これから写真を始めたい方へ。大学写真部に1日入部してみたら撮影スポットからスナップ写真の撮り方まで学べた話

今回は、早稲田大学写真部の「新歓撮影会」にヒーコスタッフのすーちゃん(@iamnildotcom)が実際に参加し体験した事を、対談を交えながらレポートします。

前回の記事はこちら

早稲田大学写真部にきいてみた!学生が思うデジタルとフィルムの違いやカメラへの思いとは?キャンパスの写真家たちに迫る。

登場人物

インタビュアー

すーちゃん

すーちゃん(@iamnildotcom)。XICOの賑やかし担当スタッフ。カメラマンとして生きていくべく日々修行中。四六時中食べ物の事を考えている自称少食のフードファイター。

早稲田大学写真部 部員

猪股 大輝

早稲田大学写真部 元幹事長。早稲田大学4年生。主にスナップを撮影する。使用するカメラは、Nikon D750、Nikon D3S、Sony RX1R。写真を始めたきっかけは、祖父がカメラ好きで中学3年生の頃にカメラをくれたこと。

川野 耀佑

早稲田大学写真部 早稲田大学3年生。主にスポーツ写真、スナップを撮影する。使用するカメラは、Canon EOS 7D。中学時代、ケガで器械体操部を休部していたころ、写真部に所属していた友人に誘われて写真を始める。

藤堂 亜紀

早稲田大学写真部 早稲田大学2年生。主に風景やスナップを撮影する。使用するカメラは、Canon EOS 6D、OLYMPUS OM-2N、OLYMPUS PENEE-3。日常の風景や空が好きで、スマホやミラーレスカメラで撮り始める。

大学写真部に1日入部してみたら撮影スポットからスナップ写真の撮り方まで学べた話

早稲田大学写真部について

前回の取材で写真部の活動に参加することになったすーちゃんが今回その活動をレポートとしてご紹介していきます!が、そもそもその活動とは一体なんぞや?という方のためにご説明します。

主な活動内容

班活・写真展・合宿。写真部の活動は主に3つ。

  • 「班活」とは、平日6限の時間帯に行われるワークショップのこと。曜日ごとのテーマに沿って、座学や実際の撮影を通して技術の向上を目指している。※「休日班」という日中に開催する班活もある。
  • 「写真展」は、学内展と他大学合同展を合わせて年に8回。9月には新人展が開催される。
  • 「合宿」は毎年夏に実施される部員の交流を目的としたイベント。2018年は新潟にて開催。

これらの活動は全て参加自由。全員参加は年に2回の総会のみ。また、インターカレッジ・サークルのため早稲田大学生以外の複数大学の学生も参加可能となっている。

今回この記事で取り上げる活動は「新歓撮影会」というもので、平日に行う「班活」とは違って年に一回だけ行われるもの。

「新歓撮影会」スタート!

高田馬場駅に集合

集合場所の高田馬場駅ロータリーに到着すると、既にたくさんの新歓撮影会に参加する方達が集合していました。その中で班にわかれて、班ごとに班長が決めた独自のルートで撮影を進めていくようです。今回は早稲田大学元幹事長の猪股大輝氏が班長を務める班に同行させて頂くことに。最初に、自己紹介から始まりました。

[すーちゃん]

ヒーコスタッフのすーちゃんです。今回は取材兼、新入部員として参加させていただきます。宜しくお願いします!

[猪股]

今回この班の班長を努める、猪股大輝です。写真部の元幹事長で、半分引退している身ですが(笑)、宜しくお願いします!

[川野]

部員の川野耀佑です。普段はプロ野球ファンサークルに参加しているのであまり写真部に顔出しはしていませんが、今日は宜しくお願いします。

[藤堂]

部員の藤堂亜紀です。宜しくお願いします!

他、仮入部の方々の自己紹介が終わり早速、高田馬場駅を出発。

撮影ルート

高田馬場駅を出発。

[すーちゃん]

撮影はどこに行くんですか?

