ポートレートの肌レタッチにおすすめ!LightroomのHSLで肌色を思い通りに調整しよう。

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地球に生まれて数十年、最近ようやく地球人としても認められはじめたように思います。黒田明臣(@crypingraphy)です。そんな自分が今回ご紹介するテクニックは人物写真における気になるポイントナンバーワン。お肌。楽天公用語で言うとスキンのメリハリをLightroomで簡単に調整する方法です。本当にチョチョイと出来るのでカップラーメンを作ったついでに待ち時間のお供にでもどうぞ。

ポートレートの肌レタッチにおすすめ!LightroomのHSLで肌色を思い通りに調整しよう。

はじめに

LightroomでのRAW現像時に人物の肌の陰影を強調してメリハリをつけたり、色を思い通りに調整するための簡単な設定をご紹介します。あくまでも「簡単な方法」ですが、それゆえに今すぐ試せます。当たり前すぎる調整なのですが、意外と話すと驚かされるのでここにダイイングメッセージとして書き残しておこうと思います。全ての人物写真に適応できるわけではありませんので、用法用量を守ってご活用ください。

今回は、テクニックというほどのものでもないのですが、非常に活用できる & 毎回写真に応じて調整したいポイントなので大切ですよ。

今回使用する画像

今回のレタッチで使用する写真はこの2枚です。肌を少しだけ健康的にしたい場合と、リップの色を少し調整したい場合の二種類を用意してみました。

写真をセレクトしてから思いました。これはもはや調整不要な色白美少女生命体だった。

しかしまあ一応、ここで科学の力を加えてみようと思います。小さな違いに思えるかもしれませんが、自分が調整しているのはこういう小さな違いの積み重ねです。いつも言っていることですが、こういう差にこだわりをもてるようになることが前進なのかな〜とか思ったり。いやわからないけど。

それでは

開始!

HSLのパネルをみてみよう

今回の肌の調整では、HSLを利用します。

レッド、オレンジ、イエロー、グリーン、アクア、ブルー、パープル、マゼンタの8色をそれぞれHue(色相)、Saturation(彩度)、Luminosity(輝度)ごとに調整できる機能を活用します。なるほど、それでHSLなのかと思った人もいるんじゃないでしょうか。

肌色を調整

肌色を調整。といってもHSLに肌色はありません。しかしご明察の通り、肌は「レッド」、「オレンジ」、「イエロー」が該当します。

となるとかんたん、あとはここを調整するわけですね。写真ごとに差はありますが一般的に日本人の場合、肌色はHSLのレッド、オレンジ、イエローの三色で構成されています。主にオレンジが大きな面積を占めているケースが多いので意識してみましょう。

レッド
イエロー
オレンジ

オレンジの輝度調整

上の例では、オレンジの輝度をあげて彩度を下げています。
オレンジに限らずですが、輝度を調整することでメリハリがつきます。肌のハイライト部分を更に明るくしたり、シャドウ部分を更に暗くしたり。つまりこのスライダーを調整することが既に覆い焼きのようなエフェクトになるんですね。(必ずしもではないが)

今回は、オレンジの輝度をあげることで、少し腕によって影となっている肌全体の明るさをあげることができました。

これをシャドウスライダーの持ち上げなどで行おうとすると、髪の毛や服など余計なところまで明るくなってしまいますよね。

肌のように調整したいポイントが明確な場合は、HSLを利用すると良いでしょう。

失敗例

先ほどの肌調整は、あんまり変わってないように見えるかもしれませんが、むやみに輝度を上げすぎると下の画像のようにのっぺりとした印象になってしまうので注意が必要です。

失敗例

最終的なHSLの値

HSLの値はそれぞれ、オレンジの輝度をあげて明るくして、レッドの輝度を下げて暗くしています。その他色相・彩度・輝度もは写真に合わせて調整しています。微妙な差ですが、このあたりは写真と変化をみながら、画像にあるような -5+1といった変化を見比べてジャッジしています。毎回ではないですが、余裕のある時は一つずつこういう調整をしていってもよいですね。

ただし、やりすぎは注意ですよ。

違う画像でもやってみた

もう一つ参考写真を。こちらではレッドを中心に調整することでリップの色味にメリハリをつけます。

使用する画像

今度はこちらの画像の輝度を調整してみたいと思います。

輝度調整

先ほどの画像と同じように、まずはオレンジの輝度をあげて明るくします。

そこからさらに、レッドの輝度を下げて暗くしてます。レッドの輝度を下げるのはリップを調整するためです。リップやチークなどのレッド部分の色を暗く落とす事で、肌にメリハリがつきます。メリハリをつけるというのは、必ずしも覆い焼き的なアプローチではなく焼き込み的なアプローチでもあるわけですね。彩度や色味も適宜調整。

レッド
オレンジ

Before/After

ほんの少しの差ですが、違いますよね。人物の肌にメリハリがついて、いつもマニアックな記事が多い本メディアとしては、記事としても少しメリハリがついたんでしょうか。いえ、それはついてないですね。失礼いたしました。

今回のまとめ

LightroomのHSLを使用した例。これは非常にベーシックな機能ではあるのですが「どう使ったら良いのかわからない」人が多いのではないかなと思います。聡明な読者の皆さんはそんなことはないと思いますが、例えば個人的には、「写真内のどこがどの色なのかわからんよ」という感想で頭がいっぱいでした。最初。

肌色なんかはよく考えたらオレンジとか当たり前ですよね。例えば空がブルーとかも。

しかし、意外とそんなことがわからなかった時代もありました。いま思うのは、非常にそれぞれのポイントが大事だなあということ。カラー写真は結局全て色によって構成されているので、スライダーを少しずつ調整するだけでも全く違う写真になるんですよね。ビジョンをもって使用すると非常に強力なツールですよ。おすすめ!

ワンポイントアドバイス

自然なポートレートには簡単にできて有効なテクニックですが、ビューティー写真やカラーフィルターを使用したライティングなど元データの肌色が正しく出ていない場合には効かないので注意しましょう。

また、HSL同様に、近しい機能としてはPhotoshopの色相・彩度という調整レイヤーがありますけど、これは輝度ではなく明度である点に注意です。同じような効果にはならないので気をつけましょう。

ではまた次回ワールドカップの頃に。

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