何かを面倒に思うという気持ちが効率化に大きく役立っているはずと思いながら洗濯物が散らばった寝室を眺め心を落ち着かせています。こんにちは黒田(@crypingraphy)です。普段自分がPhotoshopでのレタッチをするにあたって頻繁に使用しているショートカットをご紹介します。基本的なショートカットに加えて、人物写真をレタッチする際に便利なオリジナルのショートカットの作り方も一緒に。そこまでカスタマイズしているわけではないのですが、徹底的にやればまだまだ効率化できる余地はあるだろうとも思いつつ、簡単なものから取り上げてみましょう。
写真レタッチに使えるおすすめPhotoshopショートカット7選と設定方法
キーボードショートカットを使うと、右手でペンタブ左手でキーボードというホームポジションから動かすこともなく様々な事が可能です。面倒くさがりも究極なところまでいきつくと、各種ツールを選択するためにマウスやペンタブを動かすことすらエネルギーの無駄と感じるようになる最上級のエコな心です。
利き手を動かす0.000000000001カロリーすら惜しい。そんな気持ちが偉大なる発明につながっていることを祈るばかりです。
ショートカットを作成する。
はじめに、キーボードショートカットをカスタマイズする方法をご紹介。
指定のアクションにキーを割り当てることによって、キーボードを押すだけで実行できるというものです。
これは簡単。
上記のように開くだけ。
キーボードショートカットとメニュー
このような画面ですね。
好みのアクションにショートカットを作ろう
ひらいてみると、以下のようなウィンドウが表示されます。
ウィンドウにはいくつかの項目があり、そこを設定していくだけの簡単仕様。
ほぼすべての機能に対してショートカットを割り振ることが可能です。
義務教育を修了した日本国民の皆様であれば、まるで箸を持つような感覚で直感的に使用できると思いますが、簡単に説明してみます。
エリア
- アプリケーションメニュー
- パネルメニュー
- ツール
以上の三点からショートカットを設定できます。
アプリケーションメニューというのは、ツールバーから設定できる内容、例えばこのキーボードショートカットウィンドウもそうですね。
パネルメニューというのは、ツールバーのウィンドウから設定できるPhotoshopの各種パネルを指しています。
ツールというのは、ツールバーから選択できるブラシやコピースタンプといった機能そのものです。
今回は、アプリケーションメニューを元に説明しましょう。
セット
セットというのは、作成したショートカットをプリセットのようにセットとして管理できます。
例えば、ウェブデザインというセットと写真編集というセットをそれぞれ作成して、同じショートカットを別のコマンドに当てはめるとか。
まあよほど使いこなそうという人でなければ使わないかもしれません。
アプリケーションメニューコマンド
アプリケーションメニューコマンドというのは、ショートカットを割り当てたいアクションです。
上述したエリアによってコマンドが変わります。
ショートカット
これはもう言わずもがな、どのようなショートカットキーを当てはめるかですね。
既に定義されているショートカットだった場合にはわかるようになっているので安心です。
もちろん複数キーの組み合わせでも構いません。
私のおすすめキーボードショートカット
キーボードショートカットの作成方法もわかったことですし、自分が普段使っているショートカットをご紹介。
ちなみに自分は意識高い系に憧れてMacユーザーなので、Macキーボード表記で書いていきます。
Windowsユーザーの方は、Optionと書いてあったらAltと脳内変換してください。
1. 描画色と背景色を変更
描画色と背景色を入れ替えることができます。
これはマスクとブラシを作成している際に便利なのですが、このショートカットを使うとマスクをつけたり外したりがキーボード一つで変更できるんですね。
つまり、右手でペンタブやマウスを操作しながら、左手でショートカットを使用して効率的にブラシストロークでマスクをするか消すかを選択できます。
2. レイヤーを複製する。
現在のレイヤーを複製することができます。
例えば、トーンカーブを調整している際に、「もう一つ同じトーンカーブを作成して描画モードを変更したい!」なんていう時に便利です。
3. レイヤーグループを作成する。
複数のレイヤーを選択して、ショートカットを使用というのが多い例です。
例えば、色に対してレタッチを施したレイヤーが複数できたらまとめて選択してこのショートカット。
これでレイヤーが複数にまたがっても整理できます。便利。
4. ツール選択
これは一つではありませんが、よく使うツールのショートカットを覚えておくと便利です。
自分が使用しているものだと例えばこのようなツールはショートカットで行き来しています。
ブラシツール
修復ブラシツール
コピースタンプツール
移動ツール
グラデーションツール
ズームツール
選択範囲ツール
5. 塗りつぶし
塗りつぶしです。
これは意外とよく使います。
マスクツールや色を乗せる際なんかでもありえますね。
描画色で塗りつぶし
背景色で塗りつぶし
6. 反転
お次は反転です。これ便利ですよ〜!
