初めまして、トラベルフォトグラファーのもろんのん(@moron_non)と申します。普段は、写真が売買できるアプリ「スナップマート」のクリエイティブディレクターをしており、会社でも個人でもずっと写真に関わる仕事をして、全国を巡って企業や生活者にSNSや写真の活用や楽しさを伝えています。
実績:「そうだ京都、行こう。」広告撮影、雑誌Hanako、るるぶ&more.で連載を持ってます。


実はPCで操作するレタッチソフトに関しては、普段はほとんど使ったことがなく、いわゆるビギナーなのです。今回はLuminar 3という、高機能で簡単にレタッチができるソフトを使ってみた感想をレビューしましたので、レタッチをいつもPhotoshopやLightroomでしている人や、スマホアプリでしているけど、他にもどんなソフトがあるか知りたい人にぜひ読んでいただけたらと思います。
レタッチソフトビギナーにもオススメ!簡単、感覚操作可能なルミナーの魅力
はじめに
私にとってのレタッチ
そもそもレタッチをどこまで定義するかにもよりますが、私の中でレタッチは2種類あります。
- ざっくりと色味の調整をすること。
- 細かな顔の明るさ、背景に写り込んでしまった人を消す。
私は基本的には、あまり大きく写真を引き伸ばしたりせず、Web掲載用に「こんなところこの前行ってきたよー!」っていう、軽い紹介をささっとできることが重要なため、普段は前者のレタッチくらいしかしておらず、後者は大きな人物寄りの仕事をする時にちょっとやるくらいです。
いつも写真を取り込んだら、スマホアプリのVSCOでフィルターをかけて、色味をちょこっと調整するくらいなんですよね。以前はSnapseedとかをいじったり、Foodieで微調整もしてましたが、それも最近ではアプリのVSCOと、まれに必要に応じて、アプリのPhotoshop Fixを使うくらいです。

レタッチソフトに求めるもの
レタッチソフトは基本的には手軽さとわかりやすさ を基準に選んでいます。
その上でよく使うアプリには、お気に入りのフィルターがあるかどうかを重要視しています。写真を撮影したら、すぐその場で写真を取り込んで、パパッとスマホで色味の調整をして、友達にLINEでシェアしたり、InstagramのStoriesやTwitterにアップしたいので。
ただ、実は、私過去にLightroomもPCに入れたりしていましたが、PCのソフトは使い方がよく分からずたくさん挫折をしており、腰が重くて使えず…!
Luminar 3と出会って
今回初めて使ってみたLuminar 3は一言で表すと、ビギナーでも簡単に感覚的に使うことができる、コスパ最強PCレタッチソフトです。
また、私が普段スマホでやっているレタッチではできないような機能があるため、写真の奥行き感や解像感が瞬時にパパッと仕上がることも感動しました。このあと、作例と一緒に紹介させていただきますね。
簡単操作で感覚的にレタッチできるLuminar 3
シンプルで分かりやすい操作性
まず最初に感じたのは、説明なしで感覚的に、いじることができる点でした。
細かい見慣れない謎のツールアイコンやバナーなどが少なく、非常にシンプルな作りとなっているので、普段からスマホのアプリを使っている、私のようなレタッチソフトビギナーでもわかりやすく使い始めることができました。
またLightroomなどでは誰かに聞かないとわからない、部分的にかけるブラシも、Luminar 3ならなんの操作説明もなく少しいじって操作方法がわかりました。
安定かつ快適な動作性
あと、Lightroomに比べて、操作がサクサク動きます!
私のPCのスペックの問題もありますが、Lightroomだと、時々処理が重くて止まってしまい、萎えてソフトを使うのをやめてしまうことが多々あったのですが、その問題は一切ありませんでした。スマホのアプリと同じ感覚で、気軽にソフトを立ち上げて使うことができます。
最初から選べる豊富なプリセット
プリセットが最初の段階から一覧で出てくるのも非常にわかりやすいです。
他のソフトだとわざわざプリセットを購入した上で、そこからさらにソフトに反映させる作業が必要で、私自身Lightroomで設定方法がわからずに挫折した経験があるので、その作業がいらない、最初からプリセットのフィルターがあるLuminar 3はありがたいです。
作風を表現するために、レタッチで重要視するポイント
もろんのん風レタッチポイント
普段レタッチする時に私が特に意識するのは、仕上げたい写真のイメージに向けて下記の3点を整えることです。
- 明るさ
- コントラスト
- ホワイトバランス
具体的には下記の工程でレタッチしています。
Step2:不自然ではない程度に、明るさや、コントラストをあげる
Step3:魅せたいものが何かを考えて、特定の色のみを選択して目立たせたり、控えめにしたりする
全体を通じて、ポートレートでは、人の肌の色が綺麗に出るように意識しています。また、逆光で撮影するときには、人を明るくしようとして、背景や空が白飛びしすぎないようにすることをいつも重視しています。
シーンを演出するLuminar 3プリセット
具体的に、スナップ、ポートレートの写真でそれぞれどんなプリセットを使ってレタッチしたのかをご紹介します。


