こんにちは、日々散歩を楽しんでいるKenTanahashi(@kentanahashi)です。
写真と散歩は相性抜群です。カメラを片手に散歩することは、何も持たずにぶらぶらと歩くよりも、より充実感を得ることができる気がします。
普段は観光地や特別なフォトスポットなどの撮影がメインの人も、特に何を撮るかを決めずにカメラを持って散歩に出かけてみると写真がより身近なものに感じるかもしれません。この機会に散歩を通して日常の小さな瞬間を記録してみませんか?
しかし、散歩するときにどんな機材を使えばいいか気になる人もいると思います。
散歩のときに重いカメラを首から下げて何時間も歩き続けるのはとても大変です。できれば身軽な状態で出かけたいところ。今日は私がオススメするカメラ機材をご紹介したいと思います。
カメラ散歩にオススメ!性能と価格と写りのバランスが取れたOM-Dシリーズ
私はこれまでコンデジやフルサイズミラーレス、一眼レフカメラなどさまざまなカメラを試してきました。その結果、性能と価格と写りのバランスが取れたOLYMPUS(現OMデジタルソリューションズ)のOM-Dシリーズのカメラが散歩カメラとして私の中のベストなカメラとして落ち着きました。
OM-D 使用メリット
OM-Dには様々な機能が備わっており、特筆する点はたくさんありますが、今回は散歩カメラとしてのメリットをいくつかご紹介します。具体的には以下の4つです。
- 小型軽量で持ち運びやすい
- 価格が安い
- 被写界深度が深い
- 手振れ補正が強力
1つずつ見ていきましょう。
小型軽量で持ち運びやすい
OM-Dで使われているセンサーはマイクロフォーサーズ(以下m4/3)という規格を採用しています(フルサイズ > APS-C > m4/3の順にセンサーサイズが小さくなります)。そのため、フルサイズやAPS-Cセンサーのカメラと比べてボディやレンズがコンパクトで軽いのが特徴です。
m4/3の中でも最上位機種はボディが他センサーサイズのカメラと同じくらいの大きさになってしまいますが、一方でレンズは小さくて軽いものが多いのでトータルでコンパクトなシステムとして収めることができます。
中級機以下ですとボディ自体もかなり小さいので持ち運びが便利です。
価格が安い
気軽にカメラを始めるには価格が気になりますよね。m4/3は安価なレンズが非常に多いです。そこまでコストをかけることなく主要な画角を揃えることができます。
それにm4/3規格を採用しているメーカーのレンズならどれでも使うことができます。m4/3センサーを搭載しているカメラメーカーにはOLYMPUSとPanasonicがあります。この両方のメーカーのレンズは全て共有できます。SIGMAなどのサードパーティ製のレンズも合わせるとレンズの選択肢がとても多いのもm4/3の特徴です。
被写界深度が深い
m4/3は被写界深度(ピントを合わせた部分の前後のピントが合っているように見える範囲のことです)が深いです。この特徴が散歩カメラとしてお勧めしたい大きな理由です。
散歩スナップは歩きながら気軽にシャッターを切るのが理想的。出来ればシャッタースピードを早く設定しておきたいところです。被写界深度が深ければそんなに絞らなくてもピントが合うので、その分シャッタースピードを稼げます。m4/3は瞬間的な撮影にぴったりなんです。
手振れ補正が強力
OM-Dシリーズは手振れ補正が他のメーカーと比べてとても強力です。
フルサイズやAPS-Cにも手振れ補正がついたカメラはたくさんあるので、そこまで差がないように思われるかもしれませんが、OM-Dの手振れ補正は段違いです。実際に使用してみると、同じ段数分の手振れ補正を搭載したカメラよりも、m4/3の手振れ補正はとても強力であることを感じることができるでしょう。
最上位機種のOM-D EM1 mark3はレンズ内に手ブレ補正機能を内蔵したレンズとの組み合わせで、最大7.5段、息を止めれば手持ちで8~10秒までブラさず撮影することができます(動体はブレます)。手振れ補正が強いということはISO感度を抑えることができるので、例えば手持ちの夜景撮影でも綺麗に撮影することが可能です。
OM-D おすすめレンズ紹介
私が普段の散歩でよく使用する機材は2つのボディと4つのレンズで構成されています。今回はOM-Dの紹介に加えて、それぞれのレンズで撮影した写真と簡単なレンズ情報の紹介をしたいと思います。
EM5 EM1 のカメラボディを用途に合わせて使用
私が愛用しているボディはOM-D E-M1とOM-D E-M5です。使用レンズやその日の気分によってボディを使い分けています。より身軽な状態で出かけたいときはEM5を、それ以外ではEM1を使っています。
SIGMA 19mm F2.8 DN | Art
SIGMAから発売されていたm4/3マウントのArtレンズ。フルサイズ換算で38mm相当の画角になります。とても軽くコンパクトで、安価なレンズですが描写も綺麗でコストパフォーマンスに優れたレンズです。SIGMA特有のシャープな写りが特徴です。

