先日、尊敬するフォトグラファーに、50歳になってもあきりんっていい続けるつもりなの?と言われて、「たしかに」と今更気付いてしまったあきりん @crypingraphyです。
ポートレート撮影をする前に。
さて唐突早速ですが、ポートレート撮影をする前に。
少しでも写真がうまくなりたいという人に向けて、自分が無意識ながら心がけていたを書いてみます。
既にオレ流があるから!という人には向いていないので周れ右していただいて大丈夫です。
こちらで寄り道していただいても構いません。
上達したい初心者の方々へ
今回話したいのは、いま行おうとしている撮影が何のためなのか?ということです。
色んな人がいると思います。
- 何のためかとか考えたことがない。
- より良い写真を残す為に決まっている!
- 自分の作品・シリーズ
- あそこで撮りたい!
- あの子を撮りたい!
まあ十人十色で、そこからさらにケースバイケースでしょう。
何のための撮影かを事前に考えよう。
「何のためかとか考えたことがない」という人は、それが何のための撮影なのか考えることをおすすめします。
「何のため」かというのは、噛み砕いて言えば、そこで撮られた写真または撮影という行為が「自分」や「相手」に何をもたらすのかということですね。
「ただ撮る」という行為だけを楽しむというのも全然オーケイですよ。
自分も昔そうだったので。
なんとなくキレイに撮れるデジタル一眼レフという機械を振り回しているだけで楽しい。
それも一興です。
ただ、そう思っているあなたはもう写真という深い沼にどっぷり片足突っ込んでいます。
レンズ沼なんていう言葉がありますが、自分の感覚で言えば、あんなものは大した沼ではありません。
写真沼という、底知れぬ水深のしれぬ沼のほうが遥かに恐ろしいです。
話はそれましたが、上達したいという思いがふつふつと沸き起こっているのを感じたら、「何のために撮るのか」ということを考えてみても良いと思います。
目的意識が自分を向上させてくれる
どういうことかというとですね。
時間は有限です。上達したいという思いが芽生えたら、できるだけすべての撮影に目標を掲げましょう。
それは「あの子に喜んでもらう」でも「SNSでみんなに見てもらえるような写真を撮る」でも「あの場所でキレイに撮る」でも「素敵な逆光写真を抑える」でも何でもいいんです。
自分が行う撮影に目標をもって、それを達成できるかどうかという枷が大切だと思います。
自分は普段から「殆どの撮影は練習」とか「習作」だとか言っていますが、それはこういった気持ちからです。
良い写真を残したいのは当たり前
良い写真を残したい。というのは当たり前です。
誰でもそうだと思います。良い写真の定義も難しいですが、自分が納得できる写真を撮りたいというのは殆どの場合に当てはまると思います。
ただ、それを目指すために盲目にただ撮るよりも、目的意識をもって、「苦手な条件を克服」したり「苦手な撮影にトライ」したりというのも同様に大切だと思います。
自分は、せっかく仕事でもなく写真を楽しんでいるのであれば、失敗できるうちにしておいたほうがいいと考えてるんですね。
なので、自分が行う作品以外の殆ど全ての撮影には課題を設けて撮影するようにしています。
その上で良い写真を撮る!
そうした目的意識で苦手な撮影を克服していったのです。
例えばこういう課題たち
ものすごく狭い部屋でバリエーションをたくさん撮る練習
この部屋、ものすごく狭いんです。
びっくりするくらい狭いです。ベッド一つ入るだけであとは廊下のような謎のスペースしかありません。
それはもう撮影前からわかっていたので、自分の中で如何に狭いスペースでバリエーションを多く撮るか
というのを課題にしてやりました。
更に、その狭い中で二灯ライティングをバリエーションよく使えるかというのも同時に課題として撮影しました。
この写真は、自然光なのであれですが、この日の撮影でいくつかライティングしたものも既にヒーコで公開していますね。
夜の街で撮る練習
自分は基本的に自然光で撮ることが多いので、街の明かりを頼りに撮影するということをしていませんでした。
ただ、このときは夕方から夜にかけて撮ることが決まっていたので、夜の自然光がない中で如何に撮るかというのを課題にやっていました。
最近はやっていないのですが、やっぱり慣れていない分難しかったりしますね。
ただ、なれていないからこそ、あたらしい発見があったり感触がつかめたりするものです。
見知らぬ土地でポイントを探して撮る練習
この撮影なんかはもう、本当に見知らぬ土地で。
埼玉の何処かなのかですが見知らぬ土地過ぎてどこかすらもわかっていません。
車を走らせながら、ここで撮れるかも?というポイントで降りては撮影という繰り返し。
前知識になしにロケーションを探す力と光をみる力を鍛えるためにやりました。
雑多で混雑した街中で撮る練習
当時、自分は何もなくて誰もいない自然に車を走らせて撮影するという事が多かったのですが、そればっかりで駄目だなと思い
雑多な街中でも如何にまとまった絵を撮るかというのを課題にやっていました。
背景などがシンプルであればあるほど被写体に集中できるので自分はそういう写真を得意としていたのですが、そればかりじゃ駄目だなと。
あえて、人混みのど真ん中に突っ切っていったり、ごちゃごちゃしたネオンや都心特有の雑多の中で撮影するという練習でした。
順光で撮る
逆光でドラマチックに撮影することに頼り切っている時期があって。
これじゃ駄目だと思って晴れた日には順光で撮るように心がけている時期がありました。
昔よくやっていた影を使ったりしている写真はそのあらわれなのですが。
まとめ
こんな感じで、良い写真を残してモデルの人に喜んでもらいたい。
という気持ちは当然ありますし、そうしたいのですが自分の場合はそれにプラスで自分なりの課題を常に持つようにしています。
別にそれをモデルの人に伝えたりする必要もなくて。自分の世界だけでの話なのですが。
そういった試みが少しずつ自分を成長させてくれていると信じています。
ちなみにこういった事を考えていく中で、自分の撮影がいくつかのスタイルにわかれることもわかったのですが
今度それについても書いてみますね。
ではでは。
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