ラベンダーを撮影したので、プリセットのsubwayを使ってからホワイトバランスで紫寄りにしました。コントラストも少しあげて、自然な彩度も初期フィルター設定よりあげました。


Blockbusterというプリセットを選んで、AI AccentとLUTマッピングという部分を調整していじって仕上げました。この機能は私がいつも使うスマホアプリのVSCOにはないツールなので、使っていてこれだけインパクトの強い作品に簡単に仕上げることができて、とても面白いです。


CentralParkというプリセットを、クイック編集でぱぱっとかけてレタッチしました。さらに、先ほどのポートレートと同じようにAI AccentとLUTマッピングを調整しました。同じフィルターを調整するにしても、プリセットによって自分好みに仕上げることができます。
その他、太陽光フィルターというのが、個人的にはお気に入りです。光量が少なかった時に、後から太陽を作り出し、写真をドラマチックに仕上げることができました。私は普段の写真に対してここまでやることはないですが、昔の写真とかをこうやって雰囲気を変えるのはとても楽しいですね。


ちなみにこのような形で、とても細かく調整ができるので、ほんの少しだけ入れたいとか、大胆に入れたいとかの調整も簡単にできました。今回はポートレート写真でやりましたが、風景写真でもやってみたいです。
簡単にワンタッチで仕上げてくれるAIフィルター
今回Luminar 3を使っていて一番感動したのは、AIフィルターです。その中でも、AIスカイエンハンサーというのがあり、写真の奥行き、空の深さを見極め、コントラストをはっきりさせたりディテールをクリアにしてくれます。
こちらの写真は、私が使っているスマホGalaxyS10+で撮影したもの。何も色の加工をしていないのですが、元から色が鮮やかで鮮明に写っていて今年フランスに行った時のお気に入りの一枚です。
その写真に、プリセットを選んでからフィルターとAIフィルターをかけてみました。
AIフィルターのなかでも、ソフト、明暗差がはっきりしているものなど何種類かあり、それを変えるだけで、空の奥行き感が圧倒的に変わったのがわかりますね。
ちなみに、AIフィルターですが、何種類かの写真に対してかけてみたのですが、「メリハリを出したい時」に使うのが良さそうだと感じました。例えば、こちらの写真だと、ふんわり暗い感じを残してレタッチしたいと考えた時に、AIフィルターを使うと、写真がぱきっとしてしまうので、少しだけAIフィルターをかけてあげるとバランスが良さそうです。


Luminar 3がこれまでのワークフローに与えた革新的な変化
100%非破壊な編集
革新的だと感じたポイントの1つが、消しゴム機能です。消しゴムで写り込んだ人や物を一瞬で消すことが可能です。こういうのってPCソフトだと、Lightroomを使っていたらPhotoshopを別で立ち上げるイメージだったのですが、一つのソフトで完結するのは嬉しく感じました。


こちらは、消しゴム機能とフィルターを活用したものです。



Luminar 3を使用したまとめ
- 操作説明なしで、感覚的にいじることができること
- ソフトが軽いこと
- プリセットが初期搭載されていること
- 消しゴム機能なども包含されているため、Lightroomを使って、Photoshopという二度手間をふまなくていいこと
PCレタッチソフト初心者にもおすすめできるLuminar 3
今回Luminar 3を使ってみて、PCレタッチソフト初心者でも簡単に感覚的に使うことができる、まさに「コスパ最強レタッチソフト」だと感じました。
スマホのアプリでもなんとなくある程度雰囲気を作ることはできます。しかし、1枚1枚こだわって自分の思い出をブラッシュアップしたことがない人こそ、スマホアプリレベルではできないAIフィルターや、1つのソフトでここまで完成させてしまう、Luminar 3の底知れぬ力を体験してみて欲しいです。私自身、まだ使えきれていないツールがあるので、引き続き他の作品でも楽しんでやってみたいと思えました。
Luminar 3はAdobe製品にプラグインして使えるそうなので、現時点でLightroomやPhotoshopを使っている方でもさらにそこからのひと手間として使うことができるみたいですよ。
今回の記事では紹介しきれなかった、ツールがたくさんあります。買い切りソフトで、かつ60日間返金保障つきのため、まずはトライアルで使ってみてはいかがでしょうか?