Photoshop ポートレートレタッチを解説!肌修正やトーンカーブの使い方まで!

こんにちは。そろそろ世間ではクリスマスというエキセントリックなイベントが近づいていますが、余裕の仕事で引きこもり予定。独身男性を勇気づける存在、あきりん @crypingraphyです。

肌レタッチの全行程!

今回は、こちらの動画で公開したポートレートのレタッチ全行程について、詳細を説明してみますね。

Adobe Photoshop ポートレートレタッチ全行程を動画でお届け!

Photoshopにフォーカス

さて、上の動画は、現像したデータをレタッチするところにフォーカスして収録しています。
この「レタッチ」というのが曲者で。ひらたくいったら何でもかんでもレタッチに含まれちゃいますからね。

だから一体「レタッチ」ってなんなのか?とよくわからないまま、あれもこれも「レタッチ」になってしまいそうなので、内容を経過とともにコマ送りでみていただければ。
と言っても、これが「レタッチだ!」ってわけじゃないですからね、参考程度に。
どうか焼きそばパン片手にご視聴ください。

Lightroomでやったこと。

ちなみにこの動画では、Lightroomでの現像部分は映されていないのでここにざっくり書きます。

  1. ホワイトバランスの調整。
  2. コントラストをニュートラルに調整。。
  3. オレンジの調整。

ホワイトバランスの調整。

Exposure
見ての通り、この写真はオレンジの光がポイント。
ホワイトバランスオートで撮影したのですが、カメラが正しい値を探そうとやっきになった結果、少し青寄りになっていたので調整しました。
実際、服にもオレンジの光が被っているのですがホワイトバランスがオートで調整されたことによって、そのオレンジ感が減っていたと感じたので。

ちなみに、今回はライティングは使っておらず自然光のみです。
オレンジの光になっているのは、太陽光と被写体の間にオレンジ色の遮光率が低いカーテンを挟んでいるからです。
普段から、わりとアナログな方法で色をつけたりしています。

コントラストをニュートラルに調整。

次に、コントラストをニュートラルに。

コチラのパラメータも、上の画像をみてもらえればわかると思います。

これはレタッチ前の調整としてできるだけレタッチしやすいように。
ニュートラルに調整というのは、単純にLightroomのコントラストゲージを上げ下げするというだけではなく、黒レベル白レベルなどを調整して程よくコントラストが低い状態にします。
と言ってもそんなに大げさに変える必要はありません。
ヒストグラムをみながら程よい値に変えればそれでOK。

オレンジの調整。

Orange
さらに、前述したようにこの写真はオレンジがポイントなので、オレンジの輝度を少し調整します。
具体的には少し明るくしています。このあたりを調整する方法は以前に色の置き換え編で書きました(ページ下部にリンク)。
ちなみにオレンジを調整する際は、それに近しい色である赤と黄色も少し調整するのがコツです。

このあたりの調整はやりはじめると深いので、また改めて書きたいと思いますが、とりあえず今回はこんな感じ。

現像前 / 現像後

Photoshopでやったこと。

  1. 服のほつれを除去。
  2. 勇気のスッピンをナチュラルに。
  3. シーツの上にあるゴミを除去。
  4. 露出補正
  5. 色調補正

服のほつれを除去。

01-Clothes

胸元にほつれがあったのでこれを除去しました。
消す方法は色々あるのですが、ここでは境界がボケてしまう修復ブラシよりもコピースタンプツールがオススメです。
しかし今回は、規則性のあるポイントだったので、ほつれていない部分をもってきて調整しました。

勇気のスッピンをナチュラルに。

02-Curves
この子、だいたい自分と撮影するときはスッピンという驚異的な度胸の持ち主(というよりおそらく大体すっぴん)なので、肌の質感がすごくダイレクトに写ってるんですね。それで耐えられる美肌の持ち主というところも素晴らしいのですが、さすがに人間ではあるのである程度凹凸があります。
特に口元や首のあたりの影なのですが、こういったところを少しなだらかに調整しました。

シーツの上にあるゴミを除去。

03-Healing
まあこれはやってもやらなくてもよいのですが、一応消しておきました。
このあたりは修復ブラシツールでOKです。
先ほどのほつれとは違って、境界がボケてくれたほうがよいですもんね。

そしてここまで基礎づくり。あとは好みの問題です。

露出補正。

04-Exposure
露出補正の出番です。
ここではハイライトの強調を行ったりシャドー部分を調整したりしているのですが、動画をみてもある程度模索しながら調整したのがわかると思います笑
あまり大げさなことはしていません。暗い部分をそのままに、明るい部分を程よく明るくする。それだけです。

このあたりは写真に応じて調整が必要なところですね。

色調補正。

06-Orange
色調補正も、今回は撮影時点から大きく変える必要はなかったので隠し味程度です。
40秒あたりを見ていただければ分かると思いますが、少しシャドーにブルーをいれています。
そして最後に、レッドにシアンをいれるなどして調整していますね。そこからマスクをしたりして適用範囲を調整しています。

写真上部にハイライトを追加。

07-White
写真の上部、シーツが反射で明るくなっているところに、空の白いレイヤーを設置しています。

  1. フィルター > ぼかし
  2. ぼかし > ぼかし(ガウス)
  3. 適用量は、サイズにもよりますが白い芯がなくなる程度。

以前の逆光レタッチでやったことの応用です。

今回は色をたさずに白いレイヤーだけ追加しています。
あ、不透明度を40%くらいにしてなじませましょう。
じゃないと太陽拳になっちゃいますからね。

これでざっと完成。

レタッチ前 / レタッチ後

レタッチ動画

ハイスピードレタッチ

ざっと1分ほどなので、気軽にどうぞ!

作業時間 20分

まとめ

今回は、一分間に凝縮してみました。
これが一時間とかかかるような作業だと説明するのに強烈な時間を要するので笑
「あ、こうやって作業してるんだ」という流れをわかっていただけるだけでも嬉しいです。

基本的なところや細かい部分は、いずれセミナーでご紹介したいと思います。

それではまた、桜の咲く頃に。

今回参考にしたテクニック。

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