逆光時にはフレアやゴーストが豪快に入りますが、それも味だと思って使用すれば愛着が湧きます。このような雰囲気のある表現もできます。

絞りこむと隅々までシャープに写ってくれて、近景から遠景までスカッと抜けの良い描写になります。

準広角域のレンズは遠すぎたり近すぎたりすることが少なく、歩きながらの撮影でも被写体と適度な距離感で撮影できるのが魅力です。

このレンズの最短撮影距離は20cm。こういった被写体にぐっと寄った写真も撮ることができます。
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8
このレンズは私がこれまで最も使用してきたレンズです。とても軽くコンパクトで、金属製のデザインのため高級感があります。フルサイズ換算で34mm相当の画角になります。絞り開放から非常にシャープでよく写るという印象です。

茶色一色の土の上でも、転がったカップ麺の容器の軌跡や奥に見える足跡などの凹凸もくっきりと描写されています。

日が沈む時間帯に撮影した1枚です。ISO640まで上げているので少々粗くはなりますが、うっすら照らされたマンションの陰影やハイライト、空のグラデーションもしっかりと写すことができます。

夜の撮影のため周りが真っ暗で何も写らない状況でしたが、開放で撮影しても手前の柵からゴルフ練習場のネットまで綺麗に写っています。
Panasonic LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 II ASPH.
フルサイズ換算50mmのこのレンズは私が所有するm4/3のレンズの中で最も明るいF1.4のレンズです。最新型では防塵防滴仕様に変わり雨の日の撮影でも頼れる一本になりました。いわゆるパナライカと呼ばれるレンズで、OLYMPUSとは違う独特の写りが魅力です。

開放F値1.4の大口径レンズなので、ボケ味を生かした描写を楽しむことができます。ボケ味が柔らかく美しいです。

OM-DのボディはEM-5以上の機種は防塵防滴仕様なので、このレンズとの組み合わせで雨の日も安心して撮影することができます。開放で撮影した1枚ですが水滴の1粒1粒が鮮明に写っています。

ナノサーフェスコーティングを採用しているため逆光に強く、ゴーストやフレアを低減することができます。夕方の優しく温かな光がよく表現されています。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4 PRO
このレンズはフルサイズ換算24mmから90mmの焦点距離をカバーしています。最短撮影距離は広角端で12cm、望遠端で23cmなので寄りの撮影でも重宝します。そしてびっくりするほど軽いです。F4固定とすることでPROレンズでありながら254gという軽さが実現しています。散歩スナップには1本持っていると便利なレンズです。

マンションの一部を望遠側45mmで切り取ったもの。奥のマンションも手前の建物もくっきりとした描写でタイルのディテールもよく出ています。

広角側12mmで撮影したもので、薄暗い森の中でも細かな葉っぱの重なりが繊細に写っています。

ガラスへの反射を撮影したものです。ガラスの撮影でもクリアな写りで、写り込みもくっきりと表現できています。

夕方の斜光が入る時間帯に撮影したもの。ススキの透き通った質感や植物が黄金色に照らされている様子が綺麗に表現されています。
OM-D カメラ散歩まとめ
OM-Dとm4/3レンズは軽量コンパクトで手に取りやすい価格。散歩スナップは高い機材を買わなくても十分楽しむことができます。むしろ、散歩に適したカメラと言えるのではないでしょうか。皆さんもOM-Dとm4/3レンズで散歩スナップを楽しんでみてください。