[猪股]

高田馬場駅⇒戸山公園⇒肥後細川庭園(旧:新江戸川公園)⇒都電荒川線沿線という流れでブラブラ歩きながらスナップを撮っていこうと思います。歩きながらルートは変えるかもしれませんが(笑) 歩いている中で気になったポイントがあれば各自自由に撮り歩いて行くスタイルですね。

[すーちゃん]

へ〜、自由ですね!そのルートはどうやって決めてるんですか?

[猪股]

このルートは僕が普段から撮り歩き慣れている道なんです。風景や光のバリエーションが豊富で、カメラを持って散歩するにはちょうどいいので今回のルートに選びました。

[すーちゃん]

猪股さんの独自ルートなんですね!毎回ルートを選ぶのは大変そうですね。

[猪股]

いつも自分が撮るスポットか、撮りたいなあって思ったスポットを選んでますね。一応他の班とルートが被らないように話はしています。まあ今回のルートは自分のオリジナルだから他の部員は知らないので被りようは無いですが。普段行なっている班活では定番ルートがあったりもしますよ。

[すーちゃん]

へえ〜。普段撮り歩いてたりしないとルートも中々決められなさそうです。撮りたいなと思っていた場所を写真部の活動で行けるのは一石二鳥ですね!(笑)

戸山公園に到着

自然がいっぱいの戸山公園に到着しました。

[猪股]

はい、皆さん新歓撮影会という事もあってリラックスできないかもしれませんが、こちらからこれを撮ろう!といった強制は無いので自由に気になったものを撮影してください!そして、わからない事や撮り方など聞きたい事があれば部員に気軽に聞いてくださいね〜。

[すーちゃん]

わかりました〜!

徐々に撮影を始めていく仮入部員たち

公園についてから移動中は撮影に遠慮がちだった仮部員の皆も撮影に熱中し出した様子。部員が先陣切って撮影しているので、それに続いて撮っていき始めたように見えます。

早稲田大学写真部に仮入部した理由

通りがかりのカレー屋で昼食

公園で撮影した後、早稲田大学沿いに道を歩き出し、ストリート写真を各々撮影しながら引き寄せられるように入ったのはカレー屋さん。

ここで、すっかり撮影を共にしたおかげか打ち解け出す部員と仮部員たち。話を聞いてみると、仮部員は留学生が3名、他大学からきた方が3名(これで仮部員全員)という意外な事実が判明。他大学から早稲田大学写真部に参加してきている理由を聞いてみました。

  • 自分の大学と比べて写真部の規模が大きく人も多いため、自分のコミュニティを広げに。
  • 知り合いの早稲田大学写真部を兼サーしている人に勧められて。
  • プリンター、暗室、PhotoshopとLightroomが入っているパソコンが使えるから。
  • 自分の大学の写真部は雰囲気が合わなかったため、ツイッターで写真のインカレサークルを探して見つけた。
  • 今日たまたま人数が空いていたから申し込んで来た。
[すーちゃん]

他大学から来た人たちは、皆早稲田大学写真部の人数の多さと設備の良さに惹かれて来ているんですね!留学生に他大学の学生と、いろんな方が来ていてこの写真部の自由さがうかがえますね。

再び撮影開始!

お腹も満腹になり、リラックスした雰囲気の中、再び撮影開始!ブラブラと歩きながら次の場所へ向かいます。

肥後細川庭園に到着

入り口にある松聲閣を通り、肥後細川庭園に到着。

自然の溢れる、広々とした風景が広がっています。

[すーちゃん]

人も少なくてのどかでいい場所ですね〜。よく来るんですか?

[猪股]

そうですね、お昼寝しに来ます(笑)

[すーちゃん]

うわ…!最高…!聞いたら今すぐベンチで横になりたくなりました。他の部員の方も来られるんですか?

[藤堂]

いえ、私は来たことなかったです。早稲田大学に近いところでこんな場所あったんだ…(笑)

[川野]

僕も全然来ないですね。

[すーちゃん]

おおっ、じゃあ猪股さんだけの行きつけスポットなんですね〜!

