VSCO Filmでポジフィルムを再現しよう!鮮やかな色と解像感が特長!VSCO Film 04特集

VSCO Film 04特集!今回はスライドフィルムのプリセットです。例えばいま現在Fujifilmの各種カメラで設定できるカメラプロファイルなんかは、こちらの発色をエミュレーションされていたりしますね。鮮やかな発色なんかに定評があります。あ、あ、あきりん @crypingraphyです。

VSCO Film で簡単 Lightroom レタッチ

さて、そもそもVSCO Filmとは? という方は、こちらの記事をご確認ください。

Lightroomでフィルム風レタッチ! VSCO Film を使用してみよう

VSCO Film チュートリアル

VSCO Film 04とは

Slide Films features digital emulations of positive film — a slide film that produces a positive image when developed. With high contrasts and bold colors, this collection is ideal for travel, landscape, street, and fashion photography.

スライドフィルムをデジタルで再現したシリーズ。
スライドフィルムというのは、リバーサルフィルム、ポジフィルムと呼ばれるような、いわゆるネガフィルムとは異なるアプローチでできたモノです。現像したフィルムを、ルーペでそのまま確認するのが一番キレイだそうです。ネガフィルムと違って反転する必要のないのが特長の一つみたいですね。自分は実際に使ったことがないので実際の感じはわかりませんが笑

ネガフィルムとは異なり、発色がよく、解像感もあるというのが特長で、現像なんかもネガフィルムより早いそうですが、ラチチュードが狭いという点が難点で、撮影時にはきちんと露出を撮る必要があったようです。うまく使えば画質は良かったんでしょうね。

VSCO Filmのようなデジタルシミュレーションでは、その点露出を決めてからシミュレーションで再現できるので、ある意味スライドフィルムシリーズというのは非常に使いやすいかもしれません。

Fujifilm のカメラプロファイル

FujiFilmのデジタルカメラでは、こちらのスライドフィルム調が再現されたプロファイルが利用できます。
富士フィルムユーザーの方には、AstiaやVelviaなんていうのも聞き慣れた単語ではないでしょうか

また、Fuji Velvia なんかは現在も販売されています。

今回試したセット

使用機材

Leica M9-P / Carl Zeiss Distagon 35mm F1.4 ZM

Lightroom CC

以前と同様ですが、今回はLightroom CCでの現像です。
これによって、RAWデータから直接エミュレーションすることが出来ます。
特に、カメラプロファイルをVSCO側が用意してくれているので、撮影したカメラに適したVSCOをインストールすることをおすすめします。

カメラメーカー毎に用意されている

VSCO Film をインストールするとわかりますが、最初にカメラメーカーを設定する箇所があるので、ここで使用メーカーにチェックをいれましょう。

カメラキャリブレーション

正しいカメラを選択すると、このカメラキャリブレーション > プロファイルのところに適切なカメラプロファイルが設定されます。
他メーカーのプリセットを使用すると、ここがAdobe Standardのまま変化しないので気をつけてくださいね。

VSCO Film 04を試してみよう!

VSCO Film 04では、いつもどおり濃淡の量で +- のパターンがあることも変わらずですが、それとは別に、Balance Cool / Balance Warm / HC / Portrait / Landscape / Vibrant と複数のパターンが用意されていることも特徴です。

Included Films

Agfa Scala 200 – / — / + / -/+ / + / ++ / Contrast + / ++ / +++
Fuji Astia 100F – / — / + / ++ / Balance Cool / Balance Warm / HC / Portrait
Fuji Fortia SP – / — / + / ++ / +++ / Balance Cool / Balance Warm / Landscape / Portrait
Fuji Provia 100F – / — / + / ++ / +++ / ++++ / Balance Cool / Balance Warm / HC / Portrait
Fuji Provia 400X – / — / + / ++ / +++ / Balance Cool / Balance Warm / HC / HC + / HC ++ / Portrait / Vibrant
Fuji Velvia 50 – / — / + / ++ / +++ / Balance Cool / Balance Warm / HC / Landscape / Landscape+
Fuji Velvia 100 – / — / + / ++ / +++ / Balance Cool / Balance Warm / HC / Landscape
Fuji Velvia 100F – / — / + / ++ / +++ / Balance Cool / Balance Warm / HC / Portrait
Kodak E100G – / — / + / ++ / +++ / Balance Cool / Balance Warm (GX) / HC / Portrait / Vibrant
Kodak E100VS – / — / + / ++ / +++ / Balance Cool / Balance Warm / Balance Warm + / Portrait
Kodak E200 – / — / + / ++ / ++ Alt / +++ / Balance Cool / Balance Warm / HC / Portrait / Vibrant