使わないと損です。
主なところだと二種類あるのでそれぞれ説明すると
選択範囲を反転
選択範囲ツールなどで設定した範囲を反転できます。例えば自動範囲選択で、人物を囲んだ際に人物側を選択するか背景側を選択するかなどを瞬時にできるのが強いです。
反転
これはマスクや色を反転できます。超便利。
例えば、白で塗りつぶしたレイヤーに、このショートカットを適用すると黒になります。
つまり、反対色になります。
ということはですよ、反対色を知りたい時にも自動で反対色にしてくれるということです。神。
マスクを選択している際に使用すると、マスク部分が反転します。無敵。
7. 200%拡大。
オリジナル作成ショートカット
ここでオリジナルショートカットです。
ビューティー写真などは等倍以上に拡大してレタッチすることもあるので、200%で観ることも少なくありません。
キーボードショートカットの以下から選べます。
好みのショートカットを設定しましょう。自分はControl + Command + 3にしています。
ちなみに100%拡大はデフォルト下記のショートカットが用意されています。
6. ファイルのミラーリング
オリジナル作成ショートカット
これは全く同じファイルを複数のウィンドウを開くことが出来ます。
コピーではなくミラーリングなので、片方に反映した内容はもう片方にも反映されます。
何故コピーではなくミラーリングしたいのかは後述します。
8. ファイルを左右に並べる。
オリジナル作成ショートカット
これは開いているファイルを左右に並べることが出来ます。
複数タブ開いている場合に並んで比較できるの便利です。
蛇足ですが、これは一般的なショートカットですが、Control + Tabでタブ間の移動もできるのでやりやすいですね。
9. タブを統合する。
オリジナル作成ショートカット
もしファイルを左右に並べるショートカットを作成するのであれば、ショートカット一つでタブに戻せるように、タブを統合するショートカットも作成しておくと良いかもしれません。自分はそうしています。
組み合わせると便利なショートカット
オリジナルショートカットの可能性は無限にありますが、ここでは一例として自分が上記で紹介したオリジナルショートカットをどのように利用しているか書いておきます。ワークフローに取り込めると良いですね〜。
複数のショートカットを組み合わせると。
ヒーコをお読みの勘の良い読者の方であれば既にお気づきかとは思いますが、こんなふうに使っています。
木を見て森を見ずといいますが、細かい所のレタッチばかりをしていると、目が慣れてしまって全体的に見た時に違和感を感じてしまったりすることも多々ありますよね。
そういう時のために同時にレタッチの状況を寄りと引きで確認する方法です。
ファイルをミラーリングする。
ファイルを左右に並べる。
200%拡大する。
こうして同じファイルの寄りと引きがショートカット三つで出来ちゃいました。
片方へのレタッチが開いた二つのファイルに反映されている。
試しに片方に対して調整レイヤーを適用してみると、もう片方のタブにも反映されていますね〜。勝利。
ここで200%拡大しながら(200%じゃなくてもよいけど。)、全体のイメージも見えるので一石二鳥です。
細かい作業が終わったら、タブを統合しても良いですしね。
まとめ
以上です。
書いているうちに、これも使っているな〜なんていうショートカットも他に浮かんできたのですが、最初にタイトルに7つって書いちゃったので9つくらいにしておきます。
他のチュートリアルを紹介しがてら時折忘れた頃、足音もなく忍び寄って背筋が凍るほどご紹介しますね。
それでは、アディダス。