撮影風景

自然に囲まれた中で、草木や蝶、広々とした風景や公園で遊んでいる人たちを望遠で切り取ったりと、各々自由に撮影を進めていきます。時折カメラの操作などで分からない事を仮部員が部員に質問していました。もう皆打ち解けていて、仲良く和気あいあいとしています。天気は雲から太陽が出たり入ったりしていて不安定でしたが、木々に囲まれ涼しい風が吹き、とても心地の良い環境で撮影ができました。

椿山荘へ

先ほどの肥後細川庭園でのんびりと撮影した後、またブラブラと歩き、次は椿山荘の庭園の中へ入りました。

[すーちゃん]

結構みなさん歩き続けてますけど、かなり体力あるんですね…!汗

[川野]

いや、そんなないと思いますよ。ただ、写真が好きだから足の疲れを忘れているに近いかもしれません(笑)

[すーちゃん]

写真への愛が疲れに勝ると…!これは愚問でしたね(笑)

撮影風景

太陽が雲から出て来て、日差しが強くなって来た中、影と光もはっきりと浮き上がりコントラストの強い写真に仕上がりそうな天気になりました。肥後細川庭園では曇りがちだったので、ずっと自然風景を撮影していっている中でも太陽の光の感じでまた違った映りになり、写真のバリエーションも広がります。各々、池にいる鯉や水面、滝にカメラを向け黙々と撮影に集中していました。

早稲田駅に到着

椿山荘の庭園を周り、早稲田駅へと今度は向かいました。道中でもスナップ写真を撮りながら、早稲田駅に到着。電車に乗って向原駅に向かいます。

都電荒川線沿線をスナップ撮影

向原駅で下車し、線路に沿ってスナップを撮り歩きます。この季節はバラが見頃なようです。バラと電車を一緒に撮ったりもしていました。

何気ない日常の風景を切り取る

大塚駅を通り過ぎ、住宅街を通っていきます。

[すーちゃん]

何気ない風景が続いていますが、その中からどう被写体を探しているんですか?

[猪股]

こういう建物が集合している住宅街だと、建物の隙間から光が入ってきたりしていて、面白い光と影が出来ていたりするんですよね。今撮った写真なんかも光が気に入っています。

猪股大輝氏の作品
[すーちゃん]

おお!雰囲気ありますね〜。何気ないドアなんかも、光と影によってドラマチックに見えますね。

[猪股]

あとは結構年月が経っているような建物が多いのでレトロな感じが出てて好きですね。

[すーちゃん]

レトロなものに心が惹かれるんですね!

[川野]

僕も、惹かれますね。無くなっていくんだろうなってものやまだ残っていたんだっていうようなものとか、もっと撮っていけたらなあって思います。そういったのがあるので、廃墟にいったりもしますし。

[すーちゃん]

写真で残していく、という感覚なんでしょうか。良いですね!

撮影終了!

ぶらぶらと歩き続け、巣鴨駅付近に到着。ここで撮影が終了となりました!撮影終了後は最初のスタート地点である高田馬場駅に戻るのですが、それまで時間もまだあったため一旦休憩しよう、という事でファミレスに入ることに。

新歓撮影会 参加者の声

そこで、今回新歓撮影会に参加した人たちの感想を伺いました。

  • 良い写真が撮れて良かった。
  • 留学生や他大学の人と交流できて楽しかった。
  • 雰囲気が良くて、内輪の空気感も無く居心地が良かった。入部しようかなと思った。
  • 部活内がオープンな雰囲気で良かった。
  • 撮影で面白い場所が見つけられてよかった。今後撮影スポットとして使っていきたい。
  • 自分の大学よりも写真部の雰囲気が良かった。
[すーちゃん]

皆、新歓撮影会を楽しみ入部に前向きなようですね!

撮影した写真

[すーちゃん]

参加者の撮った写真を見せていただきました!

