しゃぶしゃぶ温野菜にあるトマトすき焼き鍋のトマト抜きがただのすき焼きではなく、トマトペイストされたトマトすき焼き鍋のトマト抜きだと最近知った黒田 明臣@crypingraphy です。今回はそんなトマトのような柔肌を?を演出するために欠かせないレタッチを手助けしてくれるテクニックをご紹介しています。
もう迷わない!?Photoshopで肌のレタッチポイントを光の速さで見つける方法。
はじめに
人物の肌レタッチというのは奥が深くて面倒で、あんまり細かいことやるのは好きじゃない自分は、効率重視なことしかやらないんですけど、覚えておくと便利なハックがあったのでご紹介しておきます。肌のレタッチと言っても色々方法はあるのですが、そもそもどういう着眼点で何処をレタッチすればよいのかと言うのがポイントですよね。今回はそういうお話です。
今回の画像はこちら
こちらの画像を元に、肌のレタッチすべきポイントを一緒に探していきましょう。
早速開始してみましょう
「白黒」調整レイヤー作成
まずPhotoshopでレタッチする画像を取り込み、調整レイヤーの白黒を選択します。(これ好きですね。けっこう使います。)
肌色に相当する、レッド系とオレンジ系のスライダーを下げることで肌の凹凸を目立たせることができます。
肌色にあたるレッド系とイエロー系をマイナスに
白黒調整レイヤーによってモノクロ表示になったら、レッド系とイエロー系をそれぞれマイナスに調整します。凹凸やくすみなどが目立つポイントで止めましょう。また、気になるポイントがあれば都度作成するのもコツです。


イエローとレッドのコントラストを調整して、レタッチするポイントを見つける
モノクロにすると、輝度差がはっきりするので情報量が多くて混乱しそうなポイントがシンプルに把握できるようになったりします。このテクニックは、そういう思考の整理にもちょうどよいですね。
光と闇に潜む何かをパージする。
つぎに、トーンカーブを山なりに調整することで、ハイライト部分とシャドウ部分に潜むわかりづらい修正箇所をあぶり出すためのテクニックです。

シャドウ部分の凹凸が見えてきた
このトーンカーブによる邪気眼は、シャドウ部分に潜む肌の凹凸なんかもきっちり探してくれます。例えば液晶モニタでは気づかなかったポイントが印刷してみると「あれっ」という事も多いですが、きちんと一枚を仕上げたいときには無視できないですね。
ハイライトの階調を邪気眼
ハイライト側を拡大してみると、一見平坦にみえるようなポイントにも階調があることもわかりますね。
修正箇所を見つけたら覚えておく
これらのテクニックをはじめ、写真を眺めて修正箇所を見つけたら、空の新規レイヤーを作成してレタッチすべきポイントをメモしておくのも有効です。
これらのヘルプ用調整レイヤーをそのままにして、レタッチを開始してしまうと、例えばコピースタンプツールや修復ブラシツールを「すべてのレイヤー」にしてしまうとカタストロフィが発生して破滅への輪舞曲が流れてくるので気をつけましょう。ざっとみながら、修正ポイントを忘れないようにメモしておくのが良いでしょう。
今回は、細かい凹凸の修正と、階調全体の気になるポイントをメモしました。これらはヘルプツール関係なく、一度じっと写真を眺めて気になるポイントでメモするくらいでも有効なのでおすすめですよ。
まとめ
完成
Before/After


白黒レイヤーもトーンカーブに限らず、こういったハック的な使い方は色々とまだあると思うので、想像力豊かにやると良いですね〜。自分も初めて知った時はおもしろいなあと思いました。繰り返しになりますが、修復ブラシツール、コピースタンプを利用する際は、サンプル設定を、現在のレイヤーまたは現在のレイヤー以下にして、今回作成したレイヤーが影響しないように注意しましょうね。
試してみてね
人物の肌を修正したいけれど、どこから始めたらいいか分からない、やり始めたけれどうまく出来ず不自然になってしまった…など、肌のレタッチは悩むことが多いですよね?
白黒レイヤーやトーンカーブを駆使して、肌のレタッチポイントを見つけてみましょう!
夏が始まる今日この頃、トマトが美味しい季節の始まりにお送りしました。
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