Vibrant や Portrait とは

ちなみに公式のFAQをみるかぎり、Vibrantというのはフィルムらしく彩度を強調したもので、ポートレートというのは、フィルムのようなポートレートにより近づけようとしたもの。だそうです。
単に彩度をあげたりするのは異なるアプローチをしているのでしょうね。

サンプルにした写真

夕陽の木漏れ日を利用した写真。
全体的にニュートラルな一枚ですが、レースの影が顔に乗っていたり、光が柔らかく回っているので、VSCO Filmによる設定が素直に反映されやすいと思います。
下に全プリセットをご紹介しますが、発色の良さも再現されています。

作業工程

  • SOOC(撮って出し)にプリセットをあてただけ
  • 露出・コントラスト・ホワイトバランスもいじっていません。
  • (でも本当はホワイトバランスやコントラストや露出は写真ごとに調整したほうが良い)
  • (今回はたまたまピッタリ調整せずに合っただけ)
  • 一つのプリセットでは – / + / ++ の三種類で効果の強弱の違ったモノが用意されています。

プリセット一覧

Agfa Scala

こちらはVSCO Film 04唯一のモノクロシミュレーション。

Fuji Astia 100F

Fuji Astia と言えば、Fujifilm Xシリーズなどでのフィルムシミュレーションが頭に浮かびます。

Fuji Astia 100F Portrait

Fuji Astia 100Fでは、Balance Cool / Balance Warm / HC / Portrait と複数のパターンが用意されていますが、Portraitを試してみました。少し暖色よりになっているのが確認できますね。

Fuji Fortia SP

Fuji Fortia SP Balance Warm

Fuji Fortia Spでは、ノーマルとは別に、Balance Warmを試しに再現。

こちらも Portrait と以上に暖色よりになっています。

Fuji Provia 100F

Fuji Provia 100F HC

こちらはHC。High Contrastの略でしょうか?
上のノーマル 100F とくらべて、コントラストが少し高くなっています。

Fuji Provia 400X

Fuji Provia 400X HC+++

Fuji Provia 400X では、HC+++を。
コントラストが高くなっている点もそうですが、色合いも大分変わっています。

Fuji Velvia 50

FUji Velviaは、いまも販売されているリバーサルフィルム。
一度試してみたい所ですが、いまのところ未体験領域です。

Fuji Velvia 100

Fuji Velvia 100F

ちなみにこちらの100ではなく100Fというのは、忠実発色を謳ったフィルムになるようです。
確かに色調の変化という点でみると、Before Afterでも元画像に近い色合いにみえますが、違う写真だとまた異なりそうですね。

Kodak E100G

Kodak E100 Vibrant

Kodak E100のVibrantも試しに。
少し赤みが強くなっていますね。
高彩色というのも納得。

Kodak E100VS

Kodak E200

Kodak E200 Cool

こちらは、先ほど試したWarmとは異なり、逆に感触気味になっています。
Coolというのはそういう意味なんでしょうね。
単にホワイトバランスが変わっているとかではなく、きちんとトーンカーブのプリセット事態が変更されているあたりも凝ってますね。
(原理的にホワイトバランスを適時変更というのは難しいのもありますが。)

まとめ

以上、スライドフィルム特集の VSCO Film 04 でした。
総じて発色が良くなり、いわゆる普通のポートレートにも使いやすそうなプリセットだったイメージですね。
自分もいくつか、Lightroomのみで現像を済ませる際なんかは使ったりします。

実際にフィルムで撮影しようとすると、適切な露出を求められるスライドフィルムだからこそ、デジタルでシミュレーションするというのはお得感ありますね〜。ないかな〜。気のせいかな〜

AKICO

ちなみに、こちらがFuji Astia 100Fを元にレタッチしたもの。
VSCO Filmがおもしろいのは、そのまま使わなくても好みのテイストに調整できることですね。
いまでは携帯アプリでも色々ありますが、やはりきちんとデジタルカメラとレンズを用意して撮影したデータだと、劣化も少なく思い通りの現像がしやすいです。
今回はポジフィルムのイメージで、発色の良さを残したままコントラストを調整してみました。

Leica M9-P / Carl Zeiss Distagon 35mm F1.4

Before / After

全プリセット

それではまた

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