[すーちゃん]

皆さん沢山写真を撮られていたので、その中からお気に入りの一枚を見せて頂きましたが、それぞれ良いと思った場所も撮り方も違っていて面白いですね^^ 撮影ルートも自然・建物・電車と参加者がどこかしらで好きなものが見つかるような、考えられた飽きさせない経路だったように思います。

終了!

新歓撮影会も終了し、今度は同行させていただいた班の部員に話を伺いました。

今回の新歓撮影会について

[すーちゃん]

今回の新歓撮影会はいかがでしたか?ここが良かったとか、逆に反省点なんかもあればお教えください!

[猪股]

新歓撮影会では、普段写真に残さないようなもの…例えば、道端の雑草だとか、光の入り方が美しい玄関先や塀だとかにも目を向けられるようなルートを設定するように心がけています。初めての経験に戸惑いながらも、皆なんだかんだと面白い写真を撮ってくるのでそれを確認する瞬間が好きです。本当を言うと、その日撮った写真を「その日限り」のものにしないような取り組みができるといいのですが…新歓行事なのでなかなか難しいことも多いのが実際のところです。

[すーちゃん]

班長らしい感想ですね!写真の魅力を広げていきたい!という気持ちが伝わってきます。今回の新歓撮影会で皆が写真とより深く付き合っていくきっかけにもなると良いですね。

[猪股]

そうですね〜。

[すーちゃん]

川野さんはどうでしたか?

[川野]

僕は少し久しぶりに写真部の活動に参加したこともあり、撮ることに結構注力していたのですが、その中で踏切などに目をつけ面白い写真も撮れたと思います。一方、全体的には有り体な写真が多くなってしまったので、もう少しオリジナリティが出せたらよかったなあと反省しました。

[すーちゃん]

仮部員の方たちとも和気あいあいとお話ししながら、とても楽しそうに撮影されていましたよね!写真の事に関してはとても冷静に分析されているんですね。また次、また次、と自分の気に入る写真が撮れると良いですね!それでは、藤堂さんはどうでしたか?

[藤堂]

はい、私も写真を撮ることに注力していましたが今日は天候が良くてキレイな光が写真で捉えられたかなと感じます。ただ、もっと色々な所に目を向けて枚数を撮ったり、構図を考えて撮れば良かったなと思います。

[すーちゃん]

明確に反省点を考えていて写真に対して前向きにもっと良くしていこう!という姿勢が感じられ、素敵です!お散歩しながらの撮影は、いかに良い場所を見つけられるかの戦いなのかもしれませんね(笑)

班活の魅力や今後について

[すーちゃん]

今後の班活ではこうして行きたい、や、こうなったらいいなあという希望、もしくは「ここが好き!」などあれば教えてください!

[川野]

上手な先輩がその技術や考え方を教えてくれることは刺激になるから、休日の活動を増やすなどで部員間の交流をより深められたら良いなあとは思いますね。

[藤堂]

私も、先輩方にいろいろお話を聞きながら活動できるところが好きです。

[すーちゃん]

教えてくれる人がいるというのは、とても心強い事ですね!猪股さん班活についてどう思いますか?

[猪股]

そうですね、少し詳しくお話しすると、班活は、5月~7月、10月~12月の平日毎日、18:30頃から行っている写真部の活動です。各曜日に班長がつき、思い思いにワークショップをしたり撮影会をしたり、といったことをしています。

[すーちゃん]

ふむふむ!

[猪股]

参加者は前日に流れるメーリングリストの案内を見て、都合が合う日、行きたい内容の時に参加することができます。参加してくれた人たちそれぞれが、写真技術の有無に関わらず、自分の感性に基づいて、自由に写真を見て、撮って、語れる場として、私は班活をとても気に入っています。ただ、「班長のやりたいこと」「参加者がきてくれること」がずれることも多いので、メリハリをつけてやっていけたらと思います。と、言っても私はもう半分引退した身ですが…(笑)

[すーちゃん]

行きたい内容を選んで参加するような形で、とても気軽で無駄もなくて良い仕組みだと思います。班長は参加者に歩み寄っていく姿勢も必要なんでしょうね。どうやったら参加者が増えるか?などもきっとずっと考えられてやって来られてる課題なのかなと推測します。

新入部員や、入部を考えている人へ

[すーちゃん]

今回の新歓撮影会で入部した方や、これから入部を考えている人に伝えたい事はありますか?

