被りしすぎた肌も調整

最後に

現像の出汁

今回の「どんな光も思いのままに。自然光攻略プリセット」は、僕が自分用に作っていたものや、巷で見るものと全く違った点が「汎用性の高さ」「ベースになるもの」という事でした。これ一発でドーンと全く違う色濃い雰囲気の作品が完成する!というものではなく、現像の「出汁(ダシ)」というのにふさわしいものだと感じます。

神は細部に宿ると言いますが、まさにこのプリセットは繊細な違いでこんなに変わるのか、と気付かされます。大きな変化ではなく、なめらかな階調を保ちながら雰囲気を作り上げる上質なもの。自分の好きな雰囲気に好きなだけ変えられながら、ベースの色はいい感じに仕上げてくれて、現像のしやすさが半端じゃない。是非使ってみてください。

教材的な観点でもとても面白いと思いますし、新しい発見があること間違いなし。この夏オススメのプリセットです。

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黒田商店

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