[川野]

とにかく規模が大きく、伝統も長いサークルです!撮影する対象も、技術も、機材も、性格も大学も性別も国籍すら人それぞれ!本当に懐の広いサークルなので、お気軽にお越しください!

[藤堂]

様々なジャンルの写真を撮る先輩方がいて勉強になりますし、雰囲気も和やかなので居心地が良いですよ〜。

[猪股]

写真部には、2年生以上で入ってくる人、年度の途中の班活からひょこっと入ってくる人、男女問わず他大からくる人も多くいます。活動は、それぞれのレベルに合わせて、カメラの使い方を教える会があったり、実際の作品作りをみんなで考える会があったり、行ける時、行きたい時に参加することができます。いろいろな人がいてそれぞれ居場所をみつけられるサークルなので、肩の力を抜いてふらっと気軽に来てみてほしいと思います。

[すーちゃん]

ありがとうございます。私もいち部員として(?)色んな楽しみ方がある早稲田大学写真部をオススメします!

それでは、早稲田大学写真部の皆さま、この度は活動に参加させて頂きありがとうございました!とても貴重な体験ができました^^

部員の撮影した作品

今回の新歓撮影会で部員が撮影した作品をご紹介します。

猪股大輝氏の作品

作品コメント:路傍に咲いていた花、ピントをずらして2枚。ちょうど白い花の先端にだけ光があたっていて美しかったので撮影。光の印象をうまく写し取れたと思う。

作品コメント:早稲田大学理工キャンパスの外壁を撮影。適当にスナップしてしまったせいで並行と垂直が取れていない。たまにはきちんと止まって撮ることを心がけたい。

川野耀佑氏の作品

作品コメント:踏切に目をつけ、面白い写真を撮れたと思う。

藤堂亜紀氏の作品

作品コメント:光の差し方が気に入っています。
[すーちゃん]

同じルートを回った中でも、皆違った視点で風景を切り取っていて面白いですね!前回の記事で登場した髙橋正虎氏が同日、違う班で班長として活動しながら撮影した作品も頂いたので、インタビューした内容も合わせてご紹介します!

髙橋正虎氏の作品

撮影ルート:門前仲町・清澄白河のエリア周辺。GW中にしては混雑しておらず、大人数での撮影に適していた様子。「不動尊」や「八幡宮」など撮影し甲斐のあるスポットが多いこともこのルートを選んだ理由の一つ。お洒落なカフェも多く、撮影会中にお茶をするのも楽しみの一つだそう。清澄庭園では木陰が多い中で池の周囲でのんびりすることが出来、初夏にオススメの散策ルート。

作品コメント:撮影会中に入ったカフェでのスナップが今回のお気に入りです。また、清澄庭園は自然が豊かだったため、水辺や木陰を撮るのが楽しかったです。

班活の「ここが好き」「もっとこうしたい」

本人コメント:「上手い人から初心者の人まで幅広く参加できる点がとても好きです。分からない所を教えてもらったり、得意な分野で後輩を指導したりと、色々な形で交流が深まるのが班活だと思っています。ただ、現在暗室の作業について教えられる部員が少ないことが一番の懸念です。」

新入部員、入部を考えている方へ一言

本人コメント:「分からないことは先輩にどんどん聞いて、自分で試行錯誤を重ねて欲しいです。また、批評されることをあまり恐れないで欲しいです。反省点を踏まえて次の写真に挑めば、次第に写真は上手くなっていくと思います。また、先ほども言ったように写真部は初心者の人から凄く上手い人まで幅広く在籍しているので、自分のレベルに合った場所が必ずあるかと思います。早稲田大写真部は自由な雰囲気のサークルですので、写真を上達させたい人も、和気あいあいと写真に触れ合いたい人も大いに楽しめるのがこのサークルの良い所だと思っています。」

髙橋 正虎

髙橋 正虎。早稲田大学4年生。写真部所属。神奈川県から学校までの通学路でも欠かさずカメラを持ち歩きスナップ写真を撮り歩く毎日。使用するカメラはSONY α7R II ILCE-7RM2。花と夕焼けが撮りたくてカメラをはじめる。

Instagram:@faucontiger

入部前、入部後の写真

[すーちゃん]

部員が早稲田大学写真部に入部する前と入部後でどう変わったか、なんと画像を頂く事が出来たのでこちらもご紹介させて頂きます!

猪股大輝氏 Before After

[すーちゃん]

同じ桜という被写体ですが、構図や見せ方が前後でかなり変化しているように見えますね!自分では写真部へ入部する前と、入部後でどう変化したと感じますか?

[猪股]

変化という意味では、写真部に入ってから写真集の読み方が、何となくわかったことが大きいと思います。写真を通じて何かを「表現」することについて、ふわっとでも理解できたので、いろいろな芸術作品を見る1つの視座ができました。写真については、現像のスタイルが多少変わったくらいであまり変化はないかもしれません…「ちゃんと見る」ことを意識するようになったくらいだと思います。

[すーちゃん]

写真の見方、表現方法が分かるようになったんですね!

髙橋正虎氏 Before After

[すーちゃん]

おお、花の切り取り方が全く違いますね!入部後の写真だと、見せたいものがはっきりしている印象があります〜。現像もかなり雰囲気が変わっていますね。

[すーちゃん]

こちらのスナップ写真は、シャッターを切るタイミングというか、目の付け所が変わったように感じられますね!もっとドラマチックなスナップに寄ったように思えます。自分では写真部へ入部する前と、入部後でどう変化したと感じますか?

髙橋

そうですね、最初は花や夕焼けの写真が多かったものの、次第に街中でスナップを撮り始め、人を撮るようになりました。入部前から使っていたCanonのEOS Kiss X5からSONYのα7Ⅱ、α7RⅡとカメラを変えながら写真の練習や勉強を続けましたが、よくよく考えてみると、撮る被写体であったり興味があるものは入部当初と大きくは変わらないように思います。現在は好きな写真家さんの真似(トーン豊かなモノクロームと優しい雰囲気の構図を取り入れてみたり、ローキーにして見せたいものに注目させる現像を試みてみたり)をしていますが、その先には自分しか撮れないような作品が作れればいいなと思っています。

[すーちゃん]

「これが撮りたい」と思った初期衝動は変わらないままなんですね。良いなと思う写真を見て取り入れるのも審美眼がいると思いますし、高橋さんの中で好きな写真家からインスピレーションを受けて作品に昇華させていけるのは良いですね!

今回のまとめ

早稲田大学写真部の「新歓撮影会」に参加してみた結果

[すーちゃん]

早稲田大学写真部の活動に参加して「体験・体感」した結果をまとめました!

  • 学年関係なく、写真を純粋に楽しめる場。
  • 他大学や海外から来た方もみんな垣根なく「写真」を通して仲良くなれる。
  • 撮影ルートは、写真好きによる写真好きのための考えぬかれた道。
  • 何も強制されずに自由に撮影できる♫
  • 班活の内容から自分が興味があるものを選んで参加できる。
[すーちゃん]

総じて最&高でした。ちょっと気になる…なんて方がいたら迷い無く一回、活動に参加してみることをおすすめします!とても楽しいし、部外者の私でもすんなり馴染めてありがたい空間でした。また機会があれば、いやスキあらば参加する気満々です(笑)

次回もお楽しみに!

早稲田大学写真部 公式サイト

早稲田大学写真部 公式サイトはこちらから!

早稲田大学写真部 公式サイト

Twitter(@wphoto101)でも活動を発信されています♫

バックナンバー

キャンパスの写真家たちに迫る!早稲田大学写真部の展示から読み取る、学生写真